三州三河みりん(角谷文治郎商店)
米の甘みを、時間で育てる。本場三河の本みりん。
愛知県碧南市の蔵で生まれる「三州三河みりん」は、もち米・米麹・米焼酎だけで仕込む本格みりん。明治43年(1910)創業の角谷文治郎商店が、米の旨みを丸ごと引き出す“米一升・みりん一升”の考え方を大切にしながら、時間をかけて育て上げます。原料米は国内指定産地の米を用い、全量を自社で精米。麹づくりに合わせた米麹や、香り豊かな焼酎も自社で醸造し、仕込みから熟成、瓶詰めまで一貫して向き合います。アルコール分は約14%。ひとくち含めば、まろやかなコクと自然な甘みが静かに広がり、料理には照りやツヤ、奥行きのある旨みを添えてくれます。定番の「三州三河みりん」に加え、有機米を使う「有機三州味醂」や、みりんに青梅を漬け込んだ砂糖無添加の梅酒など、米から広がる世界も楽しめます。
ここが推し!
定番の照り焼きで、上品でキレの良い甘さとツヤの出方を確かめたくなります。煮物や煮魚に少量加えると、アルコール分が食材に浸透しやすく、味がすっとなじむ感覚も。卵焼きや和え衣の隠し味に使えば、米由来のコクがじんわり広がります。そのまま少し口に含んで香りを見たり、有機三州味醂は素材をシンプルに食べる料理に合わせてみるのもおすすめ。青梅を漬け込んだ砂糖無添加の三州梅酒は、冷やして食前の一杯に。
PROFILE 企業・工房について
角谷文治郎商店の歩みは、明治43年(1910)に初代文治郎が碧南市西浜町を創業の地と定め、みりんと焼酎乙類の製造免許を受けたところから始まります。昭和14年(1939)に二代目へ、昭和54年(1979)に角谷洋へと事業が受け継がれ、昭和57年(1982)には株式会社角谷文治郎商店を設立。翌58年に法人としてみりん・焼酎乙類の製造免許を取得し、三河の蔵で“みりん一筋”の時間を重ねてきました。
みりんの原材料は、もち米・米麹・米焼酎の3つだけ。蒸したもち米を麹と焼酎と一緒に仕込み、搾った後に長期間の醸造熟成を経て瓶詰めします。角谷文治郎商店は伝統的製法を採用し、上質なもち米を和釜で蒸煮。仕込み後のみりんもろみを長期糖化熟成し、乙類焼酎(米焼酎)を用います。醸造・熟成は2年がかりとされ、工業的製法の40〜60日ほどとは対照的。アルコール分は14度前後で、まろやかな深い甘みが特長です。
ラインナップの中心は「三州三河みりん」。300ml・700ml・1800mlが揃い、照り・ツヤの良さや、上品でキレの良い甘さを持ち味にします。国内産の有機米を原料にした「有機三州味醂」は、“米一升・みりん一升”という本場三河の伝統的な醸造法で仕込み、お米の自然な甘さ・旨み・香り豊かな味わいへ。三河みりんに青梅を漬け込んだ砂糖無添加の「三州梅酒」も、濃醇・辛口の2タイプがあります。
原料米は国内指定産地の米を用い、全量を自社で精米。精米・焼酎蔵は港本町に構え、香り豊かな焼酎も自社で醸造します。平成12年(2000)にはJONA・OCIAのオーガニック認証を取得。FOODEXへの単独出展(1998)や、キッチンスタジオの竣工(2019)など、みりんのある暮らしを伝える場も拡充してきました。令和3年(2021)には三重県のVISONに「みりん蔵」をオープンしています。
米だけで完結する3原料仕込み
原材料はもち米・米麹・米焼酎の3つだけ。蒸したもち米を麹と焼酎で仕込み、長期間の熟成を経て瓶詰めします。明治43年(1910)創業以来、米のおいしさを最大限に引き出すための醸造を続けてきました。原料米は国内指定産地のものを用い、全量を自社で精米します。
“米一升・みりん一升”を守る蔵
角谷文治郎商店が守り続ける合言葉が「米一升、みりん一升」。米の持ち味を余すことなく生かすための考え方です。国内指定産地の米を全量自社で精米し、麹づくりに合う米麹、香り豊かな焼酎も自社で醸造。仕込みから熟成まで、蔵の時間が味をゆっくり整えます。
伝統製法と、2年がかりの熟成
角谷文治郎商店の「本格仕込み三州三河みりん」は伝統的製法。上質なもち米を和釜で蒸し、仕込み後のみりんもろみを長期糖化熟成します。乙類焼酎(米焼酎)を用い、醸造・熟成期間は2年がかり。工業的製法では40〜60日ほどとされ、同じ“本みりん”でも歩幅が変わってきます。
料理にも、そのままでも楽しめる味わい
アルコール分は約14%で、分類上は本みりん。ひとくち含めば、まろやかでコクのある味わいが広がります。料理では、上品でキレの良い甘さに加え、照り・ツヤの良さが特長。アルコール分が食材に浸透しやすく、味をよく染み込ませたり、旨味を閉じ込めるはたらきも担います。