事業者・ブランド紹介

漆琳堂

1793年創業、大本山永平寺御用達。越前漆器を受け継ぐ漆塗師屋。

日本最古の漆器産地のひとつ、福井県鯖江市河和田地区で、230年以上にわたり越前漆器をつくり続けてきた漆琳堂。大本山永平寺御用達の漆塗師屋として、伝統的な業務用漆器から、暮らしに寄り添うカラフルな椀や食洗機対応の「越前硬漆」まで、日々の食卓で長く使い続けられる器を提案しています。

〒916-1221 福井県鯖江市西袋町701 しつりんどう
漆琳堂

ここが推し!

1793年の創業以来、代々受け継がれてきた「塗り師」の技が光る老舗です。ここの凄さは、伝統的な『刷毛目』の技術を守りながら、現代の生活に合わせて進化させていること!特に『AISOMO COSOMO』シリーズは、漆器なのに「食洗機対応」という画期的なアイテム。カラフルな色合いは食卓を明るくし、「漆器は扱いが難しい」というイメージを軽やかに覆してくれます。

PROFILE 企業・工房について

漆琳堂が工房を構える福井県鯖江市河和田地区は、曇天で湿潤な気候が漆の硬化に適していることから、古くから漆器づくりが根付いてきた土地です。業務用漆器の国内シェア約8割を占める越前漆器の中心産地として、全国の旅館や料亭などで使われる漆器を支えてきました。

創業当初、漆琳堂の家業は漆を採取する「漆掻き」にルーツを持ち、その後、漆を塗る工程に特化した塗師屋としてお椀をはじめとする丸物の漆器を手がけてきました。時代が移り変わるなかでも、天然の漆を用いることや、一つひとつ手仕事で仕上げる姿勢は変わることなく受け継がれています。

長らく業務用漆器を主力としてきた漆琳堂ですが、より多くの人に漆器の魅力を届けたいという想いから、一般家庭向けの自社ブランドづくりにも力を入れてきました。ポップなカラーリングが特徴の「aisomo cosomo」や、北陸各地の技術を生かした「RIN&CO.」などを立ち上げ、伝統技術をベースにしながらも、現代のライフスタイルに合う器を提案しています。

「越前硬漆」シリーズは、こうした挑戦の象徴的な取り組みのひとつです。漆が本来持つ強さを引き出した独自の塗膜は、食器洗い機にも耐えうる耐久性を実現し、毎日の食卓で気兼ねなく使える漆器として支持を集めています。伝統的なフォルムを踏襲した一乗椀や、端反り型の朝倉椀など、日常づかいにちょうどよい椀を中心に展開しています。

漆琳堂は直営店を拠点に、ショップ・ショールーム・ワークショップ・工房見学といった「見て・触れて・体験できる」場づくりにも取り組んでいます。職人による拭き漆体験や金継ぎ教室、工房見学などを通じて、漆器がどのような工程を経て生まれているのかを開き、漆の文化を次世代につなげていくことを目指しています。

「100年先も、漆を塗り続ける」。そのビジョンのもと、受け継いだ技術を大切にしながらも、産地の垂直統合や新技術の開発、他分野との協業など、伝統と革新の両面から越前漆器の未来を見据えたものづくりを続けています。

1793年創業、大本山永平寺御用達の漆塗師屋

漆琳堂は、1793年(寛政5年)に創業した漆塗師屋です。越前漆器の産地・福井県鯖江市河和田地区で、8代にわたり漆器の塗りを受け継ぎ、大本山永平寺御用達として、お椀をはじめとした漆器を製造・販売してきました。

「美を塗る。藝を重ねる。」―美しさと堅牢さを両立した器づくり

越前漆器は、伝統工芸品でありながら、日々の暮らしの道具でもあります。漆琳堂は、天然の漆を用い、木地師・下地師・塗師・蒔絵師といった分業体制のもと、艶やかな美しさと丈夫で長く使える堅牢さを併せ持つ漆器づくりに取り組んでいます。

食洗機対応の「越前硬漆」シリーズ

福井県・福井大学との産学官連携により開発された「越前硬漆」は、食器洗い機にも耐えうる硬い塗膜が特長の漆です。一乗椀・朝倉椀など、伝統的な形を生かした椀を、現代の暮らしに合う機能性を備えた日常の器として提案しています。

aisomo cosomo・RIN&CO. など、多彩なブランド展開

若い世代にも気軽に使ってもらいたいという想いから生まれたカラフルな「aisomo cosomo」、北陸のものづくりの技を生かした「RIN&CO.」など、自社ブランドを複数展開。業務用漆器の技術をベースに、現代の食卓になじむデザインと色彩で漆器の新しい可能性を広げています。

木地から一貫生産へ。漆の文化を未来につなぐ挑戦

2024年には木地ろくろを導入し、お椀の木地製造を行う木地場を新設。木地製造から漆塗りまでの一貫生産体制を整え、小ロットのオーダーメイドやOEMにも対応しながら、産地の課題解決と漆の文化の継承に取り組んでいます。