事業者・ブランド紹介

三恵メリヤス

旧式ミシンと熟練職人の技で「MADE IN JAPAN, OSAKA」のカットソーをつくり続けるメリヤスメーカー。

三恵メリヤス株式会社は、大正15年(1926年)に大阪で創業したカットソーメーカーです。肌着や体操服、Tシャツなどのメリヤス製品を一貫生産しながら、海外生産が主流になった現在も、大阪近郊の縫製・染工場とのネットワークを大切にし「日本製・大阪製」にこだわったものづくりを続けています。旧式ミシンと職人の高度な縫製技術を活かしたOEM生産に加え、自社ブランド「EIJI」「Dubbleworks」「DUBBLEWARE」を展開し、国内外のブランドやファンから信頼を集めています。

〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西2-3-28 さんけいメリヤス
三恵メリヤス

PROFILE 企業・工房について

1926年、大阪でメリヤス工場としてスタートした三恵メリヤスは、創業当初から肌着やスクール用の体操服など、暮らしに身近なカットソーを中心に製造してきました。戦後の復興期から高度経済成長期にかけて、生産量の拡大とともに縫製や染色の技術を磨き、日本の衣生活を支える存在として歩んできました。

やがてアパレル業界全体で海外生産が主流となるなかでも、同社は大阪を拠点に国内生産を維持する道を選びます。大阪近郊に点在する縫製工場や染工場とのネットワークを築き、小寸丸胴の丸編み生地や吊り編みスウェット、生産できる工場が限られるヴィンテージ仕様のカットソーなど、手間のかかるアイテムも丁寧につくり続けてきました。

現在の工場には、世界的にも数が少なくなった旧式ミシンが多数残されており、それらを使いこなす熟練の職人が在籍しています。一本針オーバーの裾縫いやフラットシーマなどの技術は、着心地と耐久性の両面から国内外のブランドから評価され、OEMや別注生産の相談も多く寄せられています。

さらに、時代のニーズに合わせてオーガニックコットンや環境配慮型の素材にもいち早く取り組み、GOTS認証製品の製造にも対応。自社ブランド「EIJI」「Dubbleworks」「DUBBLEWARE」を通じて、日本国内だけでなく世界のマーケットにも「MADE IN JAPAN, OSAKA」の良さを発信し続けています。

創業90年以上。「大阪製」にこだわるカットソーメーカー

三恵メリヤスは、大正15年創業のメリヤス工場として、肌着や体操服、Tシャツなどのカットソーを一貫生産してきました。生産拠点の海外移転が進むなかでも、あえて大阪近郊の縫製・染工場や染色工場との関係を大切にし、「日本製・大阪製」にこだわったものづくりを続けています。

旧式ミシンと熟練職人によるヴィンテージな縫製仕様

同社の大きな特徴は、旧式ミシンをあえて使い続けていること。一本針オーバーロックの裾縫いや、ユニオンスペシャルによる四本針フラットシーマ、天地引きといった、全国的にも対応できる職人が少なくなった縫製仕様に対応します。繊細な調整が必要な旧式ミシンを、経験豊富な職人が一枚ずつ丁寧に扱うことで、着心地と強度を両立したカットソーが生まれています。

GOTS認証製品によるオーガニック・カットソーづくり

三恵メリヤスは、GOTS CSCSによる認証タグ付きのTシャツやスウェット(パーカー)製造に取り組み、オーガニックコットンを用いた製品で世界に向けて新たな選択肢を提供しています。GOTS CSCSパイロットプログラム企業として培った知見を活かし、国際基準に沿ったものづくりとトレーサビリティにも配慮したカットソー開発が可能です。

自社ブランド「EIJI」「Dubbleworks」「DUBBLEWARE」を展開

OEM生産だけでなく、自社のファクトリーブランドも積極的に展開しています。「EIJI」は大阪の技術を結集し、長く愛用できる上質なTシャツを提案するブランド。「Dubbleworks」はアメリカンヴィンテージと日本の縫製技術を融合したデイリーカジュアル。「DUBBLEWARE」はオーガニックコットンなどを用い、シンプルで大人のカジュアルスタイルを提案するラインとして展開されています。