伊勢ひじき本舗 北村物産

伊勢志摩の海は、古くから「美し国（うましくに）」と呼ばれ、豊かな海産物に恵まれてきました。その沿岸の一角、三重県伊勢市東大淀町に本拠を構える北村物産株式会社は、寛政年間に海藻の加工販売を始めたのが起点とされています。伊勢志摩の岩場で遠浅の海に育つひじきは、長さ・太さ・身詰まりに優れ、風味豊かでもっちりとした歯ざわりが特徴。その良質なひじきを江戸に送り、「伊勢ひじき」の名で知られるようになったと言われています。

時代が移り変わる中で、北村物産は海藻加工に専念するようになり、法人化や新工場建設、選別ラインの更新、乾燥機の導入など、よりよい商品づくりのために設備投資を積み重ねてきました。一方で、創業時からの精神である「良品は客を招く」を社是として掲げ、お客様の立場に立ったものづくりを徹底。伝統技術と近代設備の両輪で、「食べておいしく、体にもおいしい」海藻製品を追求し続けています。

品質と安全性への取り組みとしては、品質マネジメントシステムやトレーサビリティ管理システムを構築し、原料の産地やロットが追える体制を整備。三重ブランド認定や、三重県食品の自主衛生管理認定制度におけるHACCP手法認定施設としての認定など、客観的な認証も獲得し、安心して選ばれる海藻ブランドとしての信頼を築いてきました。

また、「ひじきをもっと知ってもらい、もっとおいしく食べてもらいたい」という想いから、ひじきの歴史・産地・栄養などを解説するコンテンツや、さまざまな料理への応用レシピも発信。学校や専門学校での食育授業、ひじきの日やひじき祭といったイベント、伊勢神宮への奉納、環境保全活動への参加などを通じて、海藻文化と海の豊かさを未来につなぐ活動にも力を入れています。

創業から二百年以上。北村物産は、伊勢志摩の海から届いたひじきや海藻を通して、日本の食文化と人々の健康、そして海の環境を次世代へと受け渡していくことを、自らの使命としています。

寛政年間創業。「伊勢ひじき」元祖の老舗ブランド

北村物産は寛政年間に伊勢志摩の海藻加工業として創業し、江戸後期には「伊勢ひじき」の名で江戸へ出荷を開始したと言われています。伊勢志摩産ひじきの特徴を知り尽くした老舗として、原料選びから製造、出荷に至るまで、一貫して「伊勢ひじき」の品質と名声を守り続けてきました。

伊勢志摩の海が育む、長く・太く・身詰まりの良いひじき

伊勢志摩地方はリアス式海岸と隆起海蝕台が連なり、岩場で遠浅という海藻の生育に理想的な環境にあります。荒波にもまれ、干潮時には日光や風にもさらされる過酷な環境で育つ伊勢産ひじきは、長さ・太さ・身の詰まり・風味・歯ざわりのすべてにおいて高い評価を受けており、国内有数のひじき産地として全国に出荷されています。

伝統製法 × 近代設備。トレーサビリティと衛生管理への徹底したこだわり

長年受け継がれてきた「伊勢ひじき」の製法に加え、選別ラインや乾燥設備の更新、新工場建設など、時代に合わせた設備投資も積極的に行ってきました。品質マネジメントシステムやトレーサビリティ管理システムの導入により、原料から製品までの履歴をしっかりと追える体制を構築。さらに、HACCP手法認定施設として衛生管理を徹底することで、安全で高品質な海藻製品を国内外へ届けています。

三重ブランド認定「伊勢志摩産ひじき」を中心とした豊富な海藻ラインナップ

三重ブランドに認定された伊勢志摩産の芽ひじき・長ひじきをはじめ、伊勢産めかぶやあらめ、三重県産青さのりや花わかめ、黒ばらのり、ふのりなど、伊勢志摩の海の恵みを活かした海藻製品を幅広く展開しています。ご家庭向けの商品からギフトセット、業務用まで用途に合わせて選べるラインナップで、日々の食卓に海藻を取り入れやすい環境を整えています。

レシピ提案と食育・環境活動で、海藻文化を未来へつなぐ

公式サイトではひじきの歴史や栄養、伊勢ひじきの特徴といった情報に加え、定番のお惣菜からサラダ、洋風料理、スイーツまで、ひじきを楽しめる多彩なレシピを公開しています。学校や専門学校での出前授業、奉納やイベント出展、SDGs推進パートナーとしての活動などを通じて、ひじきと海藻文化の魅力、海の環境の大切さを次世代へ伝える取り組みも続けています。