事業者・ブランド紹介

KIKUSUI(菊水産業)

爪楊枝の里から。国産つまようじと木・竹の台所道具を届ける小さな工場。

大阪・河内長野市で1960年に創業した菊水産業。国産爪楊枝(丸軸型)の数少ない製造元として、北海道の白樺や日本各地のクロモジを使った楊枝をつくり続けてきました。いまは「KIKUSUI KITCHEN」として、無塗装のスス竹ターナーやしゃもじ、巻きす・すだれなど、食にまつわる木や竹の台所道具も展開。毎日の食卓にそっと寄り添う“小さくてもロングライフ”な道具を、日本から世界へ届けています。

【事務所】〒586-0036 大阪府河内長野市高向248 / 【工場】〒586-0085 大阪府河内長野市日野1100番 キクスイ/キクスイサンギョウ
KIKUSUI(菊水産業)

PROFILE 企業・工房について

菊水産業は1960年、爪楊枝の里として知られる大阪府河内長野市で創業しました。黒文字楊枝の材料となるクロモジが自生する土地柄を背景に、地域の内職仕事から始まった爪楊枝づくりは、やがて国内シェアの大半を担う地場産業へと発展。その一角を担う小さな工場として、国産爪楊枝をつくり続けてきました。

しかし安価な海外製品の流入や生活スタイルの変化により、国産爪楊枝の需要は減少。地元の製造元も減り続ける中、菊水産業は「日本にわずか数社しかない丸軸型国産爪楊枝メーカー」として、伝統を守る道を選びます。北海道の白樺や日本各地のクロモジを原料に、品質を落とさずに作り続けることを決めました。

近年は、純国産黒文字楊枝の復活や「つまようじ屋の非接触棒」、無塗装のスス竹ターナーやしゃもじなど、新しい発想の商品づくりにも挑戦。クラウドファンディングを通じた工場復旧や、テレビ番組での密着取材をきっかけに、「小さな爪楊枝工場」の物語が多くの人に届くようになりました。

オンラインストア「きくすい」やAmazon、Yahoo!ショッピングに加え、ホテル・飲食店向けのOEMや小ロットのノベルティ制作も展開。地元・河内長野の自然と歴史に根ざしたものづくりで、「食卓を彩る小さな道具」に、確かな物語と付加価値を宿し続けています。

日本に数少ない、国産爪楊枝(丸軸型)の製造元

明治期から爪楊枝の産地として発展してきた大阪・河内長野市で、丸軸型の国産爪楊枝を今もつくり続ける菊水産業。北海道の白樺を自社工場で加工し、毎日の食卓で当たり前に使える「安心な日本製つまようじ」を守り続けています。

黒文字楊枝とクロモジ文化を未来へつなぐ

日本固有種の香木「クロモジ」を原料にした黒文字楊枝は、茶道や和菓子のおもてなしに欠かせない存在です。菊水産業では原木の刈り出しから製造までを一貫して行い、純国産黒文字楊枝の復活にも挑戦。香りと所作を通して、日本のおもてなし文化を次の世代に手渡しています。

無塗装・国産竹にこだわったキッチンツール

スス竹のターナーやしゃもじ、菜箸、巻きす・すだれなど、食にまつわる木や竹の道具を幅広く展開。「塗装が気になる方のために無塗装で仕上げる」など、素材と使い手のことを第一に考えた台所道具づくりがKIKUSUI KITCHENシリーズの特徴です。

小さくてもロングライフなものづくり

火災被害や地場産業の縮小といった困難を乗り越えながら、「地場産業を残すことは地域を残すこと」という想いで製造を継続。クラウドファンディングやメディア出演を通じて、国産爪楊枝と木の台所道具の価値を発信し続けています。