空気清浄機日本製おすすめ|新潟と青森の2社と、ニオイの取り方

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空気清浄機を買ったのに、ペットのニオイが消えない。
それは機械の性能ではなく、仕事の種類が違うからです。

ホコリは、濾して取れます。花粉もPM2.5も、目の細かいフィルターに通せば網に引っかかる。けれどニオイは濾せません。ニオイの正体は粒ではなく、もっと小さな分子だからです。網の目を素通りしていきます。

だから取り方が別に要る。活性炭に吸わせるか、光触媒で分解するか。家庭用では、この2つが主なやり方です。

この記事で紹介するのは新潟のダイニチ工業青森のアンデス電気です。公式に国内生産と書いている作り手を探すと、この2社になりました。そしてどちらも「濾すだけ」の機械を作っていません。

【早見表】何を取りたいかで、見るところが変わる

取りたいもの 正体 見るべき仕組み
花粉・ハウスダスト・PM2.5 ▾ 粒子 集じん(HEPA/電気集じん)
ペット臭・タバコ・生活臭 ▾ 分子(ガス) 脱臭・分解(活性炭/光触媒)
床を空けたい ▾ 置き場所 壁に掛けられるか
毎年いくらかかるか ▾ 交換部品 交換フィルターの型番と周期
覚えておくこと ホコリは濾せる。ニオイは濾せない。カタログでは、この2つが別の欄に書いてあります

取りたいものを押すと、その解説へ飛べます。

1. ホコリは濾せる。ニオイは濾せない

空気清浄機の仕事は、ひとつではありません

カタログを開くと、「集じん」と「脱臭」が別の欄に書いてあります。これは書き分けているのではなく、本当に別の部品が、別の仕事をしているからです。

集じんは、粒を捕まえる仕事。ホコリ、花粉、PM2.5。どれも目に見えないだけで粒なので、目の細かい網に通せば引っかかります。

脱臭は、分子を相手にする仕事です。ニオイは粒ではありません。空気に溶けたガスなので、どんなに目の細かい網でも素通りします。

使い込んで灰色になったフィルターと、新しい白いフィルターを並べた水彩イラスト

ニオイの取り方は、大きく2つです

ひとつは活性炭。細かい穴だらけの炭に、ニオイの分子を吸い込ませて閉じ込めます。

ただし吸着なので、いつか満杯になります。そうなるとニオイを取れなくなるので、交換することになる。活性炭フィルターに寿命があるのは、これが理由です。

もうひとつが光触媒。紫外線を当てると表面で反応が起き、ニオイのもとになっている有機物を、別のものに変えてしまいます。吸い込んで貯めるのではなく、その場で分解する。

貯める方式と、変える方式。この違いが、あとで出てくる交換部品の話につながります。

集じんにも、2つのやり方があります

粒を捕まえるほうにも、実は方式があります。ひとつは、そのまま網で濾すフィルター式。HEPAフィルターがこれです。

もうひとつが電気集じん式。ダイニチの説明を借りると、「吸引した汚れ微粒子を、帯電させて集じんプレートに吸着させる」方式です。粒に電気を帯びさせて、板に引き寄せる。

この方式の利点は、集じん部が消耗品にならないことです。板に付いた汚れは洗い流せば戻る。網ではないので、目詰まりで風量が落ちることもありません。

ダイニチ CL-HB924|集じん部を、洗って戻す

適用床面積38畳。最大風量8.6立方メートル毎分、最小運転音15dB。日本製で、いちばん手が届く一台です。

ダイニチの公式によれば、「帯電させて集じんプレートに吸着させる『電気集じん式』」と「目の細かいフィルターに空気を通して微粒子を捕集する『フィルター式』」を組み合わせたハイブリッドで、「約0.03μmの微粒子もキャッチ」する設計です。
電気集じん側のプラズマユニットは2年に1回。公式の手順は「掃除機でほこりを吸い取り、ぬるま湯で1時間浸け置き。サッとすすぐだけ」。捨てずに戻せます。

この機械は、新潟県の自社工場で作られています。公式の言葉「製品の設計から組立、検査まですべてを新潟県の自社工場で行なっています」。

ダイニチ ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB924-WT(38畳・電気集じん+フィルター)

