ズワイガニの脚に、黄色いタグ。
それは、このかにが福井の港に揚がったという証です。
11月、日本海でズワイガニ漁が始まります。この記事では、冬の日本海から届くかにとぶりを、「どこの港に揚がったか」から選びます。黄色いタグの越前がに、鳥取産のタグが付く松葉がに、2か月しかとれない親がに、そして氷見漁港で競られたひみ寒ぶり。
どれも冬にしか届かないものです。届く時期もあわせてまとめました。
【早見表】冬の魚介、どれにする?
| 魚介 | 揚がる港 | 証 | 届く状態 |
|---|---|---|---|
| 越前がに ▾ | 福井県の漁港 | 黄色いタグ | 活(生)・冷蔵 |
| 松葉がに ▾ | 境・鳥取・網代など | 鳥取産のタグ | 活(生) |
| 親がに(セコガニ) ▾ | 鳥取県 | 漁期は11〜12月だけ | 浜ゆで |
| ひみ寒ぶり ▾ | 氷見漁港 | 販売証明書 | しゃぶしゃぶ用・冷蔵 |
名前を押すと、その章へ飛べます。届く時期で選ぶなら6章 ▾へ。
1. 冬の日本海は、港の名前で届く
タグと証明書が、産地を教えてくれる
冬の日本海のかにとぶりには、どこの港に揚がったかを示す「証」が付いてきます。
越前がにには黄色いタグ、鳥取の松葉がににはタグ、ひみ寒ぶりには1尾に1枚の販売証明書。どれも、その土地の漁協や自治体が決めた約束ごとです。
そしてどれも、冬にしか届きません。かには11月に漁が始まり、ひみ寒ぶりは「宣言」が出てから。待つ時間も含めて、冬の楽しみです。
2. 黄色いタグの越前がに:福井
1997年、全国で最初にタグを付けた
越前町の案内によると、越前がにとは「福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニ」のこと。越前漁港を筆頭に、三国港、敦賀港、小浜港などに揚がります。
越前町は1997年、全国に先駆けてかににタグを付けるブランド化を始めました。黄色いタグが、越前がにの証です。
名前の歴史も古く、1511年、室町時代の公家・三条西実隆の日記に「越前蟹」という言葉が出てきます。
活 越前ガニ オス 1杯(900〜1000g)|福井・越前宝や
福井市の干物と西京漬の店が、競りで仕入れた越前がにを「生の状態」で送ります。販売店は「正真正銘、福井で水揚げされた証。黄色いタグ付き」と書いています。
重さは茹でる前の重さです。冷蔵便で届くので、届いたらすぐに茹でるか、刺身やかにしゃぶに。漁の具合で発送が遅れることがあります。
活 越前ガニ オス 1杯(福井・越前宝や/黄色いタグ付き)
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3. タグ付きの松葉がに:鳥取
甲羅幅11cm以上の、鳥取産の証
鳥取県では、ズワイガニのうち成長した雄を「松葉がに」と呼びます。主な水揚げ港は、境漁港、鳥取港、網代漁港。
鳥取県の案内では、県内の沖合底びき網漁船が揚げる甲羅幅11cm以上で高品質の松葉がにには、鳥取産を証明するタグを付けて市場に出しています。漁期は11月から3月まで。
活 松葉ガニ タグ付き 大サイズ 850g以上|鳥取・境港 木村鮮魚店
境港から、生きたままの松葉がにを送る出品です。販売店は「木村鮮魚店の社長自ら厳選」と紹介しています。
届くのは11月9日頃から、入荷しだい。海が荒れると漁に出られないため、日付の指定は余裕をもって。
活 松葉ガニ タグ付き 大サイズ 850g以上(鳥取・境港 木村鮮魚店)
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4. 2か月だけの親がに
雌のズワイガニは、年内で終わる
ズワイガニの雌は、土地によって呼び名が変わります。鳥取では「親がに」、福井では「せいこがに」。お店の商品名では「セコガニ」「香箱がに」とも書かれます。
越前町の案内では、せいこがにの漁期は資源を守るため、11月6日から12月31日までの2か月。鳥取県も親がにの漁期を11〜12月としています。
