50年。浜本工芸の学習机を、親子2代で使っている家族がいます。
公式サイトの「ご愛用者の声」には、「親子2代50年。この学習机を選んでくれた母に感謝しています。」という一文が載っています。
学習机は、小学校に上がるときに買って、6年間で役目を終えるもの。そう思われがちですが、無垢の木で作られた机は、大人になっても使い続けられます。中学、高校、受験、そして社会人になってからの書きもの机へ。
この記事では、広島の浜本工芸、愛知のカリモク、飛騨高山の飛騨産業、学校の机を作ってきた杉工場の日本製の学習机を5台紹介します。幅・奥行・高さの選び方と、長く使うための保証や修理もまとめました。
【早見表】日本製の学習机5選
| 机 | 産地 | 木 | 幅×奥行×高さ | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| 浜本工芸 No.09 ▾ | 広島 | ナラ無垢 | 100×65×73cm | 親子2代で使える机を |
| 浜本工芸 No.17 ▾ | 広島 | ナラ無垢 | 100×65×73cm(高さ4段階) | 成長に合わせて高さを変えたい |
| カリモク ピュアナチュール ▾ | 愛知・岐阜 | オーク | 100×65×72.3cm | 書斎机としても使いたい |
| 飛騨産業 cobrina ▾ | 岐阜・高山 | ナラ | 105×55×70cm | 部屋に圧迫感を出したくない |
| 杉工場 クッカ ▾ | 福岡・うきは | アルダー | 100×53×74cm | 国産の机を手の届く価格で |
机の名前を押すと、その解説へ飛べます。
1. 学習机は、6年で終わらない。大人になっても使う机です
「大人になるまでずっと一緒に」
浜本工芸の公式サイトには、学習机を選んだ家族の声が並んでいます。「大人になっても変わらずに長く愛用して欲しい」「大人になるまでずっと一緒に過ごせること間違いない」。
キャラクターの絵や、子ども向けの飾りがついた机ではありません。無垢の木でできた、飾り気のない机です。だから、小学生のときも、高校生になっても、社会人になっても、同じ机に向かえます。
浜本工芸は、「最初はリビング。成長したら子供部屋に」という使い方も提案しています。低学年のうちはリビングで、ひとりで勉強するようになったら子ども部屋へ。部屋が変わっても、机は変わらない。それが、日本の木工メーカーの学習机です。
2. 浜本工芸|広島で、ナラの無垢材から作る
加工から仕上げまで、国内生産にこだわる
浜本工芸は、広島の家具メーカーです。広島県の企業紹介によれば、1948年に創業し、広島県内の2つの工場(出島工場・佐伯工場)で家具を作っています。素材はナラ材とオーク材。リビング家具もダイニング家具も学習デスクも、同じ素材・同じ品質基準で作っています。
公式サイトにはこうあります。「徹底した品質管理体制のもと、加工から仕上げまで、国内生産で行っています」。理由は、作り手が使い手の感覚を直接感じながら家具づくりに活かせるから、だそうです。
豆知識:浜本工芸の始まりは「広島聾唖福祉木工協会」
広島県の企業紹介に載っている沿革によると、浜本工芸は1948年に「広島聾唖福祉木工協会」として創業しました。1952年に浜本工芸株式会社となり、広島市南区の宇品工場で原木の製材から家具の組み立て・完成までを一貫して生産していました。
戦後まもない広島で、木工の仕事から始まった会社です。その机が、いまは親子2代で使われています。
浜本工芸 No.09 デスク 幅100|ナラ無垢材のスタンダード
親子2代で使える、ナラ無垢材の学習机。
浜本工芸の学習机専用サイトで、「良質なナラ・オーク無垢材をふんだんに使用したスタンダードデスク」として最初に挙がっているシリーズです。幅100×奥行65×高さ73cm。デスク本体は完成品で届きます。
色はナチュラル・ダーク・カフェの3色。ダークとカフェは受注生産で、届くまで60日ほどかかります。春の入学に合わせるなら、年内の注文が安心です。上棚やワゴン、昇降する袖を後から組み合わせられます。
浜本工芸 No.09 デスク 幅100(ナラ無垢)
