事業者・ブランド紹介

朝一番ナットウ/豆乃香

“糸引きの少ない納豆”で、日本の伝統食を世界の伝統食へ。

株式会社朝一番は、茨城県土浦市に本社を構える納豆メーカーです。朝食をイメージさせるブランド名「朝一番(朝一番ナットウ)」と、糸引きを抑えた新しい納豆「豆乃香(まめのか)」シリーズを軸に、国産・海外の良質な大豆と独自の納豆菌を用いた納豆を企画開発・製造。茨城県工業技術センターが開発した納豆菌「IBARAKI lst-1」を採用した“糸引きの少ない納豆”は、従来の納豆が持つ健康価値をそのままに、世界の食文化にも受け入れられる新しい日本食材として注目されています。フランスをはじめ海外見本市への出展や、有機JAS認証原料を用いたオーガニック納豆など、国境を越えて「畑のチーズ」とも呼べる発酵食品の可能性を広げています。

〒300-0846 茨城県土浦市小山田一丁目265番地 あさいちばん なっとう/まめのか
朝一番ナットウ/豆乃香

PROFILE 企業・工房について

株式会社朝一番は、納豆の名産地・茨城県に拠点を置き、納豆の企画開発・製造を行うメーカーです。ブランド名「朝一番(朝一番ナットウ)」には、“一日の始まりにふさわしい、栄養バランスのとれた朝食を届けたい”という想いが込められており、日本の伝統食である納豆を通じて、健康的な暮らしを支えることを使命としています。

一方で、納豆は「糸が引く」「においが強い」といったイメージから、日本国外では馴染みにくい食品でもありました。そこで朝一番は、茨城県工業技術センターと連携し、新しい納豆菌「IBARAKI lst-1」を採用した“糸引きの少ない納豆”の開発に挑戦。糸引きの少ない納豆「豆乃香」シリーズは、発酵臭を抑えながらも納豆特有のうま味や栄養価を損なわない、日本と世界の食文化をつなぐ食品として誕生しました。

豆乃香シリーズでは、北米産の有機大豆(オーガニック)や、厳選した小粒大豆などを用途に合わせて使い分けています。「豆乃香 Red」は北米産オーガニック大豆を使ったカップ入り納豆、「豆乃香 White(ドライ)」は18時間の発酵後に熱風乾燥を施したドライタイプの納豆で、そのまま食べるだけでなく、サラダやパスタ、パン生地への練り込みなど、二次加工にも使いやすい素材として設計されています。

フランス・リヨンの国際食品見本市への出展では、豆乃香を使ったオリジナルメニューが連日2,000食完売するなど、海外の食のプロフェッショナルや一般来場者からも高い関心が寄せられました。糸引きの少なさと独特の香り、発酵食品としてのヘルシーさが評価され、「畑のチーズ」として世界の食卓に広がる可能性が示されています。

朝一番はこれからも、「日本の伝統食である納豆を、世界の伝統食へ」というコンセプトのもと、納豆菌や原料大豆、発酵・乾燥技術の研究開発を続けながら、国内外に向けて新たな納豆のかたちを提案していきます。

“糸引きの少ない納豆”という新しい選択肢

朝一番が手がける「豆乃香(まめのか)」シリーズは、茨城県工業技術センターが開発した納豆菌を用いることで、納豆特有の糸引きやべたつきを抑えつつ、納豆本来の栄養価と旨みをしっかり残した新しい納豆です。従来の納豆になじみの薄い海外の方や、食感が苦手な方でも取り入れやすく、日本の発酵食文化を世界へ広げることを目指した商品です。

“発酵臭”を「くさい」から「香り」へ──豆乃香というネーミングに込めた想い

納豆の発酵による香りは、海外ではネガティブに捉えられがちでした。朝一番は、その香りを「身体に良い香り」として前向きに捉え直し、「豆の香り」を意味するブランド名「豆乃香」に想いを込めました。日本食の神髄ともいえる発酵の香りを活かしながら、より食べやすく、料理への応用もしやすい“糸引きの少ない納豆”として提案しています。

オーガニック大豆を使ったグローバル対応商品

「豆乃香 Red」「豆乃香 White(ドライ)」など、北米産有機大豆(オーガニック)を使用した商品も展開。アメリカ・カナダ産の有機大豆を、特許取得の納豆菌「IBARAKI lst-1」で発酵させ、18時間以上のじっくりとした発酵や熱風乾燥など、丁寧な工程を経て仕上げています。オーガニックマーケットや海外バイヤーからの評価も高く、世界市場を意識したラインナップです。

フランスの国際食品見本市で連日2,000食完売の実績

フランス・リヨンの国際食品見本市では、「豆乃香」をフランス料理と組み合わせたアレンジメニューとして提案。発酵バターに豆乃香を練り込んだ「プール de ナットー」や、フォアグラのパテと合わせた「サブレ・ド・ナットー」などを提供し、会期中は連日2,000食が完食。糸引きの少ない納豆の可能性が、世界のプロシェフや来場者から高く評価されました。