事業者・ブランド紹介

北星鉛筆 KITA-BOSHI PENCIL

書いて、作って、楽しい未来をクリエイトする下町の鉛筆メーカー。

北星鉛筆株式会社は、1951年創業以来、東京・葛飾区四つ木で鉛筆を作り続けてきた文房具メーカーです。学童用鉛筆や色鉛筆、木軸シャープペンシルに加え、創業60周年記念に生まれたヒット商品「大人の鉛筆」、鉛筆製造時に出るおがくずを再利用した木のねんど「もくねんさん」や木彩画絵の具「ウッドペイント」など、書くことと作ることの楽しさを広げるオリジナル製品を多数展開。工場見学施設「東京ペンシルラボ」を通じて、鉛筆の魅力とものづくりの現場を次世代に伝えています。

〒124-0011 東京都葛飾区四つ木1-23-11 きたぼしえんぴつ
北星鉛筆 KITA-BOSHI PENCIL

PROFILE 企業・工房について

北星鉛筆株式会社は、1951年に東京都葛飾区四つ木で創業しました。先祖は徳川幕府の公文書を扱う祐筆(書記)として仕え、その後、屯田兵として北海道で材木商を営んだという歴史を持ちます。「書くこと」と「木」に深く関わってきた家業の流れが合わさり、鉛筆づくりへとつながっていきました。

創業以来、学童用鉛筆を中心とした筆記具メーカーとして、多くの学校や子どもたちに鉛筆を届けてきた北星鉛筆。時代の変化とともに、製図用・デザイン用のペンシルや色鉛筆、木軸シャープペンシルなどラインナップを拡大し、使う人のニーズに応える製品開発を続けてきました。

創業60周年を機に生まれた「大人の鉛筆」は、鉛筆のような木軸に2mm芯を搭載した大人のための筆記具として誕生。温かみのある木軸とシャープな書き味が支持され、日本文具大賞にも選出されるなど、多くの文具ファンに愛されるシリーズへと成長しました。

一方で、鉛筆づくりの裏側では大量のおがくずが生まれます。その現実と向き合い、「おがくずを宝物に変えたい」という思いから生まれたのが、木のねんど「もくねんさん」や木彩画絵の具「ウッドペイント」などのエコ商品。廃棄物を再商品化する「循環型鉛筆産業システム」は、環境配慮型の取り組みとして各種賞を受賞し、北星鉛筆ならではの強みとなっています。

現在は、工場見学施設「東京ペンシルラボ」を通じて、鉛筆ができるまでの工程や歴史を子どもたちに伝える活動にも注力。えんぴつ資料館や工作体験コーナーを備えた学びの場として、東京の地場産業である「鉛筆文化」を次世代へつなぐ役割を担っています。

江戸の祐筆から続く、芯の通ったものづくり

創業家のルーツは、徳川幕府に仕えた「祐筆(書記係)」と材木商。書くことと木材の仕事が掛け合わされて生まれた鉛筆づくりは、現在まで5代にわたり受け継がれています。「鉛筆は我が身を削って人のためになる」という言葉を胸に、芯の通ったものづくりを続けてきました。

学童鉛筆から「大人の鉛筆」まで、書く楽しさを広げる製品群

学童用鉛筆や色鉛筆、製図・デザイン向けのペンシル、木軸シャープペンシルなど、幅広い筆記具を製造。創業60周年記念に誕生した「大人の鉛筆」は、木軸シャープの書き心地と風合いが評価され、日本文具大賞にも選出されたロングセラーです。

おがくずを宝物に変える、循環型鉛筆産業システム

鉛筆製造時に出る約40%のおがくずを「木のねんど もくねんさん」「木彩画絵の具 ウッドペイント」「着火材」などに再商品化。廃棄物を資源に変える循環型の取り組みは、東京商工会議所の経営賞などにも選ばれ、環境配慮型のものづくりとして高く評価されています。

東京ペンシルラボで学ぶ、えんぴつのひみつ

工場見学施設「東京ペンシルラボ」では、鉛筆ができるまでの工程や歴史、素材について体験しながら学べます。おがくずねんど「もくねんさん」を使った工作体験や、えんぴつ資料館の展示などを通じて、子どもから大人まで鉛筆の魅力を再発見できる場を提供しています。