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2. 見つかったのは、新潟と青森でした

探してみると、思ったより少ない

空気清浄機は、家電量販店にずらりと並んでいます。けれど「公式サイトに国内生産と書いてある」という条件を足すと、数はぐっと減ります。

新潟県新潟市南区のダイニチ工業と、青森県八戸市のアンデス電気。この記事で紹介するのは、この2社です。数が少ないぶん、選ぶのは早いとも言えます。

ただし、これは私が公式サイトで確かめられた範囲の話です。書いていないだけで作っている会社や、これから出てくる会社もあるはずです。見つけたら、この記事に足していきます。

アンデス電気|青森県八戸市。光触媒を自分で作っている会社

設立は1971年。青森県八戸市の桔梗野工業団地に本社があり、従業員は299名、工場は5つ。鉄道向けの機器も作っている会社です。

公式の言葉は明快です。「本製品は日本国内で設計・開発され、厳格な品質管理体制のもとで製造されています」。製品ページには「青森県八戸市の自社工場で開発から製造まで一貫して行う純国産モデル」とあり、特設ページには「Made in AOMORI」と書かれています。

この会社の中心にあるのが、自社で開発した光触媒です。名前は「ひかりクリスタ」、特許第6568402号。公式の説明では「紫外線を照射することで触媒反応を起こし、有機物を分解除去します」。

空気清浄機から取り出した円筒形の光触媒ユニットと本体を並べた水彩イラスト

同じ機械に、両方入っています

アンデス電気のバイオミクロンは、集じんに超高性能HEPAフィルター、脱臭にひかりクリスタと多孔質活性炭ペレットを使っています。

粒はHEPAで濾し、ニオイは光触媒で分解する。1章で見た「2つの仕事」を、それぞれ別の部品に割り振ってあるわけです。カタログの欄が分かれているのは、中身がこうなっているからです。

豆知識:新幹線に乗っている空気清浄機は、青森の会社が作っています

アンデス電気は、家庭用の空気清浄機を出す前から、鉄道の車両向けに機器を納めてきた会社です。
公式の特設ページには、こう書かれています。「バイオミクロンスクエアは新幹線にも採用された25年以上の日本技術を集約した」。
揺れる、狭い、人が入れ替わる。そういう場所で使われてきた機械が、そのまま家庭向けになっている。八戸という土地から、新幹線に乗って全国に散らばっていたと考えると、少し面白い話です。

アンデス電気 バイオミクロンスクエア BM-S611A|ニオイを分解する

適用床面積14畳。運転音21〜53dB。250×250×506mmで、約6kg。細長い箱形で、置き場所を取りません。

集じんは超高性能HEPAフィルター、脱臭はひかりクリスタと多孔質活性炭ペレット。粒と分子を別々の部品で受け持ちます。
ペットのいる部屋、料理のニオイが残る部屋。そういう場所には、集じんだけの機械よりこちらが向きます。

交換フィルターはサークルフィルターD600(HAS306-01X)で、稼働時間換算1年ごとが公式の目安。型番が公表されているので、あとから困りません。

アンデス電気 バイオミクロンスクエア BM-S611A(14畳・光触媒ひかりクリスタ)

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3. 畳数より、置き場所を先に決める

畳数は、扉を閉めた一部屋の数字です

適用床面積は、その部屋の空気を回しきれる広さの目安です。加湿器と同じで、扉が開いていれば意味を持ちません。

リビングに1台置いて家じゅうをまかなう、という使い方はできないと思ってください。閉められる部屋ごとに考える。

そして、実際の置き場所は畳数より先に決まります。床にどれだけ空きがあるか。壁のコンセントはどこか。掃除機をかけるとき、動かせる重さか。

床に置けないなら、壁という手があります

空気清浄機は、意外と場所を取ります。本体の面積だけでなく、吸い込む側と吐き出す側に空間が要るからです。壁にぴったり付けると、性能が出ません。

床を空けたいなら、壁に掛けられる機種を探すのが早い。アンデス電気のBM-H101Aは、「付属の専用スタンドを取り付けて据置型としてご利用いただけるほか、壁掛け用金具(別売りオプション)使用で壁に設置することも可能」と公式に書かれています。

