事業者・ブランド紹介

能作

高岡400年の鋳造技術を、真鍮と錫のうつわに。

能作は、富山県高岡市で1916年に創業した鋳物メーカーです。仏具・茶道具・花器といった伝統的な鋳物から始まり、現在は真鍮・青銅・錫100%のテーブルウェアやインテリア、アートピース、医療器具などへと展開。鋳造の技と素材の可能性を追求しながら、「素材の美しさ」を引き出すデザインで、暮らしに寄り添う器や道具を提案しています。

〒939-1119 富山県高岡市オフィスパーク8-1 のうさく
能作

PROFILE 企業・工房について

能作のルーツは、仏具や茶道具、花器などの鋳物づくりにあります。高岡銅器の産地として知られる高岡で、真鍮や青銅を使った仏具や茶道具、花器を製造し、長年にわたって高度な鋳造技術を磨いてきました。

やがて「つくって終わり」ではなく、使い手の声が届くものづくりを目指し、テーブルウェアやインテリアといったオリジナル製品の開発にシフト。素材の可能性を追求する中で出会ったのが、錫100%という挑戦でした。

錫は金や銀に次いで高価な金属であり、抗菌性が高く、飲み物の味をまろやかにするとも言われています。能作では、あえて合金にせず錫100%で器をつくることで、手で曲げられる柔らかさや、肌あたりのやさしさを活かした「KAGO」やテーブルウェアを生み出しました。

2017年に高岡市オフィスパークに新本社工場を構えてからは、工場見学や鋳物体験、カフェやショップを通じて、鋳造の現場と使い手をつなぐ場づくりにも取り組んでいます。伝統を受け継ぎながら、暮らしに寄り添う新しい鋳物のあり方を模索し続ける——それが能作のものづくりです。

1916年創業、高岡銅器の技を受け継ぐ鋳物メーカー

能作は、大正5年(1916年)に高岡で創業した鋳物メーカーです。400年以上続く高岡銅器の鋳造技術を背景に、仏具・茶道具・花器などの伝統的な金属工芸を手がけてきました。

錫100%という素材に挑戦したテーブルウェア

通常は他金属を混ぜた合金でつくられることが多い錫製品を、能作では錫100%で制作。やわらかさや抗菌性など、錫そのものの特性を活かしたテーブルウェアやインテリアを多数展開しています。

「KAGO」シリーズに代表される、手で曲げて使う器

平らな状態から、手で曲げてバスケット状にできる「KAGO」シリーズは、錫100%のしなやかさを活かした能作の代表作。フルーツバスケットやパンかご、ワインホルダー、花留めなど、アイデア次第でさまざまな用途に使えます。

テーブルウェアからインテリア、仏具・茶道具まで幅広いラインナップ

ぐい呑・ビアカップ・タンブラーなどの酒器、プレートやボウル、カトラリーレストといったテーブルウェアに加え、風鈴・花器・コケ盆栽・キャンドルホルダーなどのインテリア、伝統的な仏具や茶道具まで、多彩な鋳物製品を手がけています。

工場見学・鋳物体験・カフェ・ファクトリーショップが一体となった本社

本社工場には、鋳造現場を見学できる「FACTORY TOUR」、錫の鋳物体験ができる「NOUSAKU LAB」、能作の器で料理を楽しめるカフェ「IMONO KITCHEN」、限定品が揃うファクトリーショップを併設。クラフトツーリズムの拠点としても人気を集めています。

素材の美しさを伝えるデザインと、国内外での評価

「素材の美しさ」を大切にし、それを引き出す職人技とデザインで、国内外のデザイン賞を受賞。ホテルやレストラン、ミュージアムショップなどでも採用され、世界各地で能作の器とインテリアが使われています。