日本の朝の風景に欠かせない納豆。その市場規模は2,500億円を超え、日本全体で年間約40億パック以上(!)が消費されていると言われる、まさに「国民食」です。
蒸した大豆に納豆菌をふりかけて発酵させるこのシンプルな食品には、世界が驚くべき健康パワーと、産地の歴史が詰まっています。
・聖地「茨城・水戸」のブランド
納豆といえば茨城県水戸市。なぜこの地が名産地となったのか? それは、水戸地方で採れる大豆が、小粒で良質だったからです。
元来、農家が自家用に作っていた納豆を、明治時代に「水戸納豆」として駅のホームで販売したところ、その美味しさが全国に広まりました。
今でも茨城には、昔ながらの製法を守る老舗メーカーが数多く存在し、藁(わら)の香りが芳醇な「本場の味」を作り続けています。
・天然のサプリメント(栄養の深堀り)
納豆の健康効果は科学的にも証明されています。
1. ナットウキナーゼ: 納豆のネバネバに含まれる酵素。血管につくられる血栓を溶かす作用があり、血液をサラサラにする効果が期待されています。
2. ビタミンK2: カルシウムが骨になるのを助けるビタミン。納豆の含有量は全食品の中でトップクラスで、骨粗鬆症予防の強い味方です。
3. ポリアミン: 近年注目されている成分。細胞の生まれ変わりを助け、老化防止(アンチエイジング)や美肌効果が期待されています。
4. 大豆イソフラボン: 女性ホルモンに似た働きをし、バランスを整えます。
・藁苞(わらづと)のロマン
スーパーで売られる発泡スチロール容器も便利ですが、ぜひ一度、本物の「藁苞納豆」を取り寄せてみてください。
藁に棲みついている天然の納豆菌の力で発酵した豆は、余分な水分が藁に吸収されるため、ギュッと締まった濃い味わいになります。それは、単なる食品を超えた「日本の原体験」とも言える味わいです。