置いてみて邪魔なら、あとから壁に上げられる。この逃げ道があるかどうかは、狭い部屋ほど大きい差になります。

壁に取り付けた薄型の空気清浄機と、下に空いた床を描いた水彩イラスト

ニオイの出どころの近くに置く

空気清浄機は、部屋のまんなかに置くものではありません。吸い込んだぶんしか働かないので、汚れが出てくる場所の近くが有利です。

ペットのベッドのそば。玄関。台所とリビングの境目。花粉なら、人が出入りする扉の近く。持ち込まれた花粉は、その場で舞い上がります。

犬用のベッドのそばに空気清浄機が置かれた部屋を描いた横長の水彩イラスト

アンデス電気 バイオミクロン BM-H101A|壁に上げられる20畳

適用床面積20畳。運転音27〜60dB。550×240×500mm、約9kg(スタンド込み)。横長の形で、壁に付けても出っ張りません。

集じんはプレフィルターとイオナイザー、そして高性能多機能フィルター。脱臭側には角柱状の酸化チタン光触媒ユニット(ひかりクリスタ)が入っています。
スタンドは付属、壁掛け金具は別売りです。まず床に置いて使い、邪魔なら上げる、という順番で構いません。

交換フィルターは多機能プリーツフィルター(HAS215-01X)、運転時間換算で1年ごと。

アンデス電気 バイオミクロン BM-H101A(20畳・壁掛け/据置兼用)

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4. 毎年かかるお金は、フィルターで決まります

本体の値段は、はじめの一回だけです

空気清浄機は、買ったあとにもお金がかかる家電です。フィルターは消耗品で、吸えば吸うほど寿命が縮みます。

だから見るのは、交換フィルターの型番と、その周期と、値段。この3つです。10年使うつもりなら、本体価格に「フィルター代×10年ぶん」を足した数字が、本当の値段になります。

ここは公式に書いてあります。アンデス電気のBM-S611AならサークルフィルターD600(HAS306-01X)を、稼働時間換算で1年ごと。ダイニチのCL-HB924ならプレフィルターが4カ月ごと、静電NEOHフィルターと活性炭脱臭フィルターが2年ごと。

洗って戻せる部品が、どれだけあるか

1章で見た方式の違いが、ここで金額の差になって出ます。

ダイニチの電気集じん部は、捨てません。公式の手順は「掃除機でほこりを吸い取り、ぬるま湯で1時間浸け置き。サッとすすぐだけ」で、2年に1回。つまり集じんの中心部分に、お金がかからない設計です。

光触媒も同じ考え方です。吸着して満杯になる活性炭とちがい、分解する仕組みなので、そこは減りません。

純正が型番で買えるかどうかも、あわせて見ておいてください。通販には互換品も出回りますが、集じん率や風量は、その機械のために設計された形で出るものです。

豆知識:HEPAの「0.3μm・99.97%」は、規格の言葉です

カタログでよく見るこの数字は、メーカーが自分で決めた宣伝文句ではありません。JIS Z 8122という規格に、HEPAフィルターの定義として書かれているものです。
「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」。
0.3μmというのは、性能を測るときに使う粒の大きさです。「HEPA」と書いてある製品は、この試験を通っているという意味になります。数字が並んでいるときは、どの規格の話をしているのかを見ると、比べやすくなります。

アンデス電気 サークルフィルターD600(HAS306-01X)|年に一度の部品

バイオミクロンスクエア BM-S611A の純正交換フィルター。公式の目安は稼働時間換算で1年ごとです。

本体を選ぶ前に、この値段を見ておいてください。そのほうが、10年ぶんの見当がつきます。
集じん(HEPA)と脱臭(活性炭ペレット)が、ひとつのフィルターにまとまっている形なので、交換は年1回これだけで済みます。

アンデス電気 サークルフィルターD600 HAS306-01X(BM-S611A用・交換1年毎)

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5. 業務用が、そのまま家に置けます

先に書いておきます。安くありません

日本製の空気清浄機は、全体に高いです。見つかる作り手が少なく、業務用から降りてきた機械が多いからです。そこは正直に書いておきます。

そのかわり、家庭向けと業務用の境目がありません。病院や施設に入っているのと同じものを、そのまま家に置けます。

どういう人に向くか

ニオイが仕事に関わる場所。美容室、動物病院、飲食の作業場、待合室のある事務所。

家庭なら、多頭飼いの部屋、介護をしている部屋、家族に喫煙者がいる部屋。ニオイの量が家庭向けの想定を超えている場合です。

広さで選ぶのではなく、汚れの量で選ぶと考えてください。14畳の部屋でも、出てくるニオイが多ければ、大きい機械のほうが結果的に静かに済みます。

冬の窓辺に空気清浄機が静かに置かれている部屋を描いた横長の水彩イラスト

アンデス電気 バイオミクロンサークルPRO BM-S711A|30畳の円筒

適用床面積30畳。直径300×高さ600mmの円筒形で、約8kg。運転音26〜66dB。360度から吸い込む形です。

集じんは超高性能HEPA(サークルフィルターD_PRO)、脱臭はひかりクリスタと多孔質活性炭ペレット。交換フィルターはHAS293-02X、稼働時間換算で2年ごとと、家庭用より長く持ちます。

