クリスマスの贈り物で最初に考えるのは、たいてい「何を贈るか」だと思います。
けれど日本製で探すなら、先に考えたいのは「いつまでに動くか」のほうです。
理由は単純で、クリスマスだけは日付が動かないから。お歳暮なら12月20日ごろまで幅があり、手土産はその日に買えます。クリスマスは、12月24日という一点。
そして日本製の贈り物には、ひとつひとつ手作業で作られているものが多い。だから在庫を大量に持っていませんし、作り置きもしていません。「10月完成予定の予約を承っております」と書いてある品もあります。
この記事では、締切から逆算する選び方と、12月に入ってからでも間に合うものを順に書きます。
【早見表】残り日数で、選べるものが変わります
| 動く時期 | 選べるもの | 理由 |
|---|---|---|
| 〜11月上旬 ▾ | 受注生産・名入れ | 作る日数がかかる |
| 11月中 ▾ | 手作業で作られているもの | 数が限られ、売り切れる |
| 12月に入ってから ▾ | 定番の在庫品 | 数が作られている |
| 相手で決めたい ▾ | 相手別のガイドへ | 品目ごとの記事へ送ります |
| 覚えておくこと | 手で作られているものほど、早く動いた人から選べます | |
動く時期を押すと、その解説へ飛べます。
1. クリスマスだけは、日付が動きません
ほかの贈り物には、幅があります
お歳暮は、12月の初旬から20日ごろまでの幅があります。遅れても表書きを変えれば贈れる。手土産は、その日に買って持っていけます。
クリスマスだけが、一点です。24日の夜か、25日の朝。そこを外すと、贈り物としての意味が変わってしまいます。
だから最初に決めるのは、品物ではなく日程になります。「あと何日あるか」で、選べるものが変わるからです。
受注生産は、11月のうちに
名入れや受注生産のものは、注文してから作りはじめます。在庫から出すのではないので、作る日数がそのまま納期に乗ります。
実例を挙げます。この記事で紹介するアルコムの積み木は、商品名がそもそも「【10月完成予定予約】」です。ページにはこう書かれています。「完成時期は製造状況により前後する場合がございます。完成後、順次発送となりますので、あらかじめご了承ください」。
作ってから売るのではなく、売れてから作っている。名入れを頼めば、そこからさらに日数が乗ります。同じページに「名入れなしの納期プラス3日 が発送の目安」とあります。
豆知識:「◎月完成予定」という売り方
通販の商品名に「10月完成予定予約」と書いてある。最初に見たときは、売り切れの言い訳のように読めるかもしれません。
けれどこれは、在庫を持たない作り手の正直な売り方です。倉庫にたくさん積んでおけないから、注文を受けてから作る。だから完成の時期を先に伝えている。
読者にとっては、意味がひとつです。早く動いた人から順に選べる。10月に予約した人は間に合い、12月に見つけた人は次のシーズンを待つことになります。
アルコム 虹いろつみ木|名入れができる45ピース
製造はアルコム社(日本製)。45ピースの積み木で、すべての角が面取りしてあります。対象年齢は2歳ごろから。
名入れができます。そのぶん納期は延びて、ページには「名入れなしの納期プラス3日 が発送の目安」。お届け日の希望は「◎月◎日までに到着希望」と備考欄に書くよう案内されています。
子どもへの贈り物で、名前を入れたいなら。ただし動くのは11月のうちです。
アルコム 虹いろつみ木 カラー 45ピース(名入れ可・受注生産)
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2. 日本製は、ひとつずつ手で作られています
数が限られるのは、丁寧に作っているからです
大量生産のものなら、12月23日でも買えます。倉庫に積んであるからです。ひとつひとつ手作業で仕上げているものは、そうなりません。
職人が手をかけるぶん、1日に仕上がる数が決まっています。だから在庫は多くなく、売り切れたら次は当分先になります。
これは弱点ではなく、作り方から来る性質です。手をかけているから、そうなる。買う側にできるのは、早く動くことだけです。
商品ページの、短い断り書きを読む
手仕事の品のページには、正直な但し書きが載っています。そこが読みどころです。
たとえば太武朗工房の江戸硝子は、「通常【1〜3営業日以内】の発送」としながら、続けて「製作・在庫状況などにより通常よりも出荷が遅れる場合がございます」と書いています。
これは逃げではなく、実情の説明です。在庫があれば3日で出るし、なければ作るところから。だから12月に入ってから頼むと、読み切れなくなります。
豆知識:手で作ったガラスは、ひとつずつ違います
太武朗工房の商品ページには、こう書かれています。「小さな気泡、色合いや硝子生地の厚みの違いが生じる場合がございますが、工芸士の確かな技とともに、手造りの温かみとして楽しんでいただければ」。
工業製品なら不良になるものが、手作りでは個体差になります。同じ型で抜いていないので、そうなる。
贈る前に、これを知っておくと安心して渡せます。受け取った人が「気泡が入っている」と気にしたときに、それが手で作った証拠だと伝えられるからです。
