日本製の木製高級家具おすすめ4選|一生モノの日本製木製家具・ダイニングチェア選び。飛騨産業やカリモクの傑作

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「引っ越しのたびに、安価な家具を買い替える生活に疲れてきた」
「ダイニングチェアに座っていると、なぜか腰が痛くなる」

家の中で最も長く体を預ける道具、それが「家具」です。
数千円でそれっぽいデザインの椅子が買える現代ですが、大量生産された合板の家具は、数年使えば表面が剥がれ、金具が緩み、最終的には粗大ゴミになってしまいます。

もしあなたが「一生モノ」を探しているなら、「日本製の無垢材家具」に一度触れてみてください。
飛騨高山などの職人が、木と対話し、釘を使わずに組み上げた椅子は、100年でも持ちこたえる強靭さを備えています。
この記事では、使い込むほどに深い飴色へと育ち、座るたびに背中に吸い付くような心地よさをくれる、日本を代表する最高峰の家具メーカーと選び方をご紹介します。

特集: この記事は「暮らしを豊かにする日用品」シリーズのインテリア編です。

【早見表】日本を代表する4大木製家具メーカーの特徴

メーカー名(産地) 最大の強み・特徴 こんな人にオススメ
飛騨産業
(岐阜県・飛騨高山)
世界屈指の「曲木(まげき)」技術。木材の美しさを極限まで引き出す無垢材加工。 木の温もりに囲まれたい、普遍的な美しさを求める人
カリモク家具
(愛知県)
日本最大の家具メーカー。「座り心地研究」に基づく人間工学と高いデザイン性。 腰痛持ちの人、モダンレトロなインテリアが好きな人
天童木工
(山形県・天童市)
「成形合板」のパイオニア。薄く、軽く、非常にしなやかで丈夫な美しいフォルム。 軽く動かせる椅子を探している、名作デザインを置きたい人
マルニ木工
(広島県)
深澤直人など世界的デザイナーとのタッグ。「美術工芸」のような究極のなめらかさ。 ミニマリスト、世界中の感度の高い人に愛される名作が欲しい人
釘を使わず、木と木を凹凸でパズルのように組み合わせる日本の伝統的な接合技術のイラスト
「ホゾ組み」などの伝統技法により、金属の錆びによる劣化を防ぎ、何十年も強固に結合し続けます。

1. 世代を超えて愛される「日本製・木製家具」の真髄|釘を使わない職人技

なぜ、北欧の優れた家具が数多くある中で、世界中のデザイナーが「日本の木工技術」に惚れ込むのでしょうか。
その秘密は、日本の歴史的な「寺社建築」にまで遡ります。

「木は生きている」という設計思想

木材は、伐採されて家具になった後も、空気中の水分を吸ったり吐いたりして「呼吸」を続けています。そのため、夏には膨らみ、冬には縮みます。
安い家具はネジや釘で無理やり固定しているため、この収縮に耐えきれずに木が割れたり、ネジ穴が崩れたりしてガタつきます。
しかし日本の職人は、接着剤や釘に頼らず、木と木を精巧な凹凸で噛み合わせる「木組み」の技術を用います。木が動くことを前提に「遊び」を持たせているため、50年経ってもキシキシと異音が鳴らないのです。

木材が呼吸している雰囲気の画像

豆知識:世界が驚愕した「曲木(まげき)」の魔法

椅子の背もたれなどでカーブを描く部分は、通常「大きな木からカーブの形に削り出す」か「木の粉を固めて曲げる」かで作られます。しかし飛騨産業などに代表される「曲木」技術は、硬い無垢の真っ直ぐな1本の木を、高圧の蒸気で蒸して柔らかくし、力技と職人の感覚でグニッと曲げてしまいます。木の繊維が切れないため、驚異的な強度を誇ります。

2. 失敗しない木製家具(ダイニングチェア等)の選び方

一生モノを選ぶにあたって、知っておくべき「素材」と「軽さ」のポイントを解説します。

「無垢材」か「突板(成形合板)」か

1. 無垢材(むくざい):
丸太からそのまま切り出した木。ずっしりと重く、傷がついても中まで同じ色なので味になります。オイルを塗り込んで「飴色」に育てる楽しみがあります(例:飛騨産業の大半)。

