九谷結窯 -結工房-

「九谷結窯（結工房）」を運営する有限会社ミランティジャパンは、2004年に電気機械・産業機械の製造を手がけるメーカーとして創業しました。2011年からはサンドブラストの彫刻技術を活かしたガラス製品や体験工房をスタートし、その過程で九谷焼の表札や花瓶への名入れなど、陶磁器との関わりを深めていきます。

他産業から九谷焼の世界へ飛び込んだ同社は、新しい型の制作や製造面で多くの課題に直面しました。そこで土づくりから型成形、素焼き、本焼き、上絵付けまでを自社工房で完結させる「一貫生産体制」を構築。伝統技法を継承しながら3DCADやデジタル印刷といった新技術を取り入れ、九谷焼の可能性を広げています。

多孔質陶磁器「Qpor（キュポーレ）」を活かしたアロマディフューザーやソープディッシュ、マルチコースターに加え、九谷焼と電装を組み合わせたワイヤレス充電器、スマホアクセサリー、食器・インテリアなど、多彩な商品群を展開。石川プレミアムブランドやおもてなしセレクションなどの受賞歴も重ね、メディアや雑誌にも数多く取り上げられています。

人口約300人の加賀市・打越町にある小さな窯元から、「九谷焼に新しい風を吹き込みたい」という想いで、地域の資源と技術、人を結ぶプロジェクトを次々と発信しているのが九谷結窯です。暮らしに寄り添うプロダクトとOEM・オーダーメイドの両輪で、次世代の九谷焼の姿を提案し続けています。

九谷焼と他産業の技術を結ぶ、次世代型の窯元

電気機械や産業機械の開発で培ったノウハウを生かし、九谷焼技術センターと共同開発した多孔質陶磁器「Qpor」や、電装技術と九谷焼を融合させたワイヤレス充電器など、従来にない九谷焼製品を次々と生み出しています。

3DCAD・3Dプリンターとデジタル印刷を活用した設計と加飾

3DCADや3Dプリンター、NC切削機による型設計・原型製作と、デジタル印刷・デジタル製版による上絵付け転写を組み合わせ、複雑な形状やフルカラーデザインも効率よく再現。小ロットの試作から量産まで柔軟に対応できる体制を整えています。

型成形から焼成・絵付けまで社内一貫生産

型押し成形、圧力鋳込み、排泥鋳込み、ローラーマシーン成形など多様な成形方法と、素焼き・施釉・本焼き・上絵焼成までの工程を自社で完結。工程のデータ化・標準化を進め、職人に依存せずとも一定品質で多品種少量生産ができる体制を追求しています。

OEM・オーダーメイドで「想いをカタチ」に

企業やブランドとのコラボによる九谷焼OEMや、記念品・ノベルティ向けのオーダーメイド制作にも対応。Qporシリーズや九谷焼ワイヤレス充電器、マルチコースターなどをベースに、用途やターゲットに合わせたオリジナルデザインを提案しています。