狭山茶 SAYAMA-CHA “霞川”

狭山茶のルーツは、埼玉県と東京都にまたがる狭山丘陵にあります。武蔵野台地の中にぽつりと浮かぶようなこの丘陵地では、江戸後期にいち早く蒸し製煎茶づくりが始まり、ここで作られるお茶が「狭山茶」と呼ばれるようになりました。その後、明治期には黒須村（現・入間市）に茶の輸出会社「狭山会社」が設立され、周辺一帯で生産される茶の総称として「狭山茶」が定着していきます。

首都圏アグリファーム株式会社は、こうした歴史ある狭山茶のブランドを次世代につなぐことを目指し、2015年に設立されました。狭山茶の主産地のひとつである入間市金子地区で広大な茶園を管理し、茶樹の栽培から製茶、焙煎、ブレンド、パッケージング、販売までを一貫して行うことで、「本物の狭山茶」を安定的に供給できる体制を整えています。

同社が手掛ける狭山茶は、冷涼な気候で育つことで厚く育った茶葉のポテンシャルを、深蒸し製法と伝統の「狭山火入れ」で最大限に引き出している点が特徴です。中でもブランドを象徴する特選煎茶「霞川」は、一番茶の中からさらに厳選した茶葉を用い、重厚で深みのある味わいと上質な火香を持つ逸品として仕上げられています。

桐箱入りのギフトや千代紙缶入りティーバッグ、巾着袋入りの極上ほうじ茶など、パッケージにも日本らしい美意識を反映。フランス・パリの日本茶コンクール「C’est bon le Japon」銀賞、「Japanese TEA selection PARIS」銅賞など海外コンテストでも評価を受け、希少な日本茶として世界各国のファンに楽しまれています。

静岡・宇治と並ぶ日本三大銘茶「狭山茶」のオフィシャルブランド

狭山茶は、静岡茶・宇治茶と並ぶ日本三大銘茶のひとつ。埼玉県西部および東京都西多摩地域を中心に栽培・生産される希少なお茶で、厚い葉肉から生まれる重厚な香りとコクが特徴です。SAYAMA-CHAブランドは、その狭山茶の魅力を世界に発信する公式ブランドとして誕生しました。

伝統の「狭山火入れ」が引き出す、濃厚な甘みと香ばしい火香

摘み取った茶葉を高温の蒸気で蒸し、揉み・撚り・乾燥を繰り返した後、120℃にもなる高温で仕上げる独自の焙煎「狭山火入れ」。仕上げ段階でじっくりと火を入れることで、貯蔵性を高めつつ、甘く香ばしい火香と深い旨みが際立つ「味の狭山茶」が生まれます。

入間市金子地区で約79ヘクタールを管理する大規模茶園と国際認証

首都圏アグリファームは、狭山茶の主な産地のひとつである入間市金子地区で、狭山茶の生産者として最大規模となる約79ヘクタールの農地を管理。茶園の栽培から製造・販売までを一貫して行う「自園・自製・自販」のスタイルにこだわり、ASIAGAPやFDA認証を取得することで、国内外に向けて安心・安全な狭山茶を届けています。