関兼常 SEKI KANETSUNE

北正の歴史は、戦前から続く刃物製造・卸売の経験を土台に、1948年に前身「北村正商店」を設立したことから本格的に始まります。刃物のまち・関市で、包丁・ナイフ・ハサミなど地元メーカーの商品を取り扱いながら、独自の企画力と販売ネットワークを広げてきました。

1964年には株式会社北正として法人化し、東京営業所（豊島区）や新潟営業所（三条市）を開設。関市だけでなく、金物や刃物の集積地と連携しながら、全国規模での流通体制を整備していきます。現在も本社・東京・新潟の3拠点で事業を展開し、多様な刃物ニーズに対応しています。

一方で、自社ブランド「関兼常（SEKI KANETSUNE）」の開発にも早くから取り組み、キッチンナイフやアウトドアナイフなど、プロフェッショナルから一般ユーザーまでを対象とした多彩なシリーズを展開してきました。青紙2号やV金10号、ダマスカス多層鋼といった鋼材を用い、関の職人技を活かしたブレードと、実用性と所有感を満たすデザインを両立させています。

2005年以降は海外展開も強化し、SEKI KANETSUNE ブランドの製品は欧米を中心とした世界各国へ輸出されています。ふるさと納税の返礼品やクラウドファンディングなどを通じて、新たなユーザー層との接点も拡大。刃物の総合商社としての役割と、自社ブランドの企画力を掛け合わせながら、世界に誇れる刃物を届け続けています。

関の伝統刃物とともに歩む「刃物の総合商社」

北正は、戦後まもない1948年に前身「北村正商店」として創業し、1964年に株式会社北正として法人化。刃物の産地・岐阜県関市を拠点に、包丁・ハサミ・ナイフ・爪切り・キッチン金物など刃物全般を扱う卸売業として成長してきました。地元メーカー各社の商品と自社企画品を組み合わせ、「関の刃物」の魅力を国内外へ発信しています。

自社ブランド「関兼常（SEKI KANETSUNE）」の企画・開発

卸売問屋としての役割に加え、北正は自社ブランド「関兼常（SEKI KANETSUNE）」の企画・開発にも注力。キッチンナイフやアウトドアナイフ、和包丁・洋包丁、爪切りなど、多彩なラインナップを展開しています。鋼材選びからデザイン、機能性まで、長年培ってきた目利きと現場の声をもとに「よく切れ、長く愛用できる刃物」をプロデュースしています。

800年続く関の刃物づくりを次世代へつなぐ

鎌倉時代から約800年にわたり刀剣の産地として発展してきた関市。その技術の蓄積に支えられた刃物は、今や世界でも「Seki City」ブランドとして知られています。北正は、地元の刃物メーカーや職人たちとともに、伝統技術と新しい感性を融合させた製品づくりに取り組み、関の刃物文化を次世代へとつなぐことを使命としています。

国内外の多彩なブランドを扱う豊富な品揃え

自社ブランド「関兼常」に加え、正広、ミソノ、貝印、G.SAKAI、Moki など国内外の有力メーカーの製品も多数取り扱い。包丁・ナイフはもちろん、キッチンツール、園芸用ハサミ、美粧用品、模造刀や居合刀といった愛好家向けアイテムまで幅広くラインナップし、卸売とオンラインストア「カネツネセレクト」を通じて全国のユーザーへ届けています。