事業者・ブランド紹介

印傳屋 -INDEN-YA-

鹿革×漆、甲州に400年以上受け継がれる「甲州印伝」の総本家。

印傳屋は天正十年(1582年)創業。甲府を拠点に、鹿革に漆で文様を施す「甲州印伝」の技を守りながら、財布やバッグ、小物など、現代の暮らしに寄り添う革製品をつくり続ける老舗ブランドです。しっとりと手になじむ鹿革の質感と、漆が生む奥行きのある艶やかな模様が、長く使うほどに愛着のわく一品へと育ちます。

〒400-0032 山梨県甲府市中央3-11-15(甲府本店・印傳博物館併設) いんでんや
印傳屋 -INDEN-YA-

PROFILE 企業・工房について

戦国時代、武田家に仕える上原家が武具や陣羽織を手がけたことが、印傳屋のルーツとされています。南蛮貿易を通じてもたらされた装飾革に着想を得て、鹿革と漆を組み合わせた独自の革工芸「甲州印伝」が生まれました。

江戸時代には、巾着や煙草入れなどの印伝製品が町人文化の中で粋な装いとして親しまれ、文献や浮世絵にもその姿が描かれています。耐久性と撥水性に優れた鹿革と漆の組み合わせは、実用性と装飾性を兼ね備えた日用品として重宝されました。

時代の移り変わりとともに、印傳屋は財布や名刺入れ、バッグ、ステーショナリーなど、現代のライフスタイルに寄り添うアイテムへとラインナップを拡げてきました。十四代 上原勇七を中心に、伝統的な技法を守りながらも、新しい柄や色漆、デザインに挑戦し続けています。

甲府本店2階にある印傳博物館では、江戸期から昭和期までの貴重な作品や道具、資料を収蔵・公開。過去から現在へとつながる甲州印伝の歴史と技に触れることで、印傳屋のものづくりが「使う人・贈る人・受け継ぐ人」の心に寄り添ってきた歩みを感じることができます。

鹿革と漆が織りなす、しっとりとした手触りと艶

柔らかな鹿革に、伝統的な技法で漆を重ねて文様を浮かび上がらせる甲州印伝。指先に吸い付くような手触りと、光の当たり方で表情を変える漆の艶が、「印傳屋」らしい奥行きのある美しさを生み出します。

天正十年創業、甲州印伝の総本家として歩み続ける

戦国の武具づくりを起源とし、1582年に創業した印傳屋上原家。甲州で生まれた印伝の技法を磨き上げ、経済産業大臣指定「伝統的工芸品」として認定される甲州印伝の代表的なブランドとして、現在まで技を継承し続けています。

200種を超える色柄と、多彩なシリーズ展開

とんぼや菱、七宝、葡萄など縁起の良い伝統文様から、モダンな幾何学柄やコラボレーションシリーズまで、多彩なデザインが揃います。色漆の組み合わせや型の違いによって印象が大きく変わり、自分らしい一本を選ぶ楽しさがあります。

甲府本店と全国の直営店、印傳博物館で伝統を体感

甲府の本店をはじめ、東京・青山、大阪・心斎橋、名古屋・御園の直営店や、甲府本店2階に併設された「印傳博物館」では、職人の技や歴史資料に触れながら、実際に印伝の魅力を手に取って感じることができます。