はじめて迎える赤ちゃんのために、「服や肌着は日本製でそろえたい」と考える方は少なくありません。けれど、短肌着・コンビ肌着・ロンパース…と種類が多く、「何を何枚買えばいいの?」「どんな素材を選べば安心?」と迷ってしまうことも多いはずです。
このページでは、日本製ベビー服・肌着を選ぶメリットや、種類ごとの役割、季節やシーン別の選び方を整理しながら、Made in JAPAN.JPで紹介している国産ブランドもあわせてご紹介します。
出産準備中の方はもちろん、出産祝いのギフト選びに悩んでいる方も、「どんな一着なら気持ちよく長く使ってもらえるか」を考えるヒントとして、ゆっくり読み進めてみてください。
日本製ベビー服・肌着を選ぶメリット
赤ちゃんの肌にやさしい素材と縫製
生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、大人よりもずっと薄くデリケートです。肌着やベビー服は一日のほとんどの時間、直接肌に触れるもの。素材や縫い目の処理、タグの位置など、細かな部分が快適さに大きく影響します。
日本製のベビー服・肌着は、綿やガーゼなどの肌当たりのやさしい素材を選び、縫い合わせの段差が肌側に出にくい縫製仕様にしているものが多くあります。また、ホルムアルデヒドなどの有害物質に関する国内基準も非常に厳しく、新生児向け基準をクリアした製品だけが市場に出るよう厳しくチェックされています。
サイズ感や仕様のきめ細かさ
日本の生活環境や体型に合わせてパターン(型紙)を引いていることも、日本製ベビー服ならではのポイントです。袖丈や身幅、股下の長さなどがほどよく設計されているため、動きやすさとフィット感のバランスが取りやすくなります。
また、スナップボタンの位置や数、着せ替えしやすい前開き仕様、抱っこ紐やチャイルドシートと相性の良い厚みなど、日本の子育てのシーンを想像しながら細部が作り込まれているブランドも多くあります。
つくり手の顔が見える安心感とサポート
Made in JAPAN.JPで紹介しているベビー服ブランドの多くは、国内の自社工場や地域の縫製工場と一緒にものづくりを行っています。どこで、誰が、どのような環境で作っているのかが見えやすく、ブランドサイトやSNSを通じて情報発信をしているところも少なくありません。
サイズや着せ方について問い合わせができたり、ギフト用のラッピングに対応してくれたりと、購入後のコミュニケーションも取りやすいのが国産ブランドの良さです。赤ちゃんの成長に合わせてサイズアップするときも、同じブランドで揃えていけば、着心地のイメージがつきやすいでしょう。
ベビー服・肌着の種類と、それぞれの役割
短肌着・長肌着・コンビ肌着
新生児期〜生後3か月頃までは、肌着が主役になります。いちばん肌に近い「短肌着」の上に、お腹まわりまで覆う「長肌着」や、股下にスナップが付いた「コンビ肌着」を重ねるのが基本的なスタイルです。
短肌着は汗をしっかり吸ってくれるよう、綿100%やガーゼ素材などを選ぶのがおすすめ。日本製ブランドの多くは、縫い目やタグが外側に出るように配慮されており、肌に当たるストレスをできるだけ減らした仕様になっています。
ロンパース・カバーオール
首がしっかりしてきて、寝返りやずりばいが増えてくる頃からは、股下にスナップが付いたロンパースやカバーオールが活躍します。お腹が出にくく、抱っこや動き回るシーンでも着崩れしにくいのが特徴です。
日本製のロンパースは、肩から股下にかけてスナップを斜めに配置するなど、着脱しやすい工夫がされているものも多くあります。おむつ替えの回数が多い時期だからこそ、夜間でも迷わず留めやすい設計かどうかもチェックしてみましょう。
2wayオール・セパレート(上下別)
足元をスカートのようにまとめておける「2wayオール」は、新生児期にはドレスタイプとして、足をよく動かすようになってきたらスナップを留めてカバーオールとして、と成長に合わせて形を変えられる便利なアイテムです。
生後6か月頃からは、Tシャツ+パンツのようなセパレート型も選択肢に入ってきます。国産ブランドの中には、ボトムスにゆとりを持たせ、おむつのボリュームを見越したパターンにしているものもあり、「見た目はすっきり、はかせやすさも両立」といった工夫が光ります。