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浜本工芸 No.17 デスク 幅100|成長に合わせて高さ4段階
小学1年生の背丈から、大人の背丈まで。
浜本工芸が「お子さまの成長に合わせて高さ調節ができる昇降タイプ」として作っている机です。天板の高さを4段階に変えられるので、入学したばかりの小さな体にも、背が伸びた中高生にも合わせられます。
素材は同じナラ無垢材で、幅100×奥行65×高さ73cm。体が大きくなっても、机のほうを合わせられるのが、この机のいいところです。
浜本工芸 No.17 デスク 幅100(高さ4段階)
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3. カリモクと飛騨産業|木工の町の、大人びた机
愛知と岐阜の自社工場で作る、カリモクの机
カリモク家具は、木製家具にこだわる愛知の家具メーカーです。プレスリリースでは、愛知県と岐阜県の国内自社工場で生産し、資材の管理から修理まで一貫して品質を管理していると説明しています。
ピュアナチュールのデスクは、オークの天板にすらりとした丸い脚。学習机というより、書斎に置く大人の机の顔をしています。
カリモク ピュアナチュール デスク SU3315|子ども部屋から書斎へ
大人になったら、そのまま書斎の机になる。
幅100×奥行65×高さ72.3cm。主材はオークで、天板はオークの板を幅方向にはぎ合わせて作っています。足元に棚があり、教科書や辞書を置いておけます。
メーカー保証は3年。届くまで3〜4週間ほどかかり、組み立てと設置は自分で行います。
カリモク ピュアナチュール デスク SU3315
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「木工の聖地」飛騨高山の机
岐阜県高山市の飛騨産業は、自社のサイトで飛騨高山を「木工の聖地」と呼んでいます。高山市のふるさと納税の返礼品にもなっている机で、製造・加工地は高山市内と記載されています。
cobrina(コブリナ)は奥行55cm・高さ70cmと、ほかの机より少し浅く、低く作られています。部屋に置いたときに圧迫感が出にくい大きさです。
飛騨産業 cobrina デスク 幅105|奥行55cmの、すっきりした机
子ども部屋にも、リビングの一角にも収まる。
主材はナラ材。幅105×奥行55×高さ70cmで、幅95cmのものもあります。ブックスタンドや本棚、ワゴンを組み合わせられるシリーズです。
飛騨の木工の技で作られた机を、子どものうちから使える。組み立ては自分で行います。
飛騨産業 cobrina デスク TF310WP 幅105
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4. 杉工場|学校の机を作ってきた工場の学習机
教室の机を知っている作り手
杉工場は、福岡県うきは市の家具メーカーです。通販大手の千趣会は、一緒に学習机を作ったときのお知らせで、杉工場を「学校用家具工場として歴史のある」メーカーと紹介しています。
毎日子どもたちが使い、ぶつけ、寄りかかる教室の机。その丈夫さを知っている工場が作る学習机です。
杉工場 クッカ デスク100|完成品で届く、国産の学習机
組み立て不要、届いたその日から使える。
アルダー材の机で、幅100×奥行53×高さ74cm。立ったり座ったりしやすい斜めの脚が特徴です。完成品で届くので、組み立ての手間がありません。
ホルムアルデヒドの放散が少ないF☆☆☆☆の材料を使い、国産家具の認定も受けています。日本製の学習机を、手の届く価格で選びたい方に。
杉工場 クッカ デスク100
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5. 選び方|幅・奥行・高さと、置く部屋で決める
① 幅と奥行は、置く場所から決める
この記事の5台は、幅100〜105cmにそろっています。違いが出るのは奥行で、53cm(杉工場)から65cm(浜本工芸・カリモク)まで。
奥行が深いほど、教科書とノートを広げてもまだ余裕があり、大人になってパソコンを置いても窮屈になりません。部屋が狭いなら、奥行55cmの飛騨産業や53cmの杉工場が収まりやすい大きさです。
