日本のジュエリーの王様といえば、伊勢志摩(三重)や宇和島(愛媛)のアコヤ真珠です。
・世界が認める「テリ」の強さ:
真珠層のきめ細かさは、日本の海の水温差(四季)によって生まれます。最高級の「花珠(はなだま)」と呼ばれる真珠は、単に白いだけでなく、ピンクや緑がオーロラのように浮かび上がる「干渉色」を持っています。
・日本人肌への親和性:
アコヤ真珠の奥深い輝きは、日本人の肌色を最も美しく見せると言われています。冠婚葬祭だけでなく、最近はデニムやTシャツに合わせるカジュアルな使い方もトレンドです。
ミクロの芸術を身に纏う。世界が羨む「日本の輝き」。
「日本の真珠は、肌を白く見せる」。世界中の女性が憧れるアコヤ真珠の深みのある光沢。
そして、スイスの高級時計に対抗できる唯一の存在である、日本の精密時計。
山梨県甲府の研磨技術から、長野県・岩手県の時計工房まで。ここでは、派手なブランドロゴではなく、圧倒的な「品質」と「物語」で選ぶ、一生モノの装身具を特集します。
アクセサリー・時計の選び方と基礎知識
【山梨・甲府】 日本のジュエリーの「心臓部」
実は、国産ジュエリーの約3分の1が山梨県甲府市で作られていることをご存知ですか?
水晶の研磨から始まったこの街には、石を削る、台座を作る、石を留めるといった全工程のスペシャリストが集結しています。
・江戸の技「木目金(もくめがね)」:
今、世界で注目されているのが、江戸時代の刀の鍔(つば)作りに使われた技術。金、銀、銅など異なる金属を重ね合わせて叩き、年輪のような木目模様を生み出す技法です。二つとして同じ模様ができないため、結婚指輪として選ぶカップルが増えています。
【国産時計】 スイスを震撼させた「3つの技術」
日本の時計は「正確で安い」だけではありません。数百万円クラスの高級ゾーンでも、世界を魅了する独自技術を持っています。
1. ザラツ研磨:
ケースの金属面を、歪みなく鏡のように磨き上げる技術。刀剣研磨の技術を応用したと言われ、光の反射がシャープで、遠目から見ても「高級時計だ」とわかる輝きを放ちます。
2. 自然を写す文字盤:
「雪白(スノーフレーク)」や「白樺」など、日本の美しい自然をテクスチャとして文字盤に表現する美意識は、海外コレクターを熱狂させています。
3. 伝統工芸との融合:
文字盤に「漆(うるし)」や「有田焼」、「和紙」を使用したモデル。100年色褪せない漆黒や、陶磁器の艶は、もはや腕につける美術館です。
時を刻む「音」を楽しむ。機械式時計の魅力
電池を使わない「機械式時計(自動巻き)」において、日本は世界有数のマニュファクチュール(自社一貫生産)大国です。
ゼンマイが解ける力で動く繊細なムーブメントは、定期的なメンテナンス(オーバーホール)さえすれば、孫の代まで受け継ぐことができます。
中には、ゼンマイの動力と水晶の精度を融合させた、秒針が音もなく滑らかに動く(スイープ運針)世界唯一のハイブリッド機構を持つ日本ブランドもあります。
輝きを保つためのお手入れ(Q&A)
Q. 真珠のお手入れで気をつけることは?
A. 真珠の天敵は「汗」と「酸」です。着用後は必ず、柔らかい布で汗や皮脂を拭き取ってから保管してください。これだけでテリの寿命が数十年変わります。
Q. 金属アレルギーが出にくい素材は?
A. 「Pt950(プラチナ)」や「K18(18金)」は比較的安心ですが、最もアレルギー性が低いのは「チタン」や「サージカルステンレス」です。日本の職人が加工したチタンアクセサリーは、硬い素材とは思えないほど繊細なデザインが魅力です。