事業者・ブランド紹介

山西商店(志度桐下駄)

大正十年創業、日本一の桐下駄産地・志度でつくる、履き心地と健康を考えた本格桐下駄。

山西商店は、大正十年創業以来、香川県さぬき市志度で「志度の特産 桐下駄」をつくり続ける老舗桐下駄工房です。会津・越後などから取り寄せた良質な桐材を使用し、伝統の技で一足一足を丁寧に仕上げた桐下駄は、日本一の桐下駄産地といわれる志度を代表する存在。軽くてクッション性があり、履き心地・耐久性に優れ、外反母趾や水虫の予防にも良いとされる桐下駄は、和装だけでなく、現代のファッションに合わせて楽しめる「新しいおしゃれのアイテム」としても注目されています。製造・卸・直売に加え、工場見学や製造工程紹介などを通じて、志度桐下駄の文化と技を次世代へつなぐ取り組みも行っています。

〒769-2101 香川県さぬき市志度5382-33 やまにししょうてん しどきりげた
山西商店(志度桐下駄)

PROFILE 企業・工房について

香川県さぬき市志度は、かつて「日本一の桐下駄の産地」と呼ばれた町です。志度桐下駄の歴史は明治40年、砂山房太郎氏がこの地で桐下駄作りを始めたことから本格的に動き出しました。房太郎氏は新潟・越後桐や福島・会津桐など、当時から最高級と評されていた桐材を産地から直接仕入れ、地元の若者を職人として育成。志度は桐下駄の一大産地として発展していきました。

山西商店の初代・山西為一も、各地の下駄屋で修行を重ねたのち、大正十年に創業。その後志度に移り、砂山房太郎氏のもとで技を磨きながら、独立した桐下駄職人として店を構えました。戦後の統制経済やオイルショック、洋靴への移行など、下駄を取り巻く環境は幾度も大きく変化しましたが、山西商店は先代・現代表へとバトンをつなぎながら、志度桐下駄の技と文化を守り続けてきました。

現在、山西商店は桐下駄の製造・卸・直売を行うとともに、桐材の特性や下駄の歴史、製造工程を紹介するコンテンツや工場見学・体験の受け入れを通じて、「志度桐下駄とは何か」をていねいに発信しています。一本の桐材が下駄の台に姿を変え、鼻緒がすげられ、一足の桐下駄として完成するまで——その一連の流れを間近で見ることで、私たちは日常の足元に宿る職人の技と時間を改めて実感することができます。

生活スタイルが変わり、下駄を履く機会が減った今だからこそ、軽くて疲れにくく、素足に気持ち良い桐下駄は、夏の外出や浴衣だけでなく、室内履きやリラックスタイムの一足としても見直されています。山西商店は、明治・大正から続く日本一の桐下駄づくりを志度の地で継承しながら、現代の暮らしの中に桐下駄を取り入れる新しい楽しみ方を提案し続けています。

大正十年創業、日本一の桐下駄産地を支える老舗

山西商店は大正十年、現在のさぬき市津田町で創業し、その後志度へ移転してからも一貫して桐下駄づくりに携わってきました。会津桐・越後桐などの良質な桐材にこだわり、日本一の生産量を誇った志度桐下駄の歴史とともに歩んできた老舗工房です。

会津・越後の桐材を使った、軽くてやさしい履き心地

原材料には、最高級と評される新潟・越後桐や福島・会津桐などを厳選。きめ細かく軽い桐材を用いることで、足あたりがやわらかく、長時間履いても疲れにくい桐下駄に仕上がります。素足で履いてもさらりとしており、夏場でも快適に過ごせるのも大きな魅力です。

履き心地・耐久性・健康面まで考えられた設計

志度の桐下駄は、履き心地と耐久性のバランスに優れているだけでなく、足の指をしっかり使う履き方によって、外反母趾や水虫の予防にも良いとされています。山西商店では、足型や用途に応じた台の形・高さ・鼻緒のすげ方を提案し、日常づかいから浴衣・和装まで幅広いシーンにフィットする桐下駄を届けています。

「右近」「柾」「寄木細工」…豊富なバリエーション

軽くて歩きやすい定番の「右近下駄」、木目の美しさと“カランコロン”という音が心地良い「柾下駄」、木目と小口を交互に寄せた模様が特徴の「寄木細工」など、デザイン性と実用性を兼ね備えたラインナップが揃います。男女向けサイズやスクエア型台など、現代のスタイルに合わせた形も展開しています。

工場見学・体験を通じて伝統技術を伝える

サイトでは桐下駄の始まりや志度桐下駄の歴史、素材へのこだわり、製造工程を詳しく紹介。体験・見学の受け入れも行っており、職人の仕事場を見学したり、桐下駄づくりに触れることで、日本の履き物文化や伝統技術を学べる機会を提供しています。