事業者・ブランド紹介

天鷹

那須の田園から、辛口と有機にこだわる日本酒とミードを世界へ届ける蔵元。

栃木県大田原市・那須高原の南端、田んぼに囲まれた小さな酒蔵・天鷹酒造。創業1914年、辛口の地酒づくりを原点に、いち早く有機日本酒や自社オーガニックファームに取り組み、日本・アメリカ・ヨーロッパの有機認証を取得した「有機日本酒のパイオニア」として知られています。酒米づくりから醸造までを一貫管理し、日本酒だけでなく蜂蜜酒(ジャパニーズ・ミード)など新たな挑戦にも力を注いでいます。

〒324-0411 栃木県大田原市蛭畑2166 てんたか
天鷹

PROFILE 企業・工房について

天鷹酒造の歴史は、大正3年(1914年)、栃木県・湯津上村(現在の大田原市蛭畑)で始まった酒造業にさかのぼります。その後、「蛭畑酒造合資会社」から「尾崎元一商店酒造部」を経て、「天鷹酒造株式会社」として法人化。戦後から現在にかけて全国新酒鑑評会での金賞受賞など、多くの受賞歴を重ねながら、辛口の清酒を中心に地元に根ざした酒造りを続けてきました。

昭和期には山田錦の契約栽培を開始し、酒米の品質向上と安定調達に取り組む一方、吟醸酒や大吟醸酒の開発にも力を注いできました。時代とともに嗜好が多様化するなかでも、天鷹らしいキレのある辛口と、食に寄り添う味わいを両立させることを大切にしてきた点が特徴です。

2000年代以降は「より安全で安心なお酒を」という想いから有機日本酒づくりに本格的に着手し、有機加工食品・有機酒類などの認証事業者として登録。有機農産物の認定取得や自社オーガニックファームの設立により、原料から最終製品まで自社で管理する体制を整えました。現在では、日本・アメリカ・EUの有機認証を受けた有機日本酒が国内外で高く評価されています。

さらに、蜂蜜と水をベースにした醸造酒「ミード」にも早くから着目し、日本産蜂蜜と日本酒酵母、米こうじを組み合わせたジャパニーズ・ミードを開発。世界最大級のミードコンテスト「Mazer Cup International Mead Competition」で複数回のメダル受賞や最高位「Best of Show Mead」獲得を果たすなど、世界的な評価も獲得しました。伝統的な日本酒と革新的なミードの両輪で、新しい酒文化を発信し続けています。

那須の田園に囲まれた、辛口にこだわる地酒蔵

天鷹酒造は、那須連山を望む田園地帯に蔵を構え、「辛口でなければ酒ではない」という想いを大切にしながら、キレの良い辛口酒から食事に寄り添う純米酒まで幅広く醸しています。地元の米と水を生かし、「天鷹があってよかった」と思ってもらえる蔵を目指して日々酒造りに向き合っています。

日本・アメリカ・EUの有機認証を取得した有機日本酒

2000年代から有機農業と有機酒造りに取り組み、日本の有機JASに加え、アメリカやEUの有機認証も取得。原料米の栽培方法から醸造、出荷までを一貫して管理し、環境負荷を抑えながら安心して楽しめる有機日本酒を国内外に届けています。

自社オーガニックファームと連携した「土と水を守る」酒造り

地域の農家とともに始めた有機栽培を発展させ、現在はグループ会社「天鷹オーガニックファーム」が酒米の有機栽培を担っています。身と土は一体という「身土不二」「酒土不二」の考え方を軸に、土と水、地域の自然環境を守りながら次世代につながる酒造りのしくみづくりを進めています。

蜂蜜酒(ミード)と「九尾」ブランドに見る挑戦する蔵の姿

日本産蜂蜜と日本酒酵母、米こうじを用いたジャパニーズ・ミードや、その品質が世界大会で高く評価された蜂蜜酒シリーズ、コンセプト型の日本酒ブランド「九尾」など、伝統と同時に新しい表現にも積極的に挑戦しています。既成概念にとらわれない酒造りで、日本酒の可能性を広げています。