本わさびのお取り寄せ|静岡の生わさびと鮫皮おろしの選び方

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おいしい刺身を買ってきた日には、わさびも自分ですりおろしてみたい。
けれど、生の本わさびはどこで買えて、どんな道具があればいいのでしょうか。

最初に揃えるのは、生わさび一本と、目の細かいおろし器です。

食べる直前に少しずつする。そのひと手間で、わさびを辛さだけでなく、香りや甘みまで味わう楽しみが生まれます。刺身のほかにも、そば、焼いた肉、鰹節をのせたご飯。一本あると、使ってみたい料理がいくつか浮かびます。

ここでは静岡の本わさびを育て、届ける人たちと、日本で作られる鮫皮おろし・ステンレスのおろし板を紹介します。届いた一本を最後まで楽しめるよう、すり方と保存方法もあわせて見ていきましょう。

【早見表】本わさびと道具、何から揃える?

やってみたいこと 紹介するもの 選ぶときの目安
生わさびを一本取り寄せる ▼マルマサ山葵農園/山本食品本数・重さ・送料を含めた金額
鮫皮の道具を使ってみる ▼長次郎 鮫皮おろし 中家庭向けのサイズと、乾かすひと手間
洗いやすいおろし板を選ぶ ▼山本食品 鋼鮫レギュラー細かくするための目と、ステンレスの手入れ
生わさびと道具をまとめて揃える ▼鋼鮫レギュラー・生わさびセット受け取ってから食べる日を考えて注文

すでに細かくすれるおろし器があれば、まずは生わさびだけでも。すり方はこちら ▼

1. 生の本わさびを買う前に知っておきたいこと

すりおろすのは「根茎」という部分

生わさびの写真を見ると、緑色の、ごつごつした一本が写っています。私たちがすりおろして食べるのは、根茎と呼ばれる部分。わさびは日本原産の植物で、静岡では山あいの水を生かした栽培が受け継がれてきました。

生のまま一本で届くわさびは、食べる分を、そのつどすりおろせるのが楽しみです。すりおろすことで細胞が壊れ、辛味が生まれます。力を込めて大量にするよりも、食卓につく前に少しずつ。道具を選ぶ理由も、ここにつながります。

短い茎を残した生わさび一本と、小皿に盛ったすりおろしわさびの水彩イラスト

初めてなら、大きさよりも一本から

通販では、一本売りから数本入りまで見つかります。今回紹介するものなら、40〜60g前後の一本売りが候補になります。人数だけで量を決めにくい食材なので、最初は少量を買い、どんな料理に使うと楽しいかを試してみてください。

価格を比べるときは、一本の重さと、冷蔵便の送料を含めた合計を見ます。少量のお取り寄せでは、送料の違いも効いてきます。生鮮品のためお届け日を指定できない売り場もあるので、日にちの決まった食事に使いたい場合は、注文前に配送条件を確認しておくと予定を立てやすくなります。

2. 静岡の本わさびを育て、届ける作り手

山あいの木陰で水が流れ、丸い葉が茂る段々のわさび田を描いた水彩イラスト
水の流れる山あいで、わさびを育てる。静岡のわさび田をイメージした挿絵です。

マルマサ山葵農園|有東木で、四世代にわたり育てる

静岡市の山あいにある有東木(うとうぎ)。この地で四世代にわたりわさびを育てているのが、マルマサ山葵農園です。苗づくりから栽培、収穫、選別へ。手で見て、手をかける仕事を重ねながら、品種の開発にも取り組んでいます。

わさびの産地というと、きれいな水の景色がまず浮かぶかもしれません。その水を生かし、わさびが育つ環境を整え続けているのは農園の人たちです。どんな場所で、誰が育てた一本なのかが見える。マルマサのわさびを取り寄せる楽しみは、そうしたところにもあります。

