こたつを買うとき、天板の木目や大きさは念入りに見ると思います。
けれど、10年後に効いてくるのは、ヒーターのサイズのほうです。
ヒーターは消耗品で、いつか切れます。そのとき替えが手に入るかどうかは、寸法が汎用サイズかどうかで決まる。
この記事で紹介する日美は、公式にこう書いています。「こたつヒーターは、汎用サイズ29cm角の正方形型を採用しております」、だから「市販の同サイズのヒーターと交換が可能です」と。
本体が丈夫で、ヒーターが汎用サイズ。この2つがそろっていれば、こたつは長く使えます。香川県高松市で、木工から縫製まで自社のひとつの工場で作っている会社です。
1. こたつは、3つが重なってできています
上から、天板・布団・本体
こたつは、ひとつの家具に見えて、3つが重なった状態です。下から順に見ていきます。
いちばん下が本体。脚が付いた骨組みで、ヒーターはここに組み込まれています。
その上にこたつ布団を敷く。
いちばん上に天板を載せます。
日美の説明では、「お布団は、天板の下に敷くだけでかまいません。天板の重みで安定しますので、特別な処置は必要ありません」。天板は、布団を押さえる重しも兼ねているわけです。
だから、天板は毎年外します
天板はネジ1本で本体に留まっているだけです。日美の場合、中天板タイプなら「天板固定ボルト」、やぐらタイプなら幕板の「蝶ネジ」。どちらも工具なしか、あっても簡単に外れます。
布団を出すときは、これを外して天板と本体のあいだに挟む。春に布団をしまうときは、また外す。つまり天板は、シーズンごとに着け外しする部品です。
本体の形は2種類あります。
中天板タイプは、天板の下がボード状。幕板がないぶん、見た目がすっきりします。
やぐらタイプは、格子に組んだ骨組みに幕板が付きます。日美の言葉では「外からはヒーターの存在を全く感じさせません」。
ヒーターのサイズを、買う前に見てください
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。ヒーターは消耗品で、いつか切れます。そのとき替えが手に入るかどうかは、サイズ次第。
日美の公式より。
「こたつヒーターは、汎用サイズ29cm角の正方形型を採用しております。そのため寿命や故障等が発生した場合でも、お客様ご自身にて簡単に市販の同サイズのヒーターと交換が可能です」
汎用サイズなら、市販品で直せる。メーカーが独自の寸法を使っていると、そのメーカーに頼るしかない。10年後も直せるかどうかは、ここで分かれる。
豆知識:高級なこたつの産地は、香川県です
家具の産地というと、福岡の大川や広島の府中が知られています。けれど、こたつに限ると香川県の名前が挙がります。
理由は塗りです。香川は漆で知られた土地で、その職人たちがこたつの塗装を担ってきました。天板は、人が毎日肌を触れさせる面です。塗りの良し悪しが、そのまま手ざわりに出ます。
この記事で紹介する日美も、香川県高松市の会社です。
2. ヒーターは3種類。あとから変えられます
こたつのヒーターは、大きく3つに分かれます。どれが正解ということはなく、性格が違います。
石英管|いちばん多い標準型
市販のこたつに、いちばん多く付いているタイプです。遠赤外線でじんわり温まります。
ただし、スイッチを入れてから暖かくなるまでに少し時間がかかる。それと衝撃に弱く、割れることがあります。
ハロゲン|すぐ暖まる
スイッチを入れてすぐ暖かくなるのが、このタイプです。寿命も石英管より長いとされています。
そのぶん電気代はやや高めです。帰宅してすぐ入りたい人、短時間だけ使う人に向きます。
フラットカーボン|足が当たらない
薄く平たい形をしていて、本体にぴたりと収まります。出っ張りが少ないぶん、中で足を伸ばしたときにぶつかりません。
暖まり方のムラが少なく、電気代も抑えられるとされています。長い時間こたつにいる人には、これがいちばん合うかもしれません。
ここで大事なのは、どれを選んでも後戻りできるということです。寸法が合えば、あとから別のタイプに替えられます。日美のように29cm角の汎用サイズを使っていれば、市販品から選び直せます。
だからヒーターの種類で天板を諦めないでください。気に入った天板があるなら、まずそれを選ぶ。ヒーターは、使ってみて不満が出たときに考えれば足ります。
3. 日美|香川県高松市。木工から縫製まで、ひとつの工場で
大正12年から、讃岐で
日美株式会社は、香川県高松市の家具メーカーです。大正12年創業、昭和37年設立。
会社は自分たちのことを、こう書いています。
「香川県高松市にある家具工場・国産家具メーカーです」
「讃岐の地で讃岐の木を使い讃岐の職人達がものづくり」
そして、いちばん効いてくるのがこの一文です。
「木工、鉄工、縫製まで全てを自社の1つの工場で行っており」
天板を挽くのも、脚の金具を作るのも、こたつ布団を縫うのも、同じ工場だということ。だから天板と布団が最初から揃います。
