事業者・ブランド紹介

まるき葡萄酒 -Maruki Winery-

現存する日本最古のワイナリーが、日本固有品種・甲州をはじめとするぶどうから、和食にも寄り添う日本ワインを造り続けるワイナリー。

まるき葡萄酒は、山梨県甲州市勝沼町の丘陵地にワイナリーを構える老舗ワイナリーです。明治期にフランスで栽培・醸造技術を学んだ創業者・土屋龍憲の志を受け継ぎ、日本固有品種である甲州ぶどうと向き合い続けてきました。現在は勝沼本拠に加え、北海道富良野や長野・塩尻などの自社畑でもぶどうを栽培し、羊を放つ草生栽培や減農薬などサステナブルな取り組みを進めながら、「Innovation throughout history〜歴史に裏付けられた革新」を掲げて日本ワインの可能性を磨き続けています。

〒409-1313 山梨県甲州市勝沼町下岩崎2488 まるきぶどうしゅ
まるき葡萄酒 -Maruki Winery-

PROFILE 企業・工房について

1870年代、日本人として初めてフランスへ渡った土屋龍憲は、語学を学びながら各地の農園で栽培法や醸造法、さらにはシャンパン製法まで幅広く修得しました。帰国後は、日本固有品種である甲州ぶどうに着目し、和食に寄り添う日本ワインを目指して勝沼でのぶどう栽培と醸造研究に取り組みます。

1891年、現在のまるき葡萄酒の前身となる「マルキ葡萄酒」を設立し、自宅の醸造所から生葡萄酒や甘味葡萄酒の販売を開始。明治期の博覧会での受賞や、日本初のシャンパンとされる「朝日シャンパン」の発売など、早くから国産ワインの可能性を切り拓きました。日清・日露戦争期には将兵や救護団体にワインを寄贈するなど、社会との関わりも深めていきます。

戦後は近代的な経営体制へ移行し、1970年代には現在の丘陵地にワイナリーを移転。1980年代には逆浸透膜による濃縮果汁を用いたワインや、にごりワイン、甲州の古酒や混醸ワインなど、新しい挑戦的なスタイルのワインを次々と生み出し、「歴史に裏付けられた革新」という現在のモットーにつながっていきます。

2000年代以降は、自社畑での不耕起草生栽培や、圃場に羊を放つサステナビリティの実践をスタート。北海道・富良野や長野・塩尻の畑も加わり、冷涼な産地ならではのぶどうからもワインを仕立てています。甲州の古酒や甘味果実酒、スパークリングなど、多彩なスタイルを通じて、日本ワインの新しい楽しみ方を提案し続けています。

1891年創業、現存する日本最古のワイナリー

まるき葡萄酒のルーツは、明治時代にフランスでワイン造りを学んだ土屋龍憲が甲州の地で起こしたワイナリーにさかのぼります。1891年の創業以来、日本固有品種・甲州ぶどうにこだわりながら、戦前・戦後の激動期も乗り越えてワイン造りを続けてきました。

羊を放つ自社畑と、日本各地に広がるブドウ畑

勝沼の本拠に加え、北海道富良野市・中富良野町や長野県塩尻市にも自社畑を展開し、多様なテロワールを活かしたぶどう栽培を行っています。圃場では羊を放して草生管理を行うなど、環境に配慮したサステナブルな農法で、日本ならではのワイン表現を追求しています。

コンセプトの異なる多彩なシリーズ展開

自社圃場100%のフラッグシップ「レゾン」、熟成に焦点を当てた「ラフィーユ」、ぶどうのポテンシャルを素直に表現した「いろ」など、コンセプトの異なるシリーズを展開。スパークリングの「コリエドゥペルル」や、歴史ある「まるき」シリーズ、にごり・新酒・ワンカップなど、シーンや好みに合わせて選べるラインナップが魅力です。