事業者・ブランド紹介

小高工房

ひとつひとつ、ていねいに手摘み。小さな唐辛子から、小高の小さな経済と笑顔づくり。

福島県南相馬市小高区の「小高工房」は、避難指示解除後のまちで始まった「小高とうがらしプロジェクト」から生まれた唐辛子ブランドです。帰還したお年寄りや移住者、賛同者など80名以上が参加し、鷹の爪をはじめとした唐辛子をひとつひとつ手摘みで栽培。地域の小さな経済を回しながら、生きがいと楽しみを生み出すことを目指して、柚子胡椒や一味唐辛子、ビーフカレーなどの“辛くて楽しい”商品を小高から全国へ届けています。

〒979-2124 福島県南相馬市小高区本町1-53 おだかこうぼう
小高工房

PROFILE 企業・工房について

福島県浜通りに位置する南相馬市小高区は、東日本大震災と原発事故の影響で長く避難指示区域となっていました。平成28年7月に避難指示が解除されたものの、商店や仕事が限られる中で、帰還した人たちがどのように暮らしを取り戻していくかが大きな課題でした。

そうした中で「小高とうがらしプロジェクト」は、帰還者の生きがいや楽しみをつくりながら、小高区の新たな特産品を育てる挑戦として始まりました。平成29年には3名で試験栽培を行い、翌年には60名以上、令和には80名以上が鷹の爪栽培に参加するまでに拡大。鷹の爪が、小高のコミュニティをつなぐ共通の話題になっていきました。

「ひとつひとつ ていねいに、手摘みの鷹の爪」を合言葉に、真っ赤に熟した唐辛子を一本ずつ収穫し、小高工房で選別・加工。小高一味や辛油、柚子胡椒、ビーフカレーなど、唐辛子を軸にした調味料や食品が次々と生まれ、オンラインショップやイベント出店を通じて全国へ届けられています。

辛さの中にも遊び心を感じるネーミングやパッケージ、「地味に辛い」「わるだくみ」といった言葉に込めたユーモアは、小高というまちの今を伝えるメッセージでもあります。小さな唐辛子から広がる小さな経済とつながりを、これからも小高工房はコツコツと紡いでいきます。

小高とうがらしプロジェクトから生まれたブランド

小高工房は、平成28年7月に避難指示が解除された南相馬市小高区で始まった「小高とうがらしプロジェクト」の製品を中心に展開。帰還した住民の生きがいと小高区の特産品づくりを両立させる取り組みとしてスタートしました。

3人から80人へ。広がる鷹の爪の仲間たち

平成29年に3名で始まった鷹の爪の試験栽培は、翌年には60名以上、現在では80名を超える参加者に拡大。帰還したお年寄りや震災後に南相馬へ移住した人、小高区以外の賛同者など、多様な人たちが唐辛子栽培をきっかけにつながっています。

ひとつひとつ手摘みで収穫する鷹の爪

小高工房の唐辛子は、真っ赤に熟した鷹の爪を一本一本ていねいに手摘みし、選別して仕上げます。「ひとつひとつ ていねいに、手摘みの鷹の爪」という言葉通りの作業から、香り高く力強い辛みの小高一味が生まれます。

辛さにユーモアを添える、ちょっとふざけたネーミング

「地味に辛いうまくて生姜ねぇ」「大蛇のわるだくみ」「余計なことをしてしまった 小高一味 激辛」など、思わずクスッと笑ってしまう商品名も小高工房の大きな魅力。辛さだけでなく、日常の会話のタネにもなるような商品づくりを心がけています。