① マルマサ山葵農園|生本わさび 中サイズ1本

有東木のわさびを、まず一本取り寄せたい人へ。
40〜60gの中サイズ。大五うなぎ工房の売り場で扱う、マルマサ山葵農園の生わさびです。一本から注文でき、冷蔵便で届きます。おろし器は別に用意してください。

マルマサ山葵農園 本わさび 中サイズ1本(40〜60g)

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山本食品|伊豆天城のわさびを、道具と一緒に届ける

山本食品は、明治38年に始まった静岡のわさび専門店。伊豆天城の生わさびを扱い、わさび漬けなどの食品も作っています。そして、わさびを売るだけでなく、家庭でどうすればおいしくすれるのかまで考えて、おろし板の開発に取り組んできた会社です。

生わさびの売り場では、重さの違う一本売りから選べます。おろし器を持っているなら単品を、これから揃えるなら後で紹介するセットを。同じ店で食材と道具を選べるので、初めての買い物でも組み合わせを考えやすいところが助かります。

② 山本食品|伊豆天城産 実生生わさび1本

生わさびだけを買い足すなら、専門店の一本売り。
伊豆天城産の実生(みしょう)わさび。40〜50gなど、重さを選ぶ形式です。商品ページで希望のサイズを選び、送料と配送条件を確かめて注文できます。

山本食品 伊豆天城産 実生生わさび1本

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豆知識|わさび田は、石の下にも水が流れる

静岡で受け継がれてきた「畳石式」のわさび田では、大きな石の上に小石や砂礫を重ねます。水は表面だけでなく、その隙間にも流れる仕組み。山の水を栽培に生かすために、田そのものを工夫してきたのです。

こうした技術や営みを含む「静岡水わさびの伝統栽培」は、2018年に世界農業遺産に認定されました。一本のわさびの背景には、田を作り、手入れしてきた長い仕事があります。農林水産省の紹介では、その風景も見ることができます。

3. 鮫皮おろしを選ぶなら、長次郎の中サイズ

細かな凹凸で、少しずつすりおろす道具

木の板に鮫の皮を張った、昔ながらのおろし器。鮫皮の表面にある細かな凹凸を使って、わさびをすりおろします。大きな刃で削るというより、ざらついた面の上で、断面をゆっくり動かす道具です。

長次郎を手がけるワールドヴィジョンは、国産の檜と鮫皮を使い、一つずつ仕上げています。天然素材なので皮の表情も少しずつ違います。木の持ち手と鮫皮の組み合わせに惹かれるなら、食卓で使う道具として選ぶ楽しみがあります。

木の持ち手がある鮫皮おろしと、生わさびを並べた水彩イラスト

家庭用なら、まず「中」を候補に

長次郎にはいくつかの大きさがあり、メーカーが家庭向けにすすめているのが中サイズです。小さければ収納には便利ですが、すりおろす面も小さくなります。初めての一枚なら、円を描いて動かす面積を確保できる「中」を候補にすると選びやすいでしょう。

使ったあとはさっと水洗いし、日陰でよく乾かします。このひと手間も含めて使い続けたい人に向いた道具です。

③ 長次郎|鮫皮おろし 中

檜と鮫皮で作られた、家庭向けのおろし器。
鮫皮の細かな目を使って、食べる分を少しずつすりおろします。サイズをまとめて扱う売り場では「中」を選択。使い終わったら水に浸けたままにせず、洗って陰干ししてください。

長次郎 鮫皮おろし 中

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4. 手入れのしやすさで選ぶ、山本食品の鋼鮫

わさび専門店が考えた、ステンレスのおろし板

鮫皮のほかに、もう一つ紹介したいのが「鋼鮫(はがねざめ)」です。山本食品が町工場とともに開発したステンレス製のおろし板で、表面をよく見ると「わ・さ・び」の文字が並んでいます。この細かな模様が、わさびをするための目になっています。

