宮本工芸
岩木山の恵みを編み上げる、あけび蔓と山ぶどう皮のかご工房。
宮本工芸は、青森県弘前市を拠点に、岩木山の山野に自生するあけび蔓や山ぶどう皮を素材にかごやバッグを編み続ける蔓細工工房です。津軽地方に伝わる編組の知恵を受け継ぎ、丈夫でありながら自然の温もりに満ちたかごを一つひとつ手仕事で制作。大量生産に向かない貴重な国産素材を生かしながら、材料の選別から編み上げ、仕上げまで一人の職人が一貫して手掛けることで、暮らしの道具として永く使える堅牢さと、使い手に寄り添うやさしい佇まいを両立させています。
PROFILE 企業・工房について
青森県弘前市・岩木山のふもとでは、古くから山に自生するあけび蔓や山ぶどう蔓の皮を、暮らしの道具として編み上げる文化が育まれてきました。人々は自然の恵みを無駄なく活用し、荷物を運ぶかごや収穫用の背負いかご、台所まわりの収納かごなど、生活に欠かせない道具を自らの手で作ってきたといわれています。
宮本工芸は、そうした津軽の編組文化を受け継ぐ工房として、戦後の時代から蔓細工一筋に歩みを続けてきました。自然素材を扱う仕事は、毎年同じ条件というわけにはいきません。蔓の伸びや色合い、太さなどはその年の天候や環境によって大きく変わります。それでも職人たちは山へ足を運び、良質な蔓を見極め、長く使える材料だけを選び抜いています。
工房でのかごづくりは、材料の仕分けから始まり、皮をはいで整え、編み上げ、縁や持ち手を仕立て、仕上げまで進める長い工程です。宮本工芸ではこの一連の作業を一人の職人が通して行うことで、素材の個性を最後まで把握しながら、編み目の詰まり具合や持ち手の太さ、手に触れたときの感触まで丁寧に調整しています。
あけび蔓や山ぶどう皮は、今では採れる量が少なくなりつつある貴重な山の恵みです。その限りある素材を無駄なく使いきること、そして一つひとつの作品を長く愛用してもらうことが、工房の大切な使命でもあります。宮本工芸のかごは、日々の買い物やお出かけ、収納など、暮らしのさまざまな場面に寄り添いながら、時間とともに色艶を増し、使い手の暮らしに馴染んでいく一生ものの道具として育っていきます。
岩木山の自然素材から生まれる、表情豊かな蔓細工
宮本工芸が用いるのは、津軽地方・岩木山の山野に自生するあけび蔓や山ぶどう蔓の皮など、青森県産の自然素材です。豊かな山の恵みを無駄なく活かすため、採取の段階から丁寧に選別し、ひび割れを防ぎながら皮を取るなど、素材づくりから妥協のない手仕事を行っています。天然素材ならではの色むらや節、ツヤの違いが、ひとつひとつのかごの個性となり、使い込むほどに味わいを増していきます。
江戸時代から連なる、津軽の編組の知恵を受け継いで
津軽地方では江戸時代から、あけび蔓や山ぶどう皮を生活の道具として編み上げる文化が受け継がれてきました。宮本工芸は、その伝統的な編み方や道具を大切にしながら、現代の暮らしにも馴染むデザインのかごやバッグを制作。網代編みや花結び、乱れ編みなど、多彩な編み技によって生まれる表情は、実用品であると同時に工芸品としての美しさも備えています。
一人の職人が材料の仕分けから仕上げまで担う一貫制作
工房では、材料の仕分けから下ごしらえ、編み、仕上げに至るまで、分業制ではなく一人の職人が最後まで責任を持って制作する一貫体制を採用しています。そのため大量生産はできませんが、素材の状態を見極めながら最後の持ち手の仕上げまで細部に目を配ることができ、使い心地や耐久性を意識したものづくりにつながっています。ストックが少ない場合でも、時間をかけてオーダー制作に応じているのも、こうした姿勢の表れです。
LINKS 公式リンク / SNS
- 公式サイト https://www.miyamoto-akebikougei.com/
- オンラインショップ https://www.miyamoto-akebikougei.com/shop
- お問い合わせフォーム https://www.miyamoto-akebikougei.com/contact
- 宮本工芸 公式サイト(トップページ) https://www.miyamoto-akebikougei.com/
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