季節のアイテム(スリーパー・ガーゼケットなど)
エアコンを使う夏や、布団からはみ出しがちな冬の夜に頼りになるのが、スリーパーやガーゼケットです。日本製ブランドでは、ダブルガーゼやパイル地など、季節に合わせた素材感の違うアイテムが展開されていることが多くあります。
ベビー服と同じく、スリーパーも「肩やお腹が冷えにくい設計」や「洗濯後の乾きやすさ」にこだわった国産品が多いジャンル。肌着・ウェアと合わせて、赤ちゃんが心地よく眠れる環境づくりを意識してみてください。
ライフステージ・季節別、日本製ベビー服の選び方
出産準備〜新生児期にそろえたい枚数の目安
新生児期(0〜3か月)は汗をかきやすく、ミルクの吐き戻しなどで着替えも頻繁になります。短肌着・コンビ肌着をそれぞれ5〜6枚程度、季節に応じて長肌着や2wayオールを数枚プラスしておくと安心です。
すべてを一度に買い揃えるのではなく、まずはベーシックな日本製の肌着セットを中心に用意し、実際の暮らしのペースに合わせて数枚ずつ買い足していくのもおすすめです。
日常づかい用と、おでかけ用のバランス
毎日の寝かしつけやお世話の時間は、洗いやすく乾きやすいシンプルな肌着・ウェアが主役になります。一方で、お祝いの席や記念撮影用に、少し特別感のあるワンピースやフォーマルなセットアップを一着用意しておくと、思い出の写真がぐっと華やかになります。
日本製ブランドの中には、「デイリーにも、ちょっとしたおでかけにも使える」デザイン性の高いベビー服を展開しているところも多いので、まずは日常用をしっかりそろえつつ、プラス1〜2着だけ特別な服を選ぶ、くらいのバランスがおすすめです。
洗濯のしやすさ・乾きやすさで選ぶ
ベビー服はとにかく洗濯の回数が多くなります。共働き世帯や部屋干しが中心のご家庭では、乾きやすい薄手のガーゼや天竺素材を多めに持っておくと安心です。
日本製ブランドは、洗濯後の風合いやヨレにくさを考えて糸や編み方を選んでいるところも多く、なかには「ネット使用で洗濯機OK」「乾燥機の弱モード対応」といった表記があるアイテムもあります。商品ページのケア表示も、ぜひチェックしてみてください。
出産祝い・ギフトとして選ぶときのポイント
出産祝いとして日本製ベビー服を贈る場合は、少し大きめのサイズ(60〜70サイズなど)を選ぶのがおすすめです。新生児サイズはご家族がすでに用意していることが多く、短期間でサイズアウトしてしまうためです。
名入れ刺繍やギフトボックスに対応している国産ブランドを選べば、記念に残る特別な一着になります。贈る時期や季節、相手の暮らし方(洗濯環境など)も想像しながら、実用性と記念性のバランスを考えて選んでみてください。
日本製ベビー服・肌着のおすすめ国産ブランド
ここからは、Made in JAPAN.JPで紹介しているベビー服・ベビー肌着のブランドの中から、特に「日本製」であることにこだわりを持つ国産ブランドをいくつかピックアップしてご紹介します。それぞれ得意とするアイテムやシーンが異なるので、ご家庭の暮らし方や贈りたい相手をイメージしながら読んでみてください。
日本製ベビー服のモナンジュローブ mon-ange-robe
一点ずつ丁寧に仕立てられた、やさしい色合いの日本製ベビー服。
mon-ange-robe(モナンジュローブ)は、国内縫製にこだわった少量生産のベビー服ブランドです。ふんわりとしたシルエットと、日常にも特別な日にもなじむ落ち着いたカラーリングが特徴で、赤ちゃん本来のかわいさを引き立ててくれるデザインが揃っています。
新生児用の肌着セットから、記念日のワンピースやロンパースまで、「写真に残したくなる一着」が見つかるラインナップ。縫製の丁寧さや仕上がりのきれいさを重視したい方にぴったりのブランドです。
こんな人におすすめ:写真映えする上品な日本製ベビー服を探している人、国内縫製の丁寧な作りにこだわりたい人。
国産ベビー服ブランド Chêne(シェヌ)
シンプルで上質。長く着られるデザインの国産ベビー服。
Chêne(シェヌ)は、落ち着いた色合いとシンプルなデザインが魅力の国産ベビー服ブランドです。赤ちゃんらしいかわいさを引き立てつつも、ご家族のファッションともなじみやすい雰囲気で、「親子リンクコーデ」を楽しめるアイテムも人気です。
