事業者・ブランド紹介

工房アイザワ

「用の美」を、台所の定番へ。燕の工房から生まれる金属の道具、工房アイザワ。

新潟県燕市で、暮らしの道具をつくり続ける工房アイザワ。ステンレスのボールやざる、計量レードルのような“毎日使うもの”ほど、手に取ったときの気持ちよさがじわっと効いてきます。派手さで惹きつけるというより、使っているうちに手元の定番になっていくタイプ。シリーズも幅広く、弁当箱・容器、調理道具、ながしやバスまわりの小物、カトラリー、銅・銀製品まで揃います。一般(個人)への直接販売は行わず、取扱店案内のかたちを取っているのもこのブランドらしい姿勢です。

〒959-1286 新潟県燕市小関 681-1 こうぼうあいざわ
工房アイザワ

ここが推し!

編集部でまず揃えるなら、ボール・ざる・レードルの“基礎セット”から。料理の頻度が高いほど、手に取る回数が多い道具は満足度が上がります。次に気になるのが、弁当箱や容器。ふたを開けるたびの所作がきれいで、朝の支度が少し整う感じがある。テーブルまわりなら、WHITE&BLACK や モノプロ+BOXER などカトラリーやテーブルウェアのシリーズを合わせてみるのも楽しいです。まずは取扱店で実物を触って、握った感覚やサイズ感を確かめるのがおすすめ。

PROFILE 企業・工房について

工房アイザワの道具は、まず佇まいがすっきりしています。けれど“見た目重視”ではなく、使うための形が先にある。手に取るとその順番が伝わってきます。機能的に豊かなものは美しい、という信念が、道具の線に滲む感じです。

拠点は新潟県燕市。金物産業の中心地として知られる土地で、創業は大正11年(1921年)。最初は相澤保治商店として、刃物や鑢(やすり)を扱いながら歩んできました。時代とともに扱い品目を広げ、ステンレスの生活雑貨や厨房用品へと軸足が移っていきます。

工房の歴史をたどると、“素材との付き合い方”がはっきり見えてきます。昭和43年(1968年)には伊勢丹研究所と共同で銅製の厨房用具を国内で初めて開発に着手し、その後も銅製の調理用品の開発を継続。銅の鍋や玉子焼器のように、素材の良さが素直に出る道具へつながっていきます。

シリーズの広がりも、工房アイザワの面白さ。ボールやざる、レードルなどのキッチンツールがある一方で、弁当箱・容器のカテゴリーも充実しています。朝の支度で手が自然に伸びる容器、という存在感。ながしやバスまわりの小物も含めて、“暮らし全体”に道具が散らばっている感じがいい。

そして、工房アイザワを語るうえで外せないのが「モノプロ+BOXER」。昭和50年(1975年)からモノプロ工芸株式会社と業務提携し、共同開発に取り組んだシリーズです。昭和61年(1986年)には、表面にエポキシ樹脂加工を施した黒いテーブルウェアがニューヨーク近代美術館の永久保存コレクションに選定。使うための道具が、デザインとしても評価される。そのバランスがきれいです。

販売スタイルも、少し独特。一般(個人)への直接販売は行わず、問い合わせに応じて取扱店を案内する方針です。だからこそ、まずは取扱店で実物に触れて、重さや持ちやすさを確かめたい。道具は“使ってこそ価値がある”という考え方とも、きちんと地続きです。

さらに、約1500点ほどの製品群の中から、今の暮らしに寄り添う100点を選ぶ「アイザワ100」という取り組みもあります。派手な新作より、長く使える定番を。そんな視点で道具を見直せるのがうれしいところ。日々の台所に、静かに効いてくるブランドです。

燕の工房で磨かれる「用の美」

工房アイザワが軸に据えるのは、道具としての機能性。なぜ必要なのかを問い直しながら、素材や製法と対話して“なりたい形”を引き出す。そんな考え方で、本質だけを残した道具づくりを続けています。手元で使うほど、すっきりした美しさが立ち上がるタイプです。

台所の道具が一通り揃う、幅広いラインナップ

弁当箱・容器、鍋やざる・ボール、キッチンツール、ながし・バス小物、カトラリー、ティー/テーブルウェアまで。ステンレスの定番に強い一方で、銅製の調理道具や茶器、銀器なども手がけています。用途ごとに“道具の顔つき”が変わるのも見どころ。

銅の調理道具づくりを、国内で早くから

昭和43年(1968年)には、伊勢丹研究所と共同で銅製の厨房用具を国内で初めて開発に着手した経緯があります。以後も銅製の調理用品の開発を継続。銅という素材を、きちんと日常の道具として育ててきた背景が見えてきます。

モノプロ+BOXERと“永久保存”に選ばれた黒いテーブルウェア

昭和50年(1975年)からモノプロ工芸株式会社と業務提携し、「モノプロ+BOXER」名義で共同開発に取り組んだ工房アイザワ。昭和61年(1986年)には、そのシリーズの黒いテーブルウェアがニューヨーク近代美術館の永久保存コレクションに選定されています。道具の静かな強さが、こういうところにも表れます。