平井製麺所「わが家のてのべ」

瀬戸内海に浮かぶ小豆島・西村で生まれた平井製麺所『わが家のてのべ』は、家族で営む小さな小さな製麺所です。島ならではの穏やかな気候と風、湿度の変化を感じながら、昔ながらの手のべ製法でそうめんとうどんを作り続けてきました。

そうめんづくりは、粉と塩水を合わせるところから始まり、こね・のばし・熟成・再延ばしと、多くの工程を経てようやく一本の麺になります。その過程で、生地はその日の気温・湿度・材料の具合によって表情を変えます。平井製麺所では、そのわずかな違いを見逃さないように、麺の状態を細かく観察しながら手作業の「箸わけ」を行い、日々の記録を残すことで、今日の麺にとっていちばん良い加減を探り続けています。

そうして仕上がった麺は、定番の細麺・中麺・太麺のそうめんに加え、国産小麦100％と熟成時間にこだわった「麺熟そうめん」、もっちりとした食感が楽しめる手のべ半生うどん、ストックしやすい手のべ干しうどんなど、さまざまなかたちでラインナップされています。どれも「わが家の食卓に出すつもりで」ていねいに仕上げられた、素朴で飽きのこない味わいです。

オンラインショップを通じて、島を訪れることがむずかしい方にも、小豆島の手のべ麺のおいしさを全国へお届け。季節のご挨拶や贈りもの向けのつゆセットや詰め合わせも用意されており、瀬戸内の風土と職人の手しごとが詰まった「わが家のてのべ」を、家庭で手軽に楽しむことができます。

「麺と話し合う」手のべ製法と手作業の箸わけ

平井製麺所では、そうめんは「麺と話し合うことがいちばん大事」と考え、仕込みから熟成、伸ばしまでその日の天候や生地の状態を見極めながら作業を行っています。仕上げの工程では一本一本の麺を見ながら手作業で「箸わけ」を行い、日々の変化を日記に残すことで、毎日違うコンディションのなかでも安定したおいしさを追求しています。

3種類の太さのそうめんと、熟成にこだわった「麺熟そうめん」

定番のそうめんは細麺・中麺・太麺の3種類。さらっとしたのどごしの細麺、もちもちとしたコシが楽しめる人気の中麺、しっかりとした歯ごたえと風味が特徴の太麺から好みの食感が選べます。さらに国産小麦のみを使用し、熟成時間を通常の2倍かけて仕上げた「麺熟そうめん」は、小麦の甘みとコシをいっそう感じられる、こだわりの一品です。

手のべ半生／干しうどんと、すぐ楽しめる「つゆセット」

手のべ半生うどんは、丸い断面と強いコシが特徴。水分を少し残して仕上げることで、生に近いもっちりとした食感が楽しめます。手のべ干しうどんは、国産小麦100％と熟成にこだわった、日持ちのする常備麺。そうめんやうどんとつゆを一緒に箱詰めした「つゆセット」は、贈答用やご挨拶の品としても選ばれています。