1. Rasmo(ラスモ)|角のない、豆の形
四角ではなく、豆のような形をした天板。角がないので、小さな子どもがいる家でも角に当たりません。
クルミの突板。105cmと120cmがあります。丸みのある形は、部屋の中で角ばって見えないのも利点です。
この記事で紹介するなかでは、いちばん手が届く価格です。最初の一台に。
日美 Rasmo クルミ こたつテーブル(ビーンズ型)
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2. Lucius(ルシウス)|こぼしても、拭けばいい
天板がメラミン化粧板。熱・傷・汚れに強い面です。
こたつは、食卓になります。鍋を置き、みかんを剥き、飲み物をこぼす。無垢材だと気を遣う場面で、この天板は気楽です。
幅120cm。角は丸みを帯びた形。毎日使う道具として割り切るなら、ここが実用の入口です。
日美 Lucius こたつテーブル 幅120cm(メラミン化粧板)
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3. NOMBE(ノンベ)|無垢の天板
無垢材のこたつテーブル。突板や化粧板と違い、削れば表面を作り直せるのが無垢の強みです。
使っているうちに色が深くなります。10年20年と付き合う前提の一台。
価格はこの記事のなかでいちばん上です。ただ、こたつは冬のあいだ家族が集まる場所になります。そこに何を置くかという話でもあります。
日美 NOMBE 無垢こたつテーブル
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4. 天板で選ぶ|素材・形・大きさ
素材は、どこまで気を遣えるかで決める
天板の表面は、大きく3つです。優劣ではなく、どう使うかで変わります。
無垢材は、木そのもの。傷がついても削り直せますが、水滴や熱には気を遣います。
突板は、薄く削いだ天然木を貼ったもの。木目の見え方は無垢に近く、価格は抑えられます。
メラミン化粧板は、樹脂の面。熱にも傷にも汚れにも強い。気を遣わずに使えます。
鍋をする、子どもが宿題をする、来客がある。そういう使い方なら、気を遣わない面を選んだほうが、結局は長く気持ちよく使えます。
大きさは、幅120cmが基準になります
いちばん選択肢が多いのが幅120cmです。2〜4人ならここ。1〜2人なら80〜105cm、4人以上なら150〜180cmが目安になります。
迷ったら、置く場所の寸法を先に測ってください。こたつは布団をかけると、天板より一回り以上大きくなります。天板の寸法だけで決めると、部屋に入れたときに通路がなくなります。
SAI WalnutⅡ(サイ)|定番の120cm、ウォールナット
幅120cm。いちばん使い回しの効く大きさです。
ウォールナットの濃い色は、部屋を引き締めます。明るい床にも、暗い床にも合わせやすい。
150cm幅もあります。家族の人数が増える予定があるなら、そちらも見てください。
日美 SAI WalnutⅡ こたつテーブル 幅120cm
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5. こたつ布団の合わせ方
天板のサイズに、100〜120cm足す
こたつ布団は、天板の寸法に縦横それぞれ100〜120cmを足した大きさが目安です。
たとえば一辺80cmの正方形なら、180×180cmから200×200cmあたり。足りないと、裾が床に届かず熱が逃げます。大きすぎると、部屋の中で持て余します。
椅子で使うハイタイプは別です。脚が長いぶん、130〜150cmを足してください。
豆知識:天板と布団を同じ作り手で揃えられる理由
こたつ布団は、ふつう寝具メーカーが作ります。天板は家具メーカー。別々の会社の製品を、買う側が組み合わせることになります。
日美が珍しいのは、「木工、鉄工、縫製まで全てを自社の1つの工場で行っており」と書いているところです。縫製まで同じ工場にあるから、天板に合う布団を同じ会社が出せます。
色や柄で悩む時間が減るのは、地味ですが効きます。
LISO(リソ)|天板と同じ作り手のこたつ布団
日美が自社で縫っているこたつ掛けぶとん。天板を同じ会社で選べば、色合わせで迷いません。
こたつ布団は、こたつの見た目の大半を占めます。天板は、実は端しか見えていません。
買うときは、天板の寸法を控えてから。足すのは縦横100〜120cmです。
日美 LISO こたつ掛けぶとん
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こたつに合わせる座椅子は、日本製の座椅子のほうに、高さの合わせ方まで詳しくまとめてあります。
6. よくある質問(FAQ)
ヒーターが壊れたら、こたつごと買い替えですか?