作るのに使われているのは、金属の表面を細かく加工するエッチングという技術。わさびを細かくすりたいという専門店の考えを、金属加工の技術で形にした道具です。

レギュラーの本体は食洗機にも対応しています。手入れを普段の食器と一緒に済ませたい人には、扱いやすさが選ぶ理由になります。鮫皮とどちらが上かを決めるより、自分が続けやすいほうを選んでみてください。

薄いステンレスのおろし板と、小皿のすりおろしわさびを描いた水彩イラスト

④ 山本食品|鋼鮫レギュラー

細かくすれる目と、洗いやすいステンレスを組み合わせた一枚。
生わさびを継続して楽しみたい人の道具に。2026年にリニューアルした現行品は、おろし板本体の販売です。竹はけ・たわしは付属しません。

山本食品 鋼鮫レギュラー

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一度に揃えるなら、生わさびとのセット

道具を買ったものの、近所で生わさびが見つからない。そうなる前に、一本とおろし板をまとめて注文する方法もあります。山本食品では鋼鮫レギュラーに、伊豆天城産の実生わさびを組み合わせたセットを扱っています。

初めての道具を使う材料まで揃うので、届いたら何を食べようかと考えやすい組み合わせです。生わさびが入るセットはお届け日を指定できないため、受け取れる時期に注文してください。

⑤ 山本食品|鋼鮫レギュラー・生わさびセット

本わさびをすりおろすところから、始めてみたい人へ。
鋼鮫レギュラー1枚と、伊豆天城産の実生生わさび1本のセット。道具を持っていない人はこちらを選べば、食材とおろし板を別々に探す手間が省けます。

山本食品 鋼鮫レギュラー・生わさびセット

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5. 本わさびのすり方と、おいしい食べ方

皮はむきすぎず、茎のついていた側から

届いたわさびは水で洗い、土などの汚れを落とします。葉や茎が残っていれば取り除き、汚れが落ちにくいところや、すりにくい突起だけを整えてください。皮を一周、厚くむく必要はありません。

すり始めるのは、葉や茎がついていた太い側から。おろし器に断面を当てて、わさびをなるべく垂直に持ちます。あとは強く押しつけず、小さな円を描くようにゆっくり動かすだけ。細かなペーストになるよう、力を加減してみましょう。

すり方と保存の基本は、日本わさび協会の案内でも確認できます。

豆知識|「わさびは笑ってすれ」

わさびのすり方には、「笑ってすれ」という言い方があります。力んで一気にすろうとせず、やさしく、ゆっくりと。山本食品もこの言葉で、すり方のこつを伝えています。専用の道具を持った日も、気負わず少しずつ試してみてください。

鰹節とわさびをのせたご飯、醤油の小皿を並べた食卓の水彩イラスト
鰹節をのせたご飯にも。少量ずつ添えれば、わさびの香りを楽しめます。

刺身やそばには、食べる分を少しずつ

まず試したいのは、すりたてを少量、刺身にのせる食べ方です。醤油は別に少しつけると、わさびの量を一切れごとに調整できます。辛さに強くない人も、いきなりたくさんのせず、好みの量を探してみてください。

そばなら、ひと口分にわさびを添え、つゆをつけて食べるのも一案。つゆに溶く食べ方も含めて、決まりにする必要はありません。一度にたくさんすり置きせず、食事に合わせて少しずつ使う。まずはそれだけで十分です。

残りは、わさび丼や焼いた肉にも

わさび丼は、家でも試しやすい食べ方です。ご飯に鰹節をのせ、すりおろしたわさびを少し添え、醤油を好みの量だけ。材料が少ないので、わさびを使ってみたい日に気軽に作れます。混ぜる量はひと口ずつ加減すると、辛くしすぎずに楽しめます。

焼いた牛肉や豚肉に添えるのもおすすめです。刺身の日だけに使う食材と考えず、塩や醤油で食べる料理に少し足してみる。冷蔵庫に一本あるうちに、好みの組み合わせを見つけておくと、次に取り寄せる楽しみにもなります。