ベーシックな肌着やロンパースに加え、カーディガンやワンピースなど、少し長い期間着られるアイテムも充実。着回しのしやすさや耐久性も大切にしたいご家庭におすすめです。
こんな人におすすめ:シンプルで上質なデザインが好きな人、長く着回せる日本製ベビー服を探している人。
白金台のベビー服専門店 BabyGoose(ベビーグース)
名入れ刺繍や記念日アイテムが人気の、日本製ベビーギフトブランド。
東京・白金台に店舗を構えるBabyGoose(ベビーグース)は、出産祝い向けの日本製ベビー服・ベビーグッズを数多く手がけるブランドです。スタイやロンパース、スリーパーなどに名入れ刺繍ができるギフトセットは、贈り物としても高い支持を集めています。
肌触りの良い素材や、何度洗ってもへたりにくい縫製など、ギフトで贈られたあとも日常づかいしやすい工夫が随所に見られます。箱入りのラッピングも用意されているので、「きちんと感のある日本製ギフト」を探している方にぴったりです。
こんな人におすすめ:出産祝いに日本製ベビー服を贈りたい人、名入れやギフトセットにこだわりたい人。
COFUCU(コフク)
オーガニックコットンにこだわった、日本発のベビー服ブランド。
COFUCU(コフク)は、オーガニックコットンを中心とした素材選びと、国内生産へのこだわりが特徴のベビー服ブランドです。やわらかな風合いと、赤ちゃんが動きやすいパターン設計で、退院着から日常の肌着、アフガンやブランケットまで、幅広いアイテムを展開しています。
ベビー服のほかにも、おくるみやニットのブランケットなど、長く使えるギフトアイテムも人気。環境への配慮や、ものづくりの背景にも共感しながら選びたい方におすすめです。
こんな人におすすめ:オーガニックコットンの日本製ベビー服を探している人、環境にも赤ちゃんにもやさしいブランドを選びたい人。
日本製の新生児肌着・ベビー服 PUPO(プーポ)
新生児期に寄り添った、日本製肌着づくりに強みを持つブランド。
PUPO(プーポ)は、新生児期の肌着づくりに特に力を入れている日本製ベビー服ブランドです。短肌着・コンビ肌着・2wayオールなど、出産準備で必要になるアイテムがセットになった商品も多く、はじめての出産準備でも選びやすい構成になっています。
やわらかな綿素材や、洗濯を重ねてもよれにくい縫製など、毎日使う前提での工夫が詰まっているのも魅力。退院着や里帰り先での着替え用としても心強いラインナップです。
こんな人におすすめ:新生児期の肌着を日本製でそろえたい人、出産準備を一通りカバーできるセットを探している人。
赤ちゃんの城
長年にわたり、家庭や病院で選ばれてきた日本製ベビー寝具・ベビー服。
「赤ちゃんの城」は、ベビー服だけでなく、布団やベッドまわりのグッズも含めてトータルで提案しているブランドです。日本の暮らしに合ったサイズ感や安全性を大切にしながら、退院着・お宮参り・お昼寝など、シーンごとに使いやすいアイテムを揃えています。
肌着やロンパースのほか、ベビー布団セットやおくるみなど、出産準備を一括で揃えたいときにも頼れるブランドです。ご家族の好みやライフスタイルに合わせた組み合わせを考えてみてください。
こんな人におすすめ:ベビー服だけでなく寝具も含めて日本製でそろえたい人、定番の国産ブランドから選びたい人。
その他、Made in JAPAN.JP で紹介している日本製ベビー用品
このページで紹介しきれない国産のベビー用品ブランドや、小さな工房が手がけるベビーグッズも、日本全国にはまだまだたくさんあります。木のおもちゃやスタイ、ベビーフードやスキンケアなど、「身の回りのものをできるだけ日本製で揃えたい」という方に向けた選択肢が広がっています。
Made in JAPAN.JP では、そうしたブランド・工房ごとに特設ページを設け、ものづくりの背景や日々の仕事の様子も含めて紹介しています。気になるブランドやキーワードがあれば、ぜひサイト内で検索してみてください。
日本製ベビー服・肌着に関するよくある質問
日本製ベビー服・肌着は、何枚くらい用意すれば安心ですか?