いいえ。ヒーターだけ替えられます。ヒーターは本体側に組み込まれた四角い箱で、ネジを外せば丸ごと交換できます。
大事なのは寸法です。日美は「汎用サイズ29cm角の正方形型を採用しております」と公式に書いていて、市販の同サイズと交換できます。メーカー独自の寸法だと、そのメーカーに頼るしかありません。
ヒーターは、どの種類を選べばいいですか?
使い方で変わります。帰ってすぐ入りたいならハロゲン、長い時間いるならフラットカーボン、標準でいいなら石英管。
ただし、ここで悩みすぎないでください。汎用サイズなら後から替えられます。先に見るべきは、そのサイズが汎用かどうかです。
こたつ布団のサイズは、どう決めますか?
天板の寸法に、縦横それぞれ100〜120cmを足します。一辺80cmの正方形なら、180×180cmから200×200cmあたりです。
椅子で使うハイタイプは、脚が長いぶん130〜150cmを足してください。裾が床に届かないと、そこから熱が逃げます。
天板の素材は、何を選ぶのがいいですか?
気を遣える範囲で決めてください。鍋をする、子どもが使う、来客がある。そういう使い方ならメラミン化粧板が楽です。
無垢材は削り直せるのが強みで、長く付き合うほど利いてきます。突板は、木目の見え方と価格の折り合いがつくところです。
部屋が狭いのですが、置けますか?
天板の寸法ではなく、布団をかけた大きさで考えてください。天板120cmなら、布団は220〜240cmになります。
置く場所の寸法を先に測る。そのうえで通路が残るかを見てください。1〜2人なら80〜105cmの天板という選び方もあります。
こたつは一年中出しておけますか?
布団を外せば、そのままローテーブルとして使えます。この記事で紹介しているものは、布団を外した状態で見せる前提の作りです。
夏のあいだヒーターを使わないなら、電源を抜いておいてください。天板は、乾いた布で拭いて、直射日光を避けた場所に。
7. まとめ:替えられないほうに、お金をかける
こたつは、上から天板・こたつ布団・本体の3つが重なったものです。ヒーターは本体側に組み込まれていて、天板はネジ1本で載っているだけ。だから布団を出し入れするたびに、天板は着け外しします。
10年後に効いてくるのは、ヒーターのサイズです。消耗品なので、いつか切れる。そのとき汎用サイズなら市販品で直せます。日美は29cm角の汎用サイズを使っていると公式に書いています。
大きさは幅120cmが基準。1〜2人なら80〜105cm、4人以上なら150〜180cm。こたつ布団は、天板に縦横100〜120cmを足します。椅子で使うなら130〜150cm。
表面は、気を遣える範囲で選んでください。鍋をするなら化粧板、長く付き合うなら無垢材。正解はなく、暮らし方で変わります。
この記事で紹介したのは、香川県高松市の日美のこたつです。木工も、鉄工も、縫製も、自社のひとつの工場でやっている会社。だから天板と布団が揃います。今年の冬に、家族が集まる場所をひとつ選んでみてください。