事業者・ブランド紹介

関菊水刃物

農業・漁業に強い、刃物のまち岐阜県関市の刃物メーカー。

株式会社関菊水刃物は、刃物のまち・岐阜県関市で創業以来60年以上にわたり、ダイバーナイフやオイスターナイフ、ハンチングナイフ、各種漁具刃物、農業用刃物、家庭用ダマスカス包丁など、多彩な刃物を手がけてきたメーカーです。「折れず 曲がらず よく切れる」という日本刀の思想を現代の刃物づくりに生かし、錆びやすく過酷な環境下でも壊れにくく、切れ味が長持ちする製品を追求。漁業・農業の現場から家庭のキッチンまで、現場の声に寄り添った道具を届けています。

〒501-3911 岐阜県関市肥田瀬640番地8 せききくすいはもの
関菊水刃物

PROFILE 企業・工房について

関菊水刃物のルーツは、昭和28年に先代・吉田行好氏が関市春日町にて「関菊水刃物製作所」を創業したことにさかのぼります。昭和36年には株式会社関菊水刃物製作所として法人化し、昭和・平成の時代を通じて刃物の製造販売を続けてきました。現在は2代目・吉田浩淳氏が代表を務め、「刃物造りの技術の継承と革新性への情熱」を経営方針として掲げています。

創業当初はハンチングナイフやダイバーナイフ、刀を主力とし、やがて漁具金物や農業用刃物を中心とした製品づくりへとシフトしました。海水にさらされる環境で使用されるダイバーナイフやフィッシングナイフの開発を通じて、「いかに錆びにくくするか」「いかに壊れにくく長持ちさせるか」という課題に取り組み、特殊ステンレス刃物鋼やステンレスバネ、耐久性の高いハンドル材などのノウハウを蓄積してきました。

刃物メーカーとして築いた技術と視点を活かし、漁業分野から農業分野、さらには災害復旧用のナイフシリーズ、家庭用ダマスカス包丁へと新たな市場にも挑戦。花きはさみや収穫バサミ「達人の収穫」シリーズは、強力バネや刃先形状の工夫によって長時間作業の負担軽減を実現し、現場の声を反映した“道具としての使いやすさ”が評価されています。

そして現在は、「KIRINAMI(斬波)」に代表される家庭用包丁の新シリーズや、オンラインショップ・ふるさと納税返礼品を通じた販路拡大にも注力。刃物の町・関市で受け継がれてきた技術を土台に、漁業・農業・家庭といった“暮らしに密着した現場”の課題に寄り添いながら、「折れず 曲がらず よく切れる」道具を未来へつなげています。

「農業・漁業に強い」専門性の高い刃物メーカー

関菊水刃物は、創業当初からダイバーナイフ・ハンチングナイフ・刀を手がけ、現在は漁具刃物と農業用刃物を中心に製造してきたメーカーです。花きはさみや収穫バサミといった農業用から、万能はさみ・フィッシングナイフ・ダイバーナイフ・ロープカッター・オイスターナイフなどの漁業用まで、現場のニーズに応じた刃物を数多く展開しています。

「折れず 曲がらず よく切れる」を現代刃物に

日本刀を語る際に用いられる「折れず 曲がらず よく切れる」という言葉。その思想を引き継ぎ、軟らかさと硬さを両立させる構造や、錆びやすい環境でも壊れにくく切れ味が長続きする設計を追求してきました。創業以来培ってきた熱処理や素材選びのノウハウが、農業・漁業の現場で信頼される刃物づくりの基盤となっています。

ダイバーナイフから生まれた漁業・復旧現場での信頼

創業間もない頃に手がけたダイバーナイフは、世界中のダイバーや海上保安・軍隊などにも採用されてきた実績を持ちます。その技術を応用したロープカッターやはもばさみ、復旧ナイフシリーズなどは、海水や潮風にさらされる過酷な環境でも錆びにくく、軽くて扱いやすい刃物として評価されています。

家庭用ダマスカス包丁と新ブランド「KIRINAMI(斬波)」

近年は日本食ブームの追い風もあり、家庭用ダマスカス包丁や新ブランド「KIRINAMI(斬波)」など、家庭のキッチン向けの包丁にも注力。VG10三層鋼を用いた切付文化包丁は、軽さと鋭い切れ味、美しい波紋を両立し、ホームパーティーでも映える一本として提案されています。