値段は、この記事でいちばん高い一台です。それでも載せたのは、八戸の同じ工場から出てくる、同じ光触媒を積んだ機械だからです。ニオイの量が多い場所なら、これが答えになります。

アンデス電気 バイオミクロンサークルPRO BM-S711A(30畳・業務用)

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6. よくある質問(FAQ)

空気清浄機を使っても、ペットのニオイが消えません。

集じんしかしていない機械かもしれません。ホコリや花粉は粒なので網で濾せますが、ニオイは空気に溶けた分子なので、網を素通りします。
カタログの「脱臭」の欄を見てください。活性炭が入っているか、光触媒が入っているか。そこが空欄なら、その機械はニオイを担当していません。

HEPAと電気集じん式は、どちらがいいですか?

手入れの形が違います。HEPAは網なので、汚れたら交換する。電気集じん式は板に吸い付けるので、汚れたら洗って戻せます。
ダイニチのCL-HB924は両方を組み合わせたハイブリッドで、電気集じん側のプラズマユニットは2年に1回、浸け置きしてすすぐだけです。10年使うつもりなら、洗って戻せる部分がどれだけあるかで選んでください。

畳数は、大きめを選んだほうがいいですか?

置き場所が取れるなら、そのほうが静かです。広い部屋向けの機械を弱く回すほうが、小さい機械を全開で回すより運転音が下がります。
ただし空気清浄機は、吸い込む側と吐き出す側に空間が要ります。壁にぴったり付けると性能が出ないので、本体の寸法に、前後の余白を足して考えてください。

フィルターは、互換品でもいいですか?

この記事では純正だけを紹介しています。集じん率や風量は、その機械の風の通り道に合わせて設計された形で出るものだからです。
純正が型番で買えるかどうかは、本体を買う前に確かめておいてください。この記事の2社は、どちらも公式に型番と交換の目安を出しています。

1台で家じゅうをまかなえますか?

まかなえません。適用床面積は、扉を閉めた一部屋の数字です。廊下を隔てた部屋の空気は、そこまで回りません。
使う部屋ごとに考えてください。寝室に置くなら、大きさより運転音を先に見る。枕元で一晩中動く機械です。

日本製の空気清浄機は、ほかにもありますか?

あるかもしれません。この記事に載せたのは、メーカーの公式サイトで国内生産を確かめられた2社です。公式に書いていないだけで、日本で作っている会社もあると思います。
当サイトでは通販の商品名に「日本製」とあるだけでは採用しないことにしています。確かめようがないからです。公式に産地が載った会社を見つけたら、この記事に足していきます。

7. まとめ:カタログの「脱臭」の欄を見る

空気清浄機とフィルター、光触媒ユニットを縦に並べた、まとめのイラスト

ホコリは濾せます。ニオイは濾せません。粒と分子では、取り方がちがうからです。だからカタログには「集じん」と「脱臭」が別の欄で書かれています。買う前に見るのは、空欄になっていないほうです。

ニオイの取り方は2つ。活性炭で吸わせるか、光触媒で分解するか。吸着はいつか満杯になり、分解は減りません。この違いが、毎年のフィルター代に出ます。

公式に国内生産と書いている作り手は、新潟のダイニチ工業青森のアンデス電気でした。ダイニチは電気集じん式で、集じん部を2年に1回洗って戻します。アンデス電気は自社開発の光触媒「ひかりクリスタ」で、ニオイを分解します。

置き場所は、畳数より先に決めてください。吸い込む側と吐き出す側に空間が要るので、壁付けは不利。床が空かないなら、壁に掛けられる機種という手があります。

本当の値段は、本体価格に10年ぶんのフィルター代を足した数字です。型番と交換周期は、どちらの会社も公式に出しています。

今回たどり着けたのは2社で、どちらも安くはありません。そのかわり、作っている場所と、中に入っている技術がはっきりしています。今年の冬、部屋の空気をひとつ選んでみてください。

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