太武朗工房 彫刻硝子 夢柄子|ワイングラスのペア
公式の直販で買える、江戸硝子のペアグラス。化粧箱に入っています。ぶどう紋の彫刻で、色の組み合わせが選べます。
工房の言葉で「素材から加工まで、ひとつひとつ手作業にて製作しております」。だから気泡や厚みに個体差が出ます。
ふたりで使うものを贈りたいときに。出荷は通常1〜3営業日ですが、製作と在庫の状況で動きます。日付が決まっているなら、早めに。
太武朗工房 彫刻硝子 夢柄子 ワイングラスペア(公式直販・化粧箱)
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3. 12月に入ってからでも、間に合うもの
数が作られているものを選ぶ
出遅れたときは、定番の在庫品に切り替えてください。産地としては同じでも、継続して数が作られているものは、12月でも動きます。
見るのは、商品ページの発送の記載です。「在庫あり」「2営業日以内に発送」と書いてあれば、逆算できます。「受注生産」「完成予定」と書いてあれば、そこは諦める。
妥協ではありません。定番として長く作られているものは、それだけ選ばれてきたということでもあります。
今治タオル イデゾラ|相手を選ばない定番
バスタオルとフェイスタオルの2枚組。商品ページの仕様に「生産 日本製(今治)」「素材 綿100%」とあります。化粧箱入りで4色。
タオルは、相手の趣味を外しません。持っていない人はいないし、何枚あっても困らない。置き場所にも困りません。
継続して作られている定番なので、12月に入ってからでも動きやすい。迷って時間を使ってしまったときの、着地点になります。
今治タオル イデゾラ パイルセット3(丸栄タオル・化粧箱)
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播州そろばん ソロティー4|兵庫県小野市の伝統工芸
播州そろばんは、兵庫県小野市とその周辺で作られています。商品ページによれば「100を超える製造工程は、それぞれ分業しており、高度な技術を持つ専門の職人が手作業でおこなっています」。
子どもへの贈り物として、少し変わっています。おもちゃでも文房具でもなく、道具です。「熟練職人が、地元の天然素材で丹精込めて作った」と書かれています。
在庫がある商品は、入金確認後2営業日以内に発送。伝統工芸でありながら、日程が読める枠です。
播州そろばん ソロティー4(播州算盤工芸品協同組合・在庫あり)
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4. 相手で決める
品目から探すなら、こちらへ
相手が決まっていて、品目から選びたいときのために、当サイトの記事を挙げておきます。どれも日本製の作り手を確かめて書いたものです。
子どもへ:木のおもちゃ。大人の男性へ:革のキーケース。改まった相手へ:江戸切子。部屋で過ごす人へ:和ろうそく。
関係が近すぎないときは、高くしない
クリスマスの贈り物は、値段が上がりやすいと思います。年に一度だから、という気持ちが働く。
けれど相手との距離が近すぎないときは、上げないほうが受け取ってもらえます。高すぎると、お返しを考えさせてしまう。
3,000円から5,000円あたりで、作り手のはっきりしたもの。そのくらいが、いちばん気持ちよく渡せる範囲です。
アデリア hare nomi|達磨と富士山の盃、ペアで
石塚硝子(アデリア)の公式ショップから。商品ページの仕様に「原産国: 日本製」とあります。化粧箱入りのペアセットです。
達磨と富士山の形をした、江戸硝子の盃。墨流しの色づかいで、ふたつで一組になっています。小さいので、置き場所を選びません。
この記事でいちばん手が届く価格です。相手との距離が近すぎないとき、あるいは何人かに贈るときに。
アデリア hare nomi ペアセット 達磨・富士山盃(石塚硝子)
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5. 包みと、当日のこと
クリスマスには、開ける瞬間があります
お歳暮や手土産と、いちばん違うのはここだと思います。お歳暮は届いてから相手が都合のいいときに開けますが、クリスマスは目の前で開けることが多い。
だから包みが、贈り物の一部になります。化粧箱に入っているかどうか。通販なら、ラッピングを頼めるかどうか。注文の前に確かめておいてください。
そして、のしは要りません。クリスマスは改まった贈答ではないので、包装紙とリボンで足ります。
自宅に取り寄せてから、渡す
相手の住所に直送すると、届く日を自分で確かめられません。手渡しできる相手なら、いったん自宅に取り寄せるほうが確実です。
中身も確認できます。手で作られたものは個体差があるので、届いてから見ておくと安心です。万一のときも、渡す前なら手が打てます。
遠方に送るなら、直送でも構いません。その場合はお届け日の指定ができるかどうかを、注文前に見ておいてください。指定できない店もあります。
6. よくある質問(FAQ)
いつまでに注文すれば間に合いますか?
