事業者・ブランド紹介

嵯峩螺鈿 野村(SAGARADEN NOMURA)

京都・嵯峨嵐山で受け継がれる、螺鈿の光を日常に届けるジュエリーと工芸。

1910年創業の「嵯峩螺鈿 野村」は、貝と漆を組み合わせた螺鈿技法を専門とする京都の工房兼ショップ。茶道具や香合からネックレス・ピアス・リングなどのジュエリー、ステーショナリーや酒器まで、虹色に輝く貝の美しさを生かしたアイテムを通じて、「心が穏やかになるひととき」を提案しています。

〒616-8422 京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂大門町26 さがらでん のむら
嵯峩螺鈿 野村(SAGARADEN NOMURA)

PROFILE 企業・工房について

明治末期の1910年、初代・野村芳孝が京都・二条駅前に螺鈿専門店を開業し、棚や小引き出し、調度品などの製造卸を行ったことから「嵯峩螺鈿 野村」の歴史が始まりました。

その後、暮らしの洋風化によって和室用の燭台や香炉の需要が落ち込む中、二代目の妻・美代子が自分用に作っていた螺鈿のネックレスを店頭に並べたことをきっかけに、アクセサリー分野が好評を博し、工房は新たな道を切り開きます。

現在は三代目・野村守を中心に、娘ののむらまり、息子の野村拓也ら家族が職人として参加し、茶道具や香合に加えて、現代の装いに寄り添うジュエリーやアクセサリー、コラボレーションアイテムまで幅広いプロダクトを生み出しています。

コロナ禍で来店客が激減した際には、X(旧Twitter)で制作風景や商品を発信したことが転機となり、投稿が話題になったことでオンラインストアには全国各地から注文が寄せられるようになりました。

螺鈿の美しさと輝きを追求しながら、日本の伝統工芸としての技術と文化を未来へ受け渡していくことを目標に、工房ではものづくりと発信の両輪で活動を続けています。

創業1910年、京都で唯一の螺鈿専門店

明治末期に生まれた工房として、京漆器・螺鈿・青貝製品の製造から販売までを一貫して行い、嵯峨嵐山の地で100年以上にわたり螺鈿の技術と文化を育んできました。

「心が穏やかになるもの」を届けるものづくり

貝のきらめきをじっと眺めたくなるような、日常の中でふと気持ちが落ち着く時間を届けたいという思いで、ジュエリーや茶道具、酒器などが一つひとつ丁寧に仕立てられています。

螺鈿の輝きを、ジュエリーと日用品として日常へ

ネックレスやピアス、リングに加え、ぐい呑や棗、万年筆やミラーなど、伝統技法を現代のライフスタイルやギフトシーンに溶け込む形で提案しています。