事業者・ブランド紹介

輪島塗 田谷漆器店

文政元年創業、輪島塗とともに二百年。暮らしの塗師屋として、日常からハレの日まで寄り添う漆器を。

石川県輪島市杉平町に工房を構える「田谷漆器店」は、文政元年(一八一八年)に初代・田谷喜兵衛が輪島塗に携わって以来、約二百年にわたり漆器づくりを続けてきた老舗の塗師屋です。寺社仏閣や料亭・旅館の什器、国宝・重要文化財の修復から、日常使いのお椀や酒器、拭き漆のカジュアルな器まで、分業制の職人たちとともに幅広い輪島塗を手がけています。特選ストアや拭き漆シリーズ、法人向けOEM、レンタルサービス「LIFT」、レストラン「CRAFEAT」など、多彩な取り組みを通じて、輪島塗のある豊かな食卓とライフスタイルを提案しています。

〒928-0011 石川県輪島市杉平町蝦夷穴55-6 わじまぬり たやしっきてん
輪島塗 田谷漆器店

PROFILE 企業・工房について

輪島塗 田谷漆器店の歴史は、文政元年(一八一八年)、初代・田谷喜兵衛が輪島塗の職人として腕を振るったところから始まります。以来、田谷家は寺社仏閣の什器や家具膳、料亭・旅館で使われる漆器づくりを家業とし、輪島塗の伝統を守りながら技を磨いてきました。

大正五年(一九一六年)に「田谷漆器店」として事業を開始し、昭和六十三年(一九八八年)には法人化。百貨店での個人向け販売や、オフィス・店舗内装への採用など、新しいフィールドにも輪島塗を届けてきました。万年筆や漆銀カップといった現代的なプロダクトの開発にも挑戦し、「暮らしの中で使われ続ける輪島塗」をテーマに商品づくりを進めています。

また、伝統工芸の担い手として、輪島大祭の巨大灯籠「キリコ」や、「唐津くんち」の曳山修復、総持寺祖院の修繕など、文化財に関わるプロジェクトにも多数参加。歴史ある祭礼や建造物を支える裏方として、漆と木工の技を生かしてきました。

近年は、輪島塗と石川県産の食材を掛け合わせたレストラン「CRAFEAT」や、全国から工芸を体験できる和食器レンタルサービス「LIFT」など、食と器を一体で提案する事業も展開。輪島塗とともに二百年歩んできた塗師屋として、暮らしや食卓の中で漆器を楽しむ文化を、次の世代へつなぐ取り組みを続けています。

輪島塗一筋、約二百年続く塗師屋の技

文政元年(一八一八年)に輪島塗の職人として歩みを始めて以来、田谷家は代々「輪島塗を家業」として技を受け継いできました。寺社仏閣の什器や家具膳、料亭や旅館で使われる漆器に加え、国宝・重要文化財の修復にも携わるなど、堅牢優美な輪島塗の技を今に伝えています。

日常使いからハレの日までを彩る多彩なうつわ

味噌汁椀や飯椀などの「日常使いの輪島塗」、酒器や重箱、皿ものまで揃えた特選ストア、漆銀カップや万年筆などの現代的なプロダクトまで、暮らしのシーンに合わせた器を提案。拭き漆のカジュアルシリーズでは、輪島塗と同じ技法を生かしながら、より身近に漆を楽しめるラインを展開しています。

オーダーメイド・法人OEM・レンタル・修理まで一気通貫

一客からのオーダーメイドや名入れ、企業や自治体向けの記念品・ノベルティ、和食器レンタルサービス「LIFT」、全国から受け付ける漆器のお直しまで、輪島塗に関わるあらゆる相談に応える体制を整備。製造からアフターフォローまで一貫して伴走し、「本物の輪島塗」を長く使い続けてもらうための仕組みづくりに取り組んでいます。

輪島の職人とともに歩む、復興と継承への想い

令和六年能登半島地震により大きな被害を受けた輪島の地で、職人の雇用と技術を守るべく、予約販売や特選ストア、レストランとの連携などを通じて再建を推進。輪島塗を未来につなぐため、「暮らしの塗師屋」として地域とともに歩む姿勢を発信し続けています。