出産準備としては、季節にもよりますが、短肌着・コンビ肌着をそれぞれ5〜6枚程度、2wayオールやカバーオールを2〜3枚ほど用意しておくと安心です。ミルクの吐き戻しや汗で一日に何度か着替えることも多いため、洗濯の頻度を考えながら枚数を調整していきましょう。
すべてを一気に揃えるのではなく、まずは日本製のベーシックなセットを中心に準備し、季節や赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ買い足していくのがおすすめです。
新生児にはどんな素材のベビー服・肌着が向いていますか?
新生児期は、汗をよく吸ってくれて、通気性の良い綿100%やガーゼ素材が基本になります。日本製ブランドでは、柔らかなガーゼやフライス、天竺など、赤ちゃんの肌にやさしい生地が多く使われています。
化繊を含む素材がすべてNGというわけではありませんが、最初のうちはできるだけシンプルな素材構成のものを選び、肌トラブルがないか様子を見ながらアイテムを増やしていくと安心です。
日本製ベビー服は、どのように洗濯・お手入れすればいいですか?
基本的には、表示どおりの水温と洗剤で、ネットに入れて洗濯機洗いするのが一般的です。新生児期は大人の洗濯物と分けて洗うご家庭も多く、無香料・低刺激の洗剤を選ぶと安心です。
日本製ブランドの多くは、「洗濯機OK」「乾燥機は弱モードのみ可」など、ケア表示をわかりやすく記載しています。お手入れが不安な場合は、購入前にタグや商品ページの注意書きを確認し、自分たちの暮らしのペースに合うかどうかをチェックしておきましょう。
出産祝いに日本製ベビー服を贈るときのサイズは?
出産祝いであれば、すぐに着られる50〜60サイズではなく、少し先を見据えた60〜70サイズを選ぶのがおすすめです。季節をまたいで使える素材や、重ね着しやすいデザインを選べば、長く活躍してくれます。
相手の方がすでにどのくらいベビー服を用意しているか分からない場合は、スタイやスリーパー、ブランケットなど、サイズに左右されにくい日本製のベビーグッズをギフトに選ぶのも良い方法です。
「日本製」と「国産」の表記にはどんな違いがありますか?
一般的に「日本製」は、その製品が最終的に組み立て・縫製された場所が日本であることを指します。一方で「国産」と書かれていても、原材料の一部が海外産である場合や、工程の一部が海外で行われている場合もあります。ベビー服の場合は、どこで縫製されているかに加えて、生地や糸、染色などの工程がどこで行われているかにも注目すると安心です。
すべてを完璧に把握するのは難しいですが、ブランドの公式サイトや商品ページで「国内自社工場で縫製」「生地から一貫して日本で生産」などの説明があるかどうかをチェックしてみてください。Made in JAPAN.JP では、ものづくりの背景をできるだけ丁寧に取材し、各ブランドページでお伝えしていきます。