2. 突板(つきいた)/ 成形合板:
薄くスライスした木を何枚も重ね合わせて作った板。無垢材よりも圧倒的に「軽く」、自由で美しい曲線のデザインが可能です。掃除で椅子を引くのが非常に楽になります(例:天童木工)。

買ったばかりの白っぽい無垢木材と、数十年使い込まれて深い飴色になったヴィンテージ木材の対比イラスト

3. 飛騨高山の技に世界がひれ伏す。飛騨産業(Hida Sangyo)の魅力

「ダイニングを100年以上続く本物の無垢家具で揃えたい」。それなら飛騨産業一択です。

飛騨産業|CRESCENT(クレセント) アームチェア

日本家具の最高傑作。座った瞬間、背中に吸い付く「曲木」の奇跡
大正9年創業の飛騨産業が誇る、日本のダイニングチェアの金字塔。
「三日月」を意味するクレセントの名が示す通り、背もたれから肘掛けへと繋がる滑らかなカーブが最大の特徴です。無垢材を蒸気で曲げる技術により、背中に寄りかかった瞬間に木とは思えない「吸い付くようなフィット感」を生み出します。
座面(お尻)の部分も、太ももやお尻の形に合わせて滑らかに削り出されており(座ぐり加工)、クッションなしでもお尻が痛くなりません。「10年保証」が、その絶対的な自信の表れです。

4. 人間工学とモダンレトロ。絶大な人気を誇るカリモク家具(Karimoku)

日本の住環境において「長時間座っても疲れない」ことを科学的に徹底研究しているのが愛知県のカリモク家具です。

カリモク家具(カリモク60)|Kチェア 1シーター / ダイニングチェア

カフェや美容室で必ず見かける。1962年から変わらない永久不滅のデザイン
日本最大の家具メーカー・カリモクの原点であり、昭和レトロとモダンが融合した絶対的アイコンが「Kチェア」です。
コンパクトな日本の住宅に合わせて少し小さめに設計されており、部屋に置いても全く圧迫感を感じさせません。
見た目のおしゃれさだけでなく、医療機器メーカーと共同で脳波や血流から「疲れない座り心地」を研究し尽くしているため、テレワークで一日中座っていても腰への負担が驚くほど少ないのが強みです。パーツ交換が可能なので、修理しながら一生使えます。

5. 薄さと軽さの天童木工、世界がうなるマルニ木工の最高峰チェア

アートピース(芸術作品)のような美しさと実用性を高次元で融合させた、世界中から指名買いされる2つのブランドです。

マルニ木工|HIROSHIMA(ヒロシマ) アームチェア

「アップル・パーク」で数千脚が採用された、世界のNAOTO FUKASAWAデザイン
プロダクトデザイナー深澤直人氏と、広島の老舗・マルニ木工が「世界に通用する日本の椅子」を目指して生み出した究極のチェア。
米Appleの本社ビル(アップル・パーク)に数千脚が一括納入されたことで、世界中から注文が殺到しました。
背もたれからアームにかけての「継ぎ目」がどこにあるのか分からないほど精巧に削り出されており、まるで大理石の彫刻を撫でているかのようなスベスベの触り心地です。これに座って食事をするだけで、生活の質が変わります。

天童木工(Tendo Mokko)|アントラー ダイニングチェア

美術館に所蔵される「柳宗理」の傑作と、羽のように軽い成形合板の魔法
パリのルーブル美術館やNYのMoMAにも永久収蔵されている、日本のプロダクトデザインの最高峰が天童木工の製品です。
薄い木の板を何枚も重ねてプレスする「成形合板」技術により、無垢材では絶対に不可能な薄さと、驚きの軽さ(片手でヒョイと持ち上がります)を実現。
毎日何度も椅子を引いたりしまったりするダイニングにおいて、この「軽さ」は女性やご高齢の方にとって最強のメリットになります。

