事業者・ブランド紹介

飛騨春慶塗

琥珀色の透漆が木目を生かす、飛騨高山の伝統漆器。

株式会社中山漆器は、岐阜県高山市匠ケ丘町を拠点に、飛騨高山を代表する伝統的工芸品「飛騨春慶塗」を製造・販売するメーカーです。天然木の木目を活かした木地に、薄黄色から琥珀色の透き通った漆を塗り重ねることで、独特の透明感と艶をまとった器を生み出しています。盆や椀、重箱、弁当箱といった定番の漆器から、現代の暮らしに寄り添うカップやボウル、業務用・記念品まで、日常使いの「家庭の器」として楽しめる飛騨春慶塗を提案しています。

〒506-0057 岐阜県高山市匠ケ丘町1番地87 ひだしゅんけいぬり
飛騨春慶塗

ここが推し!

飛騨春慶の最大の特徴は、木目が透けて見える「琥珀色」の美しさ。中山漆器の器は、天然木の個性を活かす透漆(すきうるし)の技が冴え渡っています。飾っておく工芸品ではなく、カフェオレボウルや洋皿など、現代の食卓で「使う」ことを前提としたラインナップが嬉しい。使い込むほどに色が淡く、艶やかに変化していく「育てる楽しみ」は、漆器ならではの贅沢です。

PROFILE 企業・工房について

飛騨春慶塗は、江戸時代初期の慶長年間に高山で生まれたと伝えられる漆器です。寺社建築などに使われる良質な木材の木目を活かすため、透明度の高い漆を塗り重ねたことが始まりとされ、以降、飛騨地方の職人たちによって技術が受け継がれてきました。現在は飛騨高山を代表する伝統的工芸品のひとつとして知られています。

株式会社中山漆器は、岐阜県高山市匠ケ丘町に本社・工場を構える飛騨春慶塗のメーカーです。会社概要によると、1977年(昭和52年)創業、資本金1,000万円で、飛騨春慶塗の製造・販売および全国の漆器販売を事業内容としています。工場では、木地づくりから漆の調合・塗りまで、伝統的な技法を大切にしながら現代の技術も取り入れたものづくりを行っています。

製品づくりは、「木地師」と「塗師」という二組の職人の手によって支えられています。木地師は、材木の選定から始まり、鉋やノミなどの道具を用いて、盆や椀、箱などの形に削り出していきます。一方の塗師は、季節や温度・湿度によって性質が変わる天然漆を見極め、複数の漆を調合しながら、飛騨春慶特有の透漆に仕上げていきます。こうして生まれた木地と漆が重なり合うことで、木目が透けて見える独特の表情が生まれます。

仕上がった飛騨春慶塗の器は、使い始めはやや落ち着いた色合いですが、使い込むうちに透明感と艶が増し、木目がより立体的に浮かび上がってきます。小さな擦り傷や色の変化も「育っていく器」の表情として捉え、長く使い続けることを前提にした日用品として位置づけられているのが特徴です。

中山漆器が手がけるアイテムは、伝統的な盆・膳・椀・菓子器・重箱・弁当箱に加え、カフェオレボウルやロックカップ、洋皿など現代の食卓に合わせた器、インテリア小物や卓上用の文具、叙勲・褒章向けの記念品まで多岐にわたります。ホテル・飲食店向けの業務用漆器も展開しており、「飛騨春慶塗をもっと身近に」という思いのもと、さまざまなシーンに向けた提案を行っています。

公式サイトでは、歴史や職人の紹介、日常シーンの提案に加え、カタログやオンラインショップ、楽天ショップへの導線も整備されています。オンラインショップでは、盆や椀、箱物、カップ類などをカテゴリ別に閲覧でき、使い方やコーディネートをイメージしながら商品を選べる構成になっています。飛騨高山の伝統技術を背景に持つ飛騨春慶塗を、日常の食卓からギフトシーンまで幅広く楽しめるブランドとして発信しています。

飛騨高山を代表する伝統的工芸品「飛騨春慶塗」のつくり手

中山漆器は、飛騨高山を代表する伝統的工芸品である「飛騨春慶塗」の製造・卸・小売を手がける企業です。公式サイトでは「飛騨春慶塗の歴史や完成するまでの流れ」「職人」「日常のシーン」などを通して、産地の企業として飛騨春慶塗の魅力と背景を紹介しています。1977年(昭和52年)創業以来、飛騨の木工文化とともに育まれてきた技術を活かし、現在も高山市内の工場から全国へ漆器を届けています。

木目を生かす透明な漆と、木地師・塗師の二つの匠の技

飛騨春慶塗は、材木の自然な木目を活かしながら器へと加工する「木地師」と、扱いの難しい天然漆を美しく塗り上げる「塗師」の二つの匠の技が融合した漆器です。木地師が削り出した薄造りの木地に、塗師が独自に調合した透漆を幾度も塗り重ねることで、木目が浮かび上がるような琥珀色の透明感が生まれます。公式サイトでは、木地加工や漆の精製、手塗りの様子が写真付きで紹介され、職人の手仕事に触れられる構成になっています。

飾るための作品ではなく、日常の食卓で使える器づくり

「飛騨春慶塗のある日常」のページでは、飛騨春慶塗は飾るだけの芸術品ではなく、お茶菓子から和食・洋食まで日常の食卓で使える器であることが強調されています。お茶菓子の銘々皿や盆、和食の膳、洋食と組み合わせたカフェオレボウルやデザートカップなど、さまざまなコーディネート例を紹介。軽くて扱いやすく、使うほどに色艶が増していく特徴を生かし、「毎日の生活に寄り添う塗り物」として提案しています。