大きさは雄の3分の1ほどと小ぶりですが、越前町は「カニ味噌がぎっしりと詰まっています」と紹介しています。
浜ゆでセコガニ(親がに)小 1kg(8〜10尾)|鳥取県産
鳥取県産の雌のズワイガニを、浜で茹でて届ける出品です。
茹でてあるので、届いたらそのまま。1尾ずつ甲羅を外して、ほぐした身と味噌をご飯にのせても。12月で漁が終わるので、年内に食べられる冬のごちそうです。
浜ゆでセコガニ(親がに)小 1kg 8〜10尾(鳥取県産)
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5. ひみ寒ぶり:富山・氷見
「宣言」が出てから始まるぶり
富山県氷見市の観光協会によると、「ひみ寒ぶり」は、氷見漁協や漁業関係者でつくる「氷見魚ブランド対策協議会」が定めた期間に、富山湾の定置網でとれ、氷見漁港で競られたぶりのことです。
協議会が、揚がるぶりの大きさや数、形を見て「ひみ寒ぶり宣言」を出し、そこから出荷が始まります。宣言のあとは1尾に1枚、氷見漁港で競られたことを証明する販売証明書を付け、統一の青い箱で出荷。令和6年度は11月20日に宣言が出て、7kg以上のぶりが「ひみ寒ぶり」と認められました。
ひみ寒ぶり しゃぶしゃぶ用|富山・氷見市(ふるさと納税)
氷見市のふるさと納税の返礼品です。「8〜10kgのひみ寒ぶりを水揚げ日に加工し、その日のうちに出荷」と案内されています。
宣言のあとに届く期間限定の品で、配送できない地域があります。ぶりしゃぶの鍋は、しゃぶしゃぶ鍋のガイドで。
ひみ寒ぶり しゃぶしゃぶ用(富山県氷見市 ふるさと納税・期間限定)
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6. 届く時期と食べ方で選ぶ
① 届く時期:解禁と宣言を待つ
かには11月の解禁から。親がには12月で漁が終わるので、年内だけです。ひみ寒ぶりは宣言が出てからで、年によって日付が変わります。どれも予約して、届くのを待つお取り寄せです。
② 食べ方:生か、茹でてあるか
生のかには、刺身やかにしゃぶ、焼きがにまで楽しめますが、届いたら自分で茹でるか、すぐに調理します。手間をかけたくないなら、浜ゆでの親がに。ぶりはしゃぶしゃぶ用なので、鍋にだしを沸かせばすぐに始められます。
③ 鍋にするなら:つゆも選ぶ
かにすきやぶりしゃぶのつゆは、鍋つゆのガイドで紹介した白だしや焼あごのだし、ゆずのぽん酢とあわせて。
7. よくある質問(FAQ)
越前がにと松葉がには、違うかにですか?
どちらも雄のズワイガニです。
福井県の漁港に揚がると「越前がに」、鳥取県では「松葉がに」と呼ばれます。揚がった港の証として、それぞれのタグが付きます。
越前がにの黄色いタグはいつからありますか?
1997年からです。
越前町が全国に先駆けて、かににタグを付けるブランド化を始めました。
親がに(せいこがに)はいつまで食べられますか?
漁期は11月から12月までです。
越前町の案内では、資源を守るため、せいこがにの漁期は11月6日から12月31日までの2か月です。
「ひみ寒ぶり」と、ふつうの寒ぶりは何が違いますか?
決められた期間に富山湾の定置網でとれ、氷見漁港で競られたぶりだけが「ひみ寒ぶり」です。
1尾に1枚、氷見漁港で競られたことを証明する販売証明書が付きます。
ひみ寒ぶりはいつから届きますか?
「ひみ寒ぶり宣言」が出てからです。
宣言の日は年によって変わります。令和6年度は11月20日でした。
活がにが届いたら、すぐに食べないといけませんか?
はい。生ものなので、届いたらすぐに調理してください。
越前宝やの出品は冷蔵便で、賞味期限は冷蔵で2日間と案内されています。
8. まとめ:港の名前を、冬の食卓に
冬の日本海のかにとぶりは、港の名前と一緒に届きます。
1997年に全国で最初にタグを付けた福井の越前がに。甲羅幅11cm以上に鳥取産のタグが付く境港の松葉がに。年内しかとれない親がに。そして宣言を待って届く氷見のひみ寒ぶり。
タグを外すとき、その港の冬の海を思い浮かべてみてください。