事業者・ブランド紹介

くらしの工藝布

日本各地の布の技で、暮らしの景色をつくりなおすインテリアテキスタイルプロジェクト。

くらしの工藝布は、中川政七商店が手掛けるインテリアテキスタイルシリーズです。こぎん刺しや横振刺繍、アイヌ刺繍、刺し子、裂織など、日本各地の布の技に向き合いながら、一枚の布が部屋の空気や気持ちまで変えてくれる体験をデザイン。タペストリーや敷布、クッション、収納用品などを通して、工芸が息づく穏やかな日常の景色を提案しています。

〒630-8144 奈良県奈良市東九条町1112-1 くらしのこうげいふ
くらしの工藝布

PROFILE 企業・工房について

中川政七商店は、享保元年に奈良で創業した麻織物の商いを原点に、日本各地の工芸とともに暮らしの道具をつくり続けてきました。現在は「日本の工芸を元気にする」というビジョンのもと、生活雑貨や衣服、食品、まちづくりまで幅広く事業を展開しています。

そのなかで生まれた「くらしの工藝布」は、布の工芸にあらためて光を当て、今の暮らしにふさわしいインテリアテキスタイルとして再構築するプロジェクトです。布そのものの美しさはもちろん、部屋に掛けたときに生まれる陰影や、外の風景との重なりまで含めてデザインされています。

こぎん刺しやアイヌ刺繍など、各地の技法を学び直しながら、図案やステッチ、織り方を現代の住空間に合うリズムへと調整。伝統的な意匠への敬意を保ちつつ、新しいパターンや配色で日々の暮らしに取り入れやすい表情へと仕立てています。

布は、長く使うほどに柔らかさや風合いが増し、暮らしの記憶を重ねていく存在です。くらしの工藝布は、その時間の味わいも含めて楽しめるよう、丈夫さやメンテナンス性にも配慮しながら、日本の布文化を未来へ手渡していこうとしています。

日本の工芸を布から元気にする

創業三百年の老舗・中川政七商店が掲げる「日本の工芸を元気にする」というビジョンから生まれた布のプロジェクト。産地の技と暮らしを結ぶインテリアとして、日本各地の工芸布を今の生活に再解釈しています。

一枚の布で、部屋の景色を変える

壁に掛ける、窓辺に垂らす、棚に敷く。くらしの工藝布は、タペストリーや薄布、敷布など、一枚の布を移動させるだけで空間の印象をがらりと変えられるよう設計されています。季節や気分に合わせて、気軽に景色を着替えられます。

五つの布の技を掘り下げる

こぎん刺し、横振刺繍、アイヌ刺繍、刺し子、裂織という五つの技に焦点を当て、歴史や背景を丁寧にたどりながらデザインに落とし込んでいます。伝統の柄をそのままなぞるのではなく、現代の暮らしに合うスケールや色に再編集しているのが特徴です。

百年後も続く布づくりを目指して

一時的な流行ではなく、長く作り続けられる布を目標に産地と向き合うプロジェクトです。作り手の技術と生活者の感覚をすり合わせながら、丁寧にブラッシュアップを重ね、次の百年につながる日本の布のあり方を探っています。