事業者・ブランド紹介

吉田電材蒸留所

正直で、緻密な技術から生まれるクラフトグレーンウイスキー。

吉田電材蒸留所は、新潟県村上市・宿田に拠点を構えるグレーンウイスキー専業のクラフト蒸留所です。産業機器や医療機器の設計・製造で培ってきた精密なモノづくりの技術を活かし、日本で初めて“クラフトグレーンウイスキーだけ”を手がける蒸留所として、小仕込みで個性豊かな原酒づくりに挑戦しています。北海道産コーンなど国産穀物を主な原料に、ブレンド用としても単体でも映える、多彩なグレーンウイスキーのスタイルを探求しています。

〒959-3435 新潟県村上市宿田344-1
吉田電材蒸留所

PROFILE 企業・工房について

一般的にグレーンウイスキーはブレンデッドを支える「静かな」存在として語られることが多い一方で、吉田電材蒸留所はその可能性をもっと前面に出したいと考えています。多様な穀類や樽、蒸留条件の組み合わせによって表情の異なる原酒を小さなロットで仕込み、それらを「スモールバッチグレーン」と名づけて、一つひとつの個性を楽しめるグレーンウイスキーとして提案しています。

蒸留所の母体である吉田電材工業は、1940年創業のモノづくり企業です。産業機器や医療機器の設計・製造を通じて、日本の製造業を長年にわたり支えてきました。現場の声を聞き、カイゼンやQC活動で品質を磨き上げてきた歴史は、今ではウイスキーづくりにも息づいています。「正直さ」と「緻密さ」で間違いのない製品をつくる――その姿勢をそのまま原酒づくりに重ね、一本一本のボトルに、モノづくり企業ならではの技術と責任感を込めています。

吉田電材蒸留所が掲げるミッションは三つあります。ひとつ目は、米や蕎麦、地域の特産穀物など日本らしい原料や樽を取り入れ、ジャパニーズウイスキーの「多様性」を広げていくこと。ふたつ目は、ブレンデッドウイスキーに欠かせない国産グレーン原酒の研究・開発を進め、クラフト蒸留所への安定した原酒供給を担う存在となること。そして三つ目は、北海道産コーンをはじめとする国産穀物の栽培プロジェクトを進め、将来的に原料の100%を日本産とするオール国産ウイスキーの実現を目指すことです。

日本海と山々に囲まれ、雪深く湿潤な気候をもつ新潟県村上市・宿田の地で、豊かな水と環境を味方につけながら、世界に向けて新しいグレーンウイスキー像を発信していく――。吉田電材蒸留所は、Made in Japanの技術と感性で、次代のジャパニーズウイスキーをかたちにしていくことを目指しています。