事業者・ブランド紹介

薩摩びーどろ工芸

幻と呼ばれた薩摩切子を現代に蘇らせた、自社一貫製造のガラス工房。

薩摩びーどろ工芸株式会社は、鹿児島県薩摩郡さつま町永野に本社・工房を構える薩摩切子のガラス工房です。幕末の動乱期に途絶えた薩摩切子の復元に携わった職人が、さらに感動を与える作品づくりを目指して1994年に設立しました。クリスタルガラスの素地づくりから成形、カット、研磨まで一貫して自社で行う数少ない工房のひとつであり、伝統的な復元色の研究とともに、新しい色や表現にも積極的に取り組んでいます。

〒895-2203 鹿児島県薩摩郡さつま町永野5665-5 さつまびーどろこうげい
薩摩びーどろ工芸

ここが推し!

幻の「黒切子」を復活させた技術力に脱帽!光を通さない黒ガラスにカットを施すのは至難の業ですが、そこから生まれるモダンな輝きは唯一無二です。伝統的なデザインだけでなく、現代のインテリアに合う『grad.』シリーズなど、進化し続ける薩摩切子の「今」を感じられる工房です。

PROFILE 企業・工房について

薩摩切子は、19世紀半ばに薩摩藩主・島津斉彬のもとで発展したガラス工芸で、色ガラスを厚く被せて深くカットした華やかな器がつくられていました。しかし斉彬の急逝や戦争などの影響により、明治初期には製造が途絶え、「幻のガラス」と呼ばれる存在になりました。薩摩びーどろ工芸は、その復元に携わった職人が中心となって1994年に設立され、薩摩切子の魅力を現代に伝えるべく歩みを進めてきました。

設立当初から、金赤・瑠璃・藍色といった復元色の研究に取り組み、続いて緑や黄色など新たな色の発色にも成功。鹿児島県伝統的工芸品指定を受けたのちも、純金を用いた金紫や、業界初の薩摩黒切子、銅赤など、次々とカラーバリエーションを広げていきました。2009年には、異なる色ガラスを上下に重ねる「天地被せ」の技法による作品化にも成功し、薩摩切子の新しい可能性を切り開いています。

作品ラインナップには、伝統的な意匠を受け継いだ「伝匠 薩摩切子」や、より希少な「伝匠 薩摩切子(秀逸品)」、日常使いしやすい薩摩切子シリーズ、深い色合いが印象的な薩摩黒切子、古式ガラスの表情を意識した薩摩切子 古式、独特のブラウンを用いた薩摩ブラウン、二色の色ガラスを重ねた二重被せ、限定品やジュエリー、宙吹きの雛人形・兜など、多彩なカテゴリーが並びます。

本社工房は鹿児島県薩摩郡さつま町にあり、工場見学や作品購入ができる施設として観光情報サイトなどでも紹介されています。職人による制作風景を間近で見学できるほか、併設のショップではグラスや盃、花器などを実際に手に取って選ぶことができます。オンラインでは自社オンラインショップや楽天市場店などを通じて全国から購入が可能です。

近年は、薩摩切子のグラデーションの魅力をシンプルに表現した新ブランド「grad.(グラッド)」も立ち上げ、現代の食卓やインテリアに溶け込むデザインのシリーズを展開しています。伝統に根ざしながらも、新しい感性やコラボレーションを取り入れた作品づくりによって、薩摩切子の魅力を国内外へ発信し続けています。

復元に携わった職人が立ち上げた薩摩切子工房

薩摩びーどろ工芸は、幕末に消滅した薩摩切子の復元プロジェクトに携わった職人が、さらなる作品づくりを目指して1994年に設立した工房です。伝統を追求しつつも現代的な感性を取り入れ、「お客様の感動」を原点としたものづくりを掲げて薩摩切子の製造に取り組んでいます。

ガラス生地からカットまで自社一貫製造

ガラス原料の調合・溶解から成形、カット、研磨までを自社内で一貫して行っている点も、薩摩びーどろ工芸の大きな特徴です。クリスタルガラスを用いた厚みのある色被せガラスに繊細なカットを施し、色ガラスから透明ガラスへと移ろう「ぼかし」と呼ばれるグラデーション表現によって、薩摩切子ならではの奥行きある輝きを生み出しています。

復元色から新色・薩摩黒切子・天地被せへと広がる色世界

設立後は、金赤・瑠璃・藍色の復元に続き、緑、黄色、金紫、黒、銅赤など、薩摩切子の伝統色や新色の発色に次々と成功してきました。鹿児島県伝統的工芸品の指定を受けたのち、業界初とされる「薩摩黒切子」や、異なる色ガラスを上下に重ねる「天地被せ」といった技法も確立し、色とカットの組み合わせによる多彩な表現を実現しています。