6. 残った本わさびの保存と、道具の手入れ

残りは乾燥を防いで冷蔵する

一度で使い切れなかったわさびは、湿らせたキッチンペーパーで包み、ラップや保存袋で乾燥を防いで冷蔵庫へ。包み紙は清潔なものに替えながら保存します。届いた商品の案内に保存場所や期限があれば、それを優先してください。

生わさびは状態によって日持ちが変わります。長く置けることを前提に買い込まず、香りを楽しめるうちに使うつもりで注文すると、量も決めやすくなります。

白いキッチンペーパーで包んだ生わさびと、透明な保存袋の水彩イラスト

使い切れそうにない分は、小分けで冷凍

冷凍もできます。山本食品が案内しているのは、すりおろしたわさびをラップに薄く広げて包む方法。少量ずつ使いやすいよう分けておけば、料理に添える分を取り出せます。すりたてとは香りや食感が変わることを含めて、余らせそうな分の保存方法として考えておくと便利です。

鮫皮は水に浸けず、洗ったら陰干し

長次郎の鮫皮おろしは、使ったあとに水で洗い、風通しのよい日陰で乾かします。浸け置き、熱湯、食洗機は避けてください。早く乾かそうと直射日光に当てることも、メーカーはすすめていません。

一方、鋼鮫レギュラーの本体は食洗機に対応しています。道具によって手入れは違うので、それぞれの説明書に沿って洗えば大丈夫。きれいにしてしまっておけば、次にわさびを買ったときも、すぐ食卓で使えます。

7. 本わさび・鮫皮おろしのよくある質問

生の本わさびはどこで買えますか?

生産者やわさび専門店の通販で、一本から取り寄せられます。この記事では、マルマサ山葵農園の生わさびと、山本食品が扱う伊豆天城産の生わさびを紹介しています。本数と重さ、冷蔵便の送料を見て選んでください。

本わさびの皮はむいたほうがいいですか?

よく洗い、汚れの残る部分などを取り除けば、全体をむく必要はありません。葉や茎が残っていれば外し、すりにくい突起を整えます。届いた商品に下処理の案内があれば、それも確認してください。

わさびはどちら側からすりおろしますか?

葉や茎のついていた太い側からすりおろします。断面をおろし器に当て、強く押しつけず、円を描くようにゆっくり動かしてください。

鮫皮おろしがないと、生わさびは使えませんか?

鮫皮に限らず、目が細かく、わさびを細かいペーストにできるおろし器なら使えます。この記事では、鮫皮の長次郎とステンレス製の鋼鮫を紹介しました。手持ちの道具で試してから、専用の一枚を選ぶ方法でもよいでしょう。

生わさびは冷凍できますか?

冷凍できます。すりおろして薄く包み、小分けにすると使いやすくなります。すりたてとは香りや食感が変わるため、冷蔵で使い切れそうにない分を保存する方法として取り入れてください。

刺身以外には、何に使えますか?

そば、焼いた肉、鰹節をのせたご飯にも合います。わさび丼なら、ご飯に鰹節と少量のわさびをのせ、醤油を加えるだけ。最初から多く混ぜず、ひと口ずつ辛さを調整してみてください。

8. まとめ|一本のわさびを、食卓で楽しむ

本わさびとおろし器を描き、選び方・すり方・保存の要点を添えた縦長の水彩イラスト

静岡の山あいで育った一本と、それをすりおろすために作られた道具。本わさびのお取り寄せは、食材と道具を一緒に楽しめる買い物です。

初めてなら、生わさび一本から。道具には、檜と鮫皮を使った長次郎、洗いやすいステンレスの鋼鮫があります。どちらも、食べる分を少しずつするところから使い始められます。

刺身を用意する日も、鰹節をご飯にのせる日も。食卓につく前にわさびをすって、その日の料理に少し添えてみてください。一本を取り寄せる楽しみが、いつもの食事の中にも見つかるはずです。

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