品物によってまったく違うので、商品ページの発送の記載を見てください。「在庫あり・2営業日以内に発送」と書いてあれば逆算できますし、「受注生産」「◎月完成予定」なら、それがそのまま締切になります。
目安としては、名入れや受注生産は11月上旬まで。手作業で仕上げている品は11月中。定番の在庫品なら12月に入ってからでも動けます。
なぜ日本製は、在庫が少ないのですか?
ひとつひとつ手作業で作られているからです。職人が手をかけるぶん、1日に仕上がる数が決まっています。大量に積んでおくことができません。
だから「売れてから作る」という売り方になります。商品名に「◎月完成予定予約」と書いてあるのは、その正直な表れです。買う側にできるのは、早く動くことだけになります。
名入れは、頼んだほうがいいですか?
贈る相手が決まっていて、長く使うものなら向いています。ただし納期が延びます。この記事で紹介した積み木は「名入れなしの納期プラス3日 が発送の目安」とされています。
そして名入れをすると、返品や交換ができないことが多い。サイズや色を迷っているなら、名入れなしのほうが安全です。
届いたガラスに気泡が入っていました。不良品ですか?
手で作られたガラスなら、不良ではありません。太武朗工房の商品ページにも「小さな気泡、色合いや硝子生地の厚みの違いが生じる場合がございますが、工芸士の確かな技とともに、手造りの温かみとして楽しんでいただければ」とあります。
同じ型で抜いていないので、ひとつずつ違います。贈るときに一言添えておくと、相手も気にせず使えます。
予算は、いくらくらいが妥当ですか?
相手との距離で決めてください。家族や恋人なら上限はありませんが、距離が近すぎない相手には、3,000円から5,000円あたりが渡しやすい範囲です。
高すぎると、相手にお返しを考えさせてしまいます。金額より、作り手がはっきりしているかどうかのほうが伝わります。
のしは必要ですか?
要りません。クリスマスは改まった贈答ではないので、包装紙で足ります。
気にするのは、ラッピングを頼めるかどうかのほうです。クリスマスは目の前で開けることが多いので、包みが贈り物の一部になります。注文の前に確かめておいてください。
7. まとめ:早く動いた人から、選べます
クリスマスは、日付が動きません。お歳暮には12月20日ごろまでの幅があり、手土産はその日に買えます。クリスマスだけが一点です。だから最初に決めるのは、品物ではなく日程になります。
そして日本製の贈り物には、ひとつひとつ手作業で作られているものが多い。職人が手をかけるぶん、1日に仕上がる数が決まっています。在庫は多くなく、売り切れたら次は当分先です。「10月完成予定予約」と書いてある品もあります。
だから見るのは、商品ページの発送の記載です。「在庫あり・2営業日以内に発送」なら逆算できる。「受注生産」「◎月完成予定」なら、それが締切そのもの。名入れを頼むなら、そこからさらに日数が乗ります。
出遅れたら、定番の在庫品に切り替えてください。妥協ではありません。長く作られている定番は、それだけ選ばれてきたということでもあります。
手で作られたものは、ひとつずつ違います。気泡も、色の濃さも、厚みも。工業製品なら不良になるものが、手作りでは個体差になる。贈るときに一言添えておくと、相手も気にせず使えます。
今年のクリスマスに間に合わせたいなら、動くのは11月です。今のうちに、誰に何を贈るかだけ決めておいてください。