6. 木の家具をさらに長く愛用するための「オイルメンテナンス」

一生モノの家具は、「買った時」が完成ではありません。お客様の手で使い込み、お手入れをすることで本当の完成を迎えます。

半年に1度、「オイル」をすり込む儀式

無垢材の家具(オイルフィニッシュ仕上げのもの)は、人間の肌と同じで乾燥します。
半年に1度、大掃除のタイミングなどで「家具用の天然オイル(亜麻仁油やくるみ油など)」を薄く布に取って全体にすり込んでください。

オイルが木肌に染み込むと、パサパサだった表面がしっとりと潤い、木目がぐっと際立って驚くほど色気が増します。お子さんと一緒に「家具を磨く日」を作れば、物を大切にする心も一緒に育むことができます。

7. よくある質問(FAQ)|傷やへこみの直し方について

子供がおもちゃをぶつけて、木が凹んでしまいました…自力で直せますか?

無垢材(オイル仕上げ)なら「アイロン」で直せる場合があります。
ヘコんだ部分に「水を含ませた布」を置き、その上からアイロン(中温〜高温)を数秒間ジュッと当ててください。木の繊維が蒸気を吸って膨らみ、軽度のヘコみなら魔法のように元通りになります。(※ウレタン塗装や突板の場合はアイロンの熱で塗装が白濁するので絶対にやらないでください)。

「オイル仕上げ」と「ウレタン塗装」、どちらを選ぶべきですか?

木の温もりを楽しむならオイル、水拭きの手軽さをとるならウレタンです。
「オイル仕上げ」は表面に塗膜がないため木の呼吸を妨げず、最高の触り心地ですが、コップの水滴などを放置するとシミになります(それも味になります)。「ウレタン塗装」は表面を透明な樹脂でコーティングしており、汚れや水にめっぽう強いですが、深い傷がつくとプロの工場でなければ修理できません。

ダイニングチェアの「アーム(肘掛け)あり」と「なし」で迷っています。

長時間くつろぐか、立ったり座ったりが多いかで決まります。
「アームあり」は食後にそのまま読書をしたりお酒を飲んだりと、長時間リラックスするのに最適ですが、横からシュッと立ち上がりにくくなります。「アームなし」は出入りがしやすく、テーブルにすっきりと収まるメリットがあります。「ハーフアーム(短い肘掛け)」タイプを選ぶと両方の良いとこ取りができます。

家具の脚に貼るフェルトは必要ですか?

フローリングを傷つけたくない場合は必須です。
家具を買うと脚裏に貼る両面テープ式のフェルトがついてくることが多いですが、使っているうちにズレてベタベタになります。一番のおすすめは「打ち込み式(釘のように脚裏に打ち込むタイプ)」のフェルトか専用のキャップを被せることです。椅子を引くのが驚くほど軽くなります。

布や革の座面が破れたりへたったりしたらどうすればいいですか?

ブランドの純正で「座面の張り替え」が可能です。
飛騨産業やカリモクなどの一流メーカーは、長年にわたる修理(リペア)の体制が完璧に整っています。座面のクッション部分だけを工場に送って新品の生地に張り替えてもらうことができます。本体の木枠が丈夫だからこそ、クッションの中身を交換しながら何十年も使い続けることができるのです。

まとめ:あなたの人生とともに深みを増す、育てる家具

温もりのある無垢のダイニングテーブルと椅子を囲んで、家族が楽しそうに食事をしている風景

安価な家具は、少しずつ劣化し、価値が下がっていく「消費財」です。
しかし、日本の職人が手掛けた真の無垢家具は、傷や日焼けすらも「味」や「アンティーク調」として価値を高め、使い込むほどに艶やかになる「資産」になります。

あなたが毎日座って食事をし、本を読み、家族と会話をした椅子。
数十年後、その深い飴色に育った椅子は、お子さんやお孫さんが「おじいちゃんが大切に育てた椅子だから」と、喜んで受け継いでくれるはずです。

1脚数万円。「高い」と思うかもしれませんが、これからの人生であと何十年毎日座るかを考えれば、圧倒的に安く、価値のある投資です。
ぜひ、一生を共にできる「あなただけの相棒」を迎えてみてください。

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