京の風をあやつる。文政6年創業、扇子一筋の美学|宮脇賣扇庵(Miyawaki Baisenan)
宮脇賣扇庵の扇子は、飾るためだけのものではありません。
「使ってこそ美しい」という信念のもと、耐久性と使い心地を極限まで追求。
手馴染みの良さは、他の扇子とは一線を画します。
用即美(ようそくび)の極致
1823年(文政6年)創業。京都の中心地、六角富小路に風格ある本店を構える「宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)」。近世の町家の姿を今に残すその店舗は、京扇子の歴史そのものです。「扇子を売る庵(いおり)」という名の通り、創業以来、扇子作り一筋。扇骨、紙、折、附(つけ)など、完成までに87回もの職人の手を通ると言われる京扇子の伝統技法を頑なに守り続けています。手にした瞬間の重心の良さ、開閉の滑らかさ、そして閉じた時の「パチン」という心地よい響き。それは単なる道具を超えた、日本人の美意識の結晶です。
なぜ「宮脇賣扇庵」が選ばれるのか|3つの理由
伝統の「87の工程」
京扇子は、骨を作る、紙を漉く、絵を描く、折り目を付けるなど、20以上の工程に分かれ、のべ87回も職人の手を通ります。宮脇賣扇庵はこれら全ての工程において熟練の職人を抱え、一切の妥協を許さない分業制で最高品質を維持しています。
名品「竜馬扇(りょうません)」
明治時代、坂本龍馬の進取の気性にあやかって名付けられたロングセラー。和紙に柿渋(かきしぶ)を塗り重ねることで、独特の赤褐色と高い耐久性を実現しています。使い込むほどに色が深まり、味わいが増す「育てる扇子」です。
文化人との「交流」
本店には、明治画壇の巨匠・富岡鉄斎や竹内栖鳳など、多くの文化人が出入りしていました。彼らの筆による天井画や扇面画が今も残されており、単なる道具店ではなく、京都の文化サロンとしての役割も担ってきました。
編集部メモ
京都の本店に足を踏み入れると、タイムスリップしたような空気に包まれます。柿渋を引いた和紙は使うほどに艶が増し、革製品のような経年変化を楽しめます。夏場にスーツのポケットからサッと取り出して仰ぐ仕草も、宮脇の扇子なら様になります。SHIPSなどのセレクトショップとコラボしたモダンなデザインもあり、若い世代にもおすすめです。
京の風を持ち歩く|編集部のおすすめ4選
ブランドの代名詞である「竜馬扇」から、ファッションブランドとのコラボモデル、部屋を彩る飾り扇子まで。楽天などで購入可能なアイテムを厳選しました。
竜馬扇(龍馬扇)
坂本龍馬にあやかった名品。柿渋引きの丈夫な実用扇。
宮脇賣扇庵を代表するベストセラー。和紙に柿渋を塗って強化しており、多少手荒く扱っても破れにくい頑丈さが特徴です。シンプルで無骨なデザインは男性に大人気。SHIPSなどのセレクトショップ別注モデルとしても展開されています。
普段使い、ビジネス、着物に合わせて。使い込んで飴色に変化させる楽しみも。
SHIPS別注 カラーソリッド扇子
伝統とファッションの融合。モダンな配色の京扇子。
人気セレクトショップ「SHIPS」が別注したモデル。宮脇賣扇庵の確かな技術はそのままに、スーツや洋服に合わせやすいモダンなカラーリングで仕上げています。扇骨の親骨(一番外側の骨)に刻印されたダブルネームが特別感の証。
夏の通勤、父の日のギフトに。ファッション小物として取り入れたい方に。
飾り扇子(アート扇子)
部屋に飾る、日本の美。歌川国芳などの名画を扇面に。
あおぐためではなく、お部屋のインテリアとして飾るための扇子。歌川国芳の「金魚づくし」や、琳派の絵画などを京扇子の技術で再現しています。専用の扇子立てに立てて玄関や床の間に飾れば、一瞬で和の空間が完成します。
海外の方へのお土産、新築祝い、お部屋の模様替えに。
婦人用 夏扇子(刺繍・絵付け)
手元に咲く季節の花。女性の所作を美しく見せる一本。
繊細な刺繍や手描きの絵付けが施された女性用扇子。小ぶりで手に馴染みやすく、広げた時のアーチが女性の所作を優雅に見せます。夏の花火大会や浴衣デートにはもちろん、バッグに忍ばせておくだけで心強いアイテム。
母の日、浴衣でのお出かけ、観劇に。
まとめ:扇子は、大人の嗜み。
エアコンの風とは違う、柔らかく、優雅な「京の風」。
宮脇賣扇庵の扇子を持つことは、日本の伝統と美意識をポケットに入れて持ち歩くことと同じです。
この夏は、本物の扇子で涼をとる「粋」な大人を目指してみませんか。
- 会社名
- 株式会社 宮脇賣扇庵
- 創業
- 1823年(文政6年)
- 住所
-
〒604-8073 京都市中京区六角通富小路東入ル大黒町80-3
Google Map - 電話番号
- 075-221-0181
- 事業内容
- 京扇子の製造・販売
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