事業者・ブランド紹介

京都有次

永禄三年創業。京の台所・錦市場で四百余年、刃物と料理道具を鍛え続ける老舗。

京都有次は、永禄三年(1560年)に刀鍛冶・藤原有次が創業して以来、「心根を入れた道具づくり」を信条に、京の食文化を支えてきた老舗の刃物店です。京都御所御用鍛冶として刀剣を鍛えていた時代から、料理庖丁や佛師用小刀、鍛金による鍋などへと領域を広げ、現在では錦市場の錦店を拠点に、包丁・鍋・抜型・まな板など、プロから家庭まで幅広く愛される料理道具を提供しています。

錦店:〒604-8052 京都市中京区錦小路通御幸町西入る鍛冶屋町219 きょうと ありつぐ
京都有次

PROFILE 企業・工房について

有次の歴史は、永禄三年(1560年)にさかのぼります。日本鍛冶宗匠三品家の門人であった藤原有次が、京都・堺町松原下る鍛冶屋町(現在の本社所在地付近)で鍛冶職を始めたのが出発点。以来、京都御所御用鍛冶として禁裏の命を受け、精進潔斎のもと刀剣を鍛え、御所出入りの許しを受けてきました。

やがて泰平の世となると、刀剣の需要は減少し、佛師用小刀や料理庖丁といった生活に寄り添う刃物の鍛造へと軸足が移っていきます。明治四十年頃からは、打ち出しの技(鍛金)を活かした鍋など料理道具の製作も始まり、刃物だけでなく「食の道具全般」を手がける存在へと発展しました。

昭和56年には、「京の台所」として知られる錦小路に錦店を開店。市場を訪れる料理人や料理好きの人々が、庖丁や鍋、抜型などの実物を手に取りながら道具選びができる場となり、今日まで愛され続けています。

現在も、本社事務所と錦店、百貨店内の有次コーナーを拠点に、庖丁研ぎや修理、銅鍋の錫引きなどのアフターケアを通じて、「良い道具は人の心を豊かにし、人の技を引き上げる」という信条のもと、道具とともに心根を伝える活動を続けています。

永禄三年(1560年)創業。刀鍛冶の魂を受け継ぐ料理道具店

有次の始まりは、戦国の世・永禄三年に京都で刀鍛冶として創業した藤原有次。禁裏御用鍛冶として京都御所出入りの鑑礼を受け、刀剣を鍛えてきた技と勘は、その後佛師用小刀や料理庖丁へと受け継がれました。現在も「心根を入れた道具づくり」を掲げ、「一生もの」として永く使える道具を目指しています。

京の台所・錦市場の錦店と、百貨店の有次コーナー

本店機能を担う錦店は「京の台所」と呼ばれる錦市場に位置し、職人が鍛えた庖丁や鍋、料理道具が所狭しと並びます。ほかにも京都高島屋の台所用品売場、阪急うめだ本店のキッチン&ダイニング売場に「有次コーナー」を展開し、京都の伝統的な道具づくりを日常の買い物の中で手に取ってもらえる場をひらいています。

庖丁から鍋・抜型・まな板まで、料理を支える総合道具

三徳や牛刀、ペティなどの「基本三種」や和心シリーズの庖丁に加え、柳刃・出刃・鎌薄刃・菜切・アジ切など多様な和包丁を展開。さらにアルミ鍋・銅鍋・真鍮鍋といった金属製の鍋類、抜型や物相型、卸金、イチョウまな板やマナ箸など、プロ仕様の料理道具が幅広く揃います。

FAX注文と研ぎ・修理体制で、「一生もの」を支えるアフターケア

商品のご注文は専用FAXによる受付とし、在庫・金額・納期は本社事務所から電話で丁寧に案内。庖丁や鋏の研ぎ直し、銅鍋の錫引きなど、有次製品を対象とした有料の修理サービスも整備されています。代金引換や銀行振込・郵便振替に対応し、お届けや修理の所要期間についても細かく説明されているなど、長く安心して使い続けるための仕組みが特徴です。