事業者・ブランド紹介

大矢製作所

刃の一本目から、香りが立ち上がるおろし金。

台所の引き出しに、昔ながらの羽子板型が一枚あるだけで、料理の景色が少し変わります。株式会社大矢製作所が手がけるのは、錫(すず)メッキを施した硬質な純銅板に、職人が鏨(たがね)と金槌で刃をひと目ひと目立てる「純銅製おろし金」。大根はもちろん、りんごや山芋、わさび、しょうが、ゆず、にんにくまで、薬味の香りを細やかに引き立てたい場面にも寄り添います。刃は見た目が整っていても、間隔や高さをわずかに不揃いにする工夫があり、軽い力でスムーズにおろせるというのもうれしいポイント。両面タイプ、片面タイプ、食卓に持っていける薬味用、受け箱と水切りが付く箱型など、形の選択肢も揃います。サイズは1番〜6番。長く使って刃先が摩耗した場合は、刃を立て直す「目立て直し」にも対応しています(有料)。

〒351-0113 埼玉県和光市中央2-6-1 おおやせいさくしょ
大矢製作所

ここが推し!

両面タイプを選ぶと、大根おろしと薬味おろしが1枚で完結して便利です。粗目の面で大根やりんご、細目の面でわさび・しょうが・ゆずなどを使い分けると、料理の流れがスムーズ。薬味用は羽子板型や鶴型・亀型を食卓に添えると、必要な分だけさっとおろせます。安定感重視なら、受け箱と水切りが付く箱型を。羽子板型は1番〜6番まであるので、使う量や置き場所に合わせてサイズ選びも楽しめます。切れ味が落ちてきたら、目立て直し(有料)を相談できるのも心強いポイントです。

PROFILE 企業・工房について

株式会社大矢製作所は、銅製おろし金の製造・販売を手がけるメーカーです。所在地は埼玉県和光市で、設立は昭和24年(1949年)。代表取締役は大矢茂樹さん、資本金は1,000万円、従業員は4名とされています。沿革には、1928年に東京浅草で銅壺店「銅寅」を開業したこと、池袋で再開したこと、1973年に法人化したことが並び、1981年に和光市へ移転したと記されています。

看板になるのは、錫(すず)メッキを施した硬質な純銅の板に、鏨(たがね)と金槌で刃を立てる昔ながらの製法。江戸時代の百科事典『和漢三才図会』(1712年編纂)にも同じ形状が描かれている、と語られます。刃は一見整って見えても、間隔や高さを微妙に不揃いにする工夫があり、軽い力でスムーズにおろせるのが持ち味。大根は水分を含んだふわっとした仕上がりになりやすく、薬味も風味を損なわずに使える、とされています。

定番の羽子板型は、両面(おもて:大根用/うら:薬味用)と、片面(大根用)を用意。粗目の面は大根やりんご、細目の面はわさび・しょうが・ゆず・にんにく・山芋などに向く、とされています。サイズは1番〜6番まであり、全長は30.0cmから19.0cmまで段階的。薬味用は小さな羽子板型のほか鶴型・亀型も揃い、そのまま食卓に持っていけるサイズ感です。箱型は受け箱と水切りがセットで、小・大の2サイズが用意されています。

長く使い込んで刃先が摩耗した場合は、古い刃を削り落として新しく立て直す「目立て直し」(有料)に対応しています。問い合わせや注文はメールやフォーム、FAXを基本に案内され、電話番号は掲載していません。定休日は土日・祝日で、返信が遅れる場合があるとも記載されています。江戸の伝統工芸協同組合などの団体にも名を連ね、刃物店や通販、生協への納品実績も挙げられています。

錫メッキ×純銅、刃は手で起こす

錫(すず)メッキを施した硬質な純銅板に、鏨(たがね)と金槌で刃を立てていく作りが基本。職人がひと目ひと目、丁寧に刃を起こします。素材を押しつぶしにくく、水分をたっぷり含んだ大根おろしになりやすい、という説明も。薬味も繊維を細かく切り、口当たりがまろやかになりやすいとされています。

両面タイプで、粗目と細目を切り替え

両面タイプは、表(粗目)が大根やりんご向き、裏(細目)がわさび・しょうが・ゆず・にんにく・山芋などの薬味向き。1枚で役割が切り替わるので、料理の流れが止まりません。羽子板型は1番〜6番までサイズが揃い、最小は全長19.0cm、最大は30.0cm。使う量やボウルの大きさで選べます。

“微妙な不揃い”が、軽さにつながる

刃は一見そろって見えても、間隔や高さが“微妙に不揃い”になるように作られています。おろす度に当たり方が変わり、大根の向きを何度も変えずにスムーズ。軽い力で進む、という点も大矢製作所の持ち味です。食材の繊維と水分を分離させにくい、という考え方も添えられています。

薬味用・箱型・目立て直しまで

小さな薬味用は羽子板型のほか、鶴型・亀型も用意。箱型はおろし金と受け箱、水切りがセットで、安定感があり少ない力で早く楽におろせるとされています。さらに刃の「目立て直し」(有料)にも対応。銅の抗菌効果にも触れられ、清潔に使いたい人にも向きます。