中国や韓国のお箸と比べ、日本のお箸は先端が非常に細く作られています。これには明確な理由があります。
・魚の骨を操る機能美:
日本食は「魚」が中心です。焼き魚の身をほぐし、細かい小骨を取り除くためには、繊細な箸先が不可欠でした。
・味を邪魔しない「口当たり」:
金属製やプラスチック製と異なり、木に漆(うるし)を塗ったお箸は、口に入れた時の感触が非常に柔らかく、料理の温度や繊細な味を邪魔しません。まるで自分の指先で食べているかのような一体感は、日本の職人技の結晶です。
手になじみ、心をつなぐ。日本の「お箸」と世界最高峰の「カトラリー」。
和食ブームにより世界中で使われるようになった「Chopsticks」。しかし、日本のお箸(Ohashi)は独自の進化を遂げています。
焼き魚の骨をきれいに取り除くための鋭利な切っ先、口当たりを優しくする漆の塗り、持ちやすさを計算した多角形。
毎日口に運ぶものだからこそ、妥協のない一膳を。そして、「幸せへの橋渡し」として選ばれるギフトとしての魅力を徹底解説します。
お箸・カトラリーの選び方と基礎知識
【産地】 若狭の「美」と、江戸の「粋」
日本には世界に誇るお箸の産地があります。
・若狭塗(福井県):
国内生産シェア80%を誇るお箸の聖地。最大の特徴は、アワビの貝殻や卵の殻を漆の中に埋め込み、それを研ぎ出すことで現れる「宝石のような模様」です。堅牢で水に強く、毎日洗っても美しさが長持ちします。
・江戸木箸(東京):
「粋」を好む江戸っ子が愛したのは、装飾を削ぎ落とした機能美。黒檀や紫檀などの銘木(めいぼく)を、五角、六角、八角などの多角形に削り出します。指に吸い付くようなグリップ力で、「一度使うと他のお箸に戻れない」と言われます。特に「八角」は「末広がり」で縁起が良いとされています。
なぜ、お箸は「最高のギフト」なのか?
お箸は古くから、贈り物として特別な意味を持っています。
・「幸せへの橋(はし)渡し」:
「はし」という言葉の響きから、人と人との絆をつなぐ「橋渡し」の縁起物とされています。
・夫婦箸(めおとばし):
二本で一対となって機能することから、夫婦が寄り添う姿に例えられ、結婚祝いや金婚式の定番ギフトです。
・健康と長寿の祈り:
「食べること」は「生きること」。良いお箸を贈ることは、「いつまでも美味しくご飯を食べて、元気でいてください」というメッセージになります。桐箱に入った美しい若狭塗のお箸は、感謝を伝える最上級のギフトです。
世界が羨む、燕三条の「カトラリー」
和食の道具だけでなく、洋食器(スプーン・フォーク・ナイフ)においても、日本は世界最高峰の技術を持っています。
・ノーベル賞晩餐会も認めた輝き:
金属加工の街・新潟県燕三条のカトラリーは、その研磨技術の高さから、ノーベル賞の晩餐会や、豪華クルーズトレイン「ななつ星」でも採用されています。
・口の中で消える存在感:
極限まで滑らかに磨き上げられたスプーンは、口に入れた瞬間の金属特有のザラつきや違和感が全くありません。料理の味だけを舌に届け、スプーンの存在を感じさせない。これが燕三条の職人が目指す「究極の道具」です。
あなたに合う「一膳」の選び方
・長さの目安「一咫半(ひとあたはん)」:
親指と人差指を直角に広げた長さ(一咫)の1.5倍が、その人に合うお箸の長さと言われています。一般的に男性は23cm、女性は21cmが標準サイズです。
・形の選び方:
滑りやすい麺類をよく食べるなら「四角形」、持ちやすさを重視するなら「八角形」、手に馴染む柔らかさを求めるなら「円形」や「削り」がおすすめです。
新光金属株式会社
嘉匠菴
漆器のアソベ
飛騨春慶塗
山田春慶店
宮崎漆器
うるしギャラリー久右衛門
漆琳堂
越前漆器 粂治郎
浅田漆器工芸
山中塗
87.5 川口屋漆器店
一和堂工芸
鎌倉彫 陽雅堂
能作 -NOUSAKU-
西野うるし工房
輪島塗 田谷漆器店
会津漆器工房 鈴武
津軽塗 小林漆器
津軽びいどろ
きくすい
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