事業者・ブランド紹介

うちわの太田屋

江戸から房州へ。4代続く職人が手掛ける、伝統工芸「房州うちわ」の専門工房。

「うちわの太田屋」は、千葉県南房総市富浦町に工房を構える房州うちわの専門工房です。江戸時代から続く江戸うちわの流れを汲み、女竹(めだけ)を使った骨づくりから紙貼りまで、20以上の工程をすべて手作業で行う伝統技法を守り続けています。4代目・太田美津江氏を中心に、日常使いのうちわからインテリア性の高い一点物、オリジナルデザインうちわやうちわ教室まで、日本のうちわ文化を今の暮らしにつなげる活動を行っています。

〒299-2403 千葉県南房総市富浦町多田良1193 うちわの おおたや
うちわの太田屋

PROFILE 企業・工房について

うちわの太田屋の歴史は、東京で江戸うちわを手がけていた初代の時代にさかのぼります。うちわづくりに欠かせない女竹の産地として知られる房総地域とのつながりから、関東大震災後に千葉県南房総市富浦町へ拠点を移し、現在の「房州うちわ」の産地の一角を担うようになりました。

房州うちわは、柄と骨が一体となった放射状の竹骨に、和紙や布を張って仕上げるのが特徴です。竹の表面を磨き、細かく割いて骨を作り、糸で編み上げ、紙や布を貼るまで、完成までには20以上の工程が必要で、ひとつひとつの作業に職人の経験と勘が求められます。

4代目の太田美津江氏は、長年にわたり房州うちわの製作に携わり、伝統的工芸士としても高く評価されています。工房では、女竹の選定から骨づくり、染めや柄選びまで、素材と向き合いながら丁寧な手仕事でうちわを仕上げています。

近年は、六本木や銀座の飲食店・クラブのためのオリジナルうちわ、インテリア性の高い作品、海外のファンに向けた英語サイト「Uchiwa Ota-ya」での販売など、伝統技法を守りながら新しい表現や販路にも挑戦。予約制の「うちわ教室」や出張ワークショップを通じて、次世代にうちわ文化を伝える活動にも力を入れています。

女竹から生まれる、日本三大うちわのひとつ「房州うちわ」

うちわの太田屋は、千葉県伝統的工芸品であり、日本三大うちわのひとつに数えられる「房州うちわ」の製造元です。地元・房総産の女竹を用い、節間の長さとしなやかさを活かした骨づくりで、柔らかく心地よい風を生むうちわを一本一本仕立てています。

江戸うちわの技術を受け継ぐ、4代続く職人の工房

もともとは江戸で江戸うちわを手がけていた太田屋。関東大震災をきっかけに、竹の産地である房総へ移り住みました。現在は4代目・太田美津江氏が工房を継ぎ、江戸うちわと房州うちわの技術を融合させたうちわづくりを続けています。

オリジナルデザイン・教室・海外発送で広がるうちわの世界

伝統的な和柄だけでなく、現代の感性を取り入れたオリジナルデザインの江戸うちわ(房州うちわ)も制作。企業や飲食店の内装用、記念品・ギフト用などの別注に加え、予約制の「うちわ教室」や、英語サイト・オンラインショップを通じた海外発送も行っています。