② 高さは、体に合わせられるかを見る
机の高さは70〜74cm。大人の机とほぼ同じ高さです。小学校低学年のうちは、椅子の高さと足置きで合わせるか、浜本工芸のNo.17のように天板の高さを変えられる机を選びます。
③ 届くまでの日数を見ておく
無垢材の机は、注文を受けてから作るものもあります。浜本工芸のダークとカフェは60日ほど、カリモクは3〜4週間ほど。入学式に間に合わせるなら、年内に決めておくと慌てずに済みます。
6. 長く使うために|保証と修理、毎日の手入れ
浜本工芸は、すべての製品に5年間の品質保証
浜本工芸は、すべての製品に、買った日から5年間の品質保証をつけています。取扱説明書どおりに使っていて故障や不具合が出たら、修理か交換をしてくれます。
保証が切れたあとも、購入した店か、近くの取り扱い店を通して修理を受け付けています。ただし公式サイトには、10年以上たった製品は部品の都合などで修理を受けられない場合がある、とも正直に書かれています。
豆知識:「F☆☆☆☆」は、空気への気づかいの印
家具の説明で見かける「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)」は、接着剤などから出るホルムアルデヒドの量がいちばん少ない区分であることを示す表示です。杉工場のクッカも、この区分の材料で作られています。
子どもが毎日何時間も顔を近づける机だから、見えない空気のことまで考えて作られているのは心強いところです。
無垢材は、使うほど色が深くなる
無垢の木は、年月とともに色が深くなっていきます。浜本工芸の保証規定にも、使用に差しつかえない無垢材の変化は保証の対象外とあります。それは傷みではなく、木が育っている印です。
浜本工芸の公式サイトには、テーブル・デスク類のお手入れ方法がまとめられています。机が届いたら、メーカーのお手入れの案内に一度目を通しておきましょう。
7. よくある質問(FAQ)
学習机は、大人になっても使えますか?
無垢の木で作られた飾り気のない机なら、大人になっても使えます。浜本工芸の公式サイトには「親子2代50年」という声も寄せられています。キャラクターや子ども向けの飾りのない机を選ぶのが、長く使うこつです。
学習机は、いつまでに注文すればいいですか?
入学に合わせるなら、年内に決めておくと安心です。浜本工芸のダーク・カフェ色は受注生産で60日ほど、カリモクは3〜4週間ほどかかります。杉工場のクッカは完成品で届くので、組み立ての時間はかかりません。
リビング学習でも、学習机は必要ですか?
最初はリビングに置いて、大きくなったら子ども部屋に移す使い方ができます。浜本工芸も「最初はリビング。成長したら子供部屋に」という選び方を提案しています。奥行の浅い机なら、リビングにも収まります。
机の奥行は、どのくらいがいいですか?
広げる物が多いなら65cm、部屋が狭いなら53〜55cmが目安です。この記事では、浜本工芸とカリモクが65cm、飛騨産業が55cm、杉工場が53cmです。
子どもの身長に、机の高さが合いません。
椅子と足置きで合わせるか、高さを変えられる机を選びます。浜本工芸のNo.17は、成長に合わせて天板の高さを4段階に変えられます。
壊れたら、直してもらえますか?
浜本工芸は、すべての製品に5年間の品質保証があり、保証期間が過ぎても販売店を通して修理を受け付けています。ただし10年以上たった製品は、部品の都合などで修理できない場合があると案内されています。カリモクのデスクにはメーカー保証が3年あります。
8. まとめ:最初の机が、ずっと使う机になる
学習机は、6年で終わる机ではありません。無垢の木で、飾り気なく作られた机は、大人になっても使えます。浜本工芸には「親子2代50年」という声が届いています。
広島の2つの工場でナラの無垢材から作る浜本工芸。愛知と岐阜の自社工場で作るカリモク。木工の聖地・飛騨高山の飛騨産業。学校の机を作ってきたうきはの杉工場。どれも日本の木工の作り手が、長く使われることを考えて作った机です。
幅と奥行は部屋に、高さは体に合わせて。最初に選んだ机が、ずっと使う机になりますように。