かぶら食品

有限会社かぶら食品は、1984年（昭和59年）に群馬県富岡市で営業を開始し、こんにゃくの製造・販売を行うメーカーとして歩みをスタートしました。こんにゃく芋の一大産地である群馬県の中でも、自然豊かな南蛇井地区に本社・工場を構え、創業以来一貫してこんにゃくに特化したものづくりを続けています。

設立当初から業務用こんにゃくを主力とし、コンビニエンスストアのおでん、弁当・惣菜チェーン店の煮物や炒め物、スーパーの惣菜コーナー、冷凍食品、学校給食や介護食など、さまざまな場面で使用されるこんにゃくを提供してきました。現在ではカット形状200種以上・日産40t以上の生産体制を持ち、「業務用こんにゃくといえば、かぶら食品」と言われるほど、多くの企業・施設から信頼を得ています。

こんにゃくは、原料となるこんにゃく精粉の品質はもちろん、加水量、凝固剤、練り方、煮熟、成型、冷却といった各工程の微妙なバランスで食感や風味が変わってしまう繊細な食品です。かぶら食品では、群馬県産こんにゃく精粉の中でも精製度の高い「特等粉」を使用しつつ、pH値・粘度・破断（食感）などをデータとして蓄積・管理。職人の経験とデータに基づく管理の両輪で、安定した品質のこんにゃくづくりを実現しています。

2018年には食品安全マネジメント規格「JFS-B」の適合証明を取得し、以降も毎年更新を行うなど、食品安全の取り組みを継続して強化。「安心・安全で高品質な商品をお客様にお届けすることで社会に貢献する」という食品安全方針を掲げ、全従業員にその考え方を浸透させながら、マネジメントシステムの継続的な改善に取り組んでいます。

近年は、国内市場だけでなく海外にも目を向け、英語版サイトを通じてこんにゃくとは何か、その魅力や製造工程、レシピ例などを発信。グルコマンナンをはじめとする食物繊維が豊富で低カロリー・低糖質である点に注目が集まり、麺代替としての「しらたき」やこんにゃく麺などは欧米やアジアでもヘルシーフードとして人気を高めています。かぶら食品は、こうした世界のトレンドにも応えながら、これからもこんにゃくの可能性を広げ、日本の食文化と健康的な食生活に貢献していきます。

カット200種以上・一日40t以上の生産量を誇る業務用こんにゃくメーカー

かぶら食品は、業務用こんにゃくの生産量で業界屈指を誇るメーカーです。カットこんにゃくの形状は200種類以上、一日の生産量は40t以上にもおよび、全国の食品メーカー、惣菜工場、冷凍食品メーカー、介護施設などへ安定供給できる体制を整えています。まさに「縁の下の力持ち」として、日本の食卓に並ぶさまざまなこんにゃく料理を支えている存在です。

JFS-B規格に適合した徹底した品質・衛生管理

2018年には、日本発の国際標準に整合した食品安全マネジメント規格「JFS-B」の適合証明を取得し、以後毎年更新を継続。こんにゃく製造で重要となるpH値・粘度・破断（食感）などのデータを数値化して管理し、「職人の勘」に頼るだけでなく科学的な裏付けに基づいた品質管理を実施しています。安心・安全で高品質な商品を届けるという食品安全方針のもと、工場全体で衛生・品質レベルの向上に取り組んでいます。

群馬県産「特等粉」を中心としたこだわりの原料選び

こんにゃくは水分量が多く、使用するこんにゃく精粉の品質差がそのまま製品のばらつきに直結するデリケートな食品です。群馬県はこんにゃく芋の国内生産量の約9割を占める一大産地ですが、かぶら食品ではその中でも特に精製度の高い「特等粉」を厳選して使用。しっかりした引きと弾力、煮崩れしにくいコシのある食感を実現し、「美味しいこんにゃく」にこだわったものづくりを続けています。

耐冷凍こんにゃくやタピオカ風こんにゃくなど、時代のニーズに応える商品開発力

一般にこんにゃくは一度冷凍すると繊維質が崩れ、食感が大きく変化してしまいますが、かぶら食品では冷凍食品用途に対応した「耐冷凍こんにゃく」を大量生産できる技術を確立。さらに、チルド飲料向けの「タピオカ風こんにゃく」や、ダイエットや糖質制限ニーズに応えるこんにゃく麺、マカロニ風こんにゃくなど、時代のニーズに合わせた新商品開発にも積極的です。自社製品だけでなくOEMにも対応し、取引先のアイデアを形にするパートナーとしても評価されています。