事業者・ブランド紹介

西野うるし工房

上塗師が手がける箸と器で、木曽漆器の伝統と遊び心を日常に。

西野うるし工房は、長野県塩尻市・木曽平沢に工房を構える木曽漆器の上塗師の工房です。上塗師ならではの確かな技術で、箸や小物を中心に、椀やお盆などの上塗りも手がけています。特徴的な漆塗りの技法「木曽堆朱」「塗分け呂色」「春慶塗」、そして独自技法「繧繝塗(うんげんぬり)」を活かし、探求心と遊び心から生まれる、多彩な表情の漆の作品を提案しています。漆の可能性を追い求め、今の暮らしに合う木曽漆器を日々つくり続けている工房です。

〒399-6302 長野県塩尻市木曽平沢2222-3 にしのうるしこうぼう
西野うるし工房

PROFILE 企業・工房について

西野うるし工房の代表・西野孝章さんは、岐阜県加茂郡白川町の出身。1988年に漆器の世界に入り、木曽漆芸学院蒔絵科で故・杉下繁先生に師事したのち、木曽の漆器店で修行を重ねてきました。

1990年代以降、木曽くらしの工芸館クラフト展や全国伝統的工芸品公募展、小田原「木のクラフトコンペ」、金沢わん・ONE大賞などで入選を重ね、2013年には木曽漆器の伝統工芸士に認定。2016年には全国伝統的工芸品公募展で「経済産業大臣賞」を受賞するなど、木曽漆器を代表する上塗師のひとりとして活動してきました。

2019年に「西野うるし工房」として独立し、木曽漆器の産地・木曽平沢に工房を構えてからは、箸や小物、椀、お盆などの上塗りを中心に、独自技法「繧繝塗」をはじめとした多彩な表現で木曽漆器の新しい魅力を発信し続けています。

工房の作品は、木曽くらしの工芸館や奈良井宿のショップ、百貨店の木曽漆器コーナー、セレクトショップなどで取り扱われているほか、企業とのコラボレーションによる弁当箱やシフトノブなど、暮らしのさまざまなシーンで活躍の場を広げています。

木曽漆器の産地・木曽平沢に工房を構える塗箸・漆器の工房

西野うるし工房は、経済産業大臣指定伝統的工芸品「木曽漆器」の産地として知られる長野県塩尻市木曽平沢にある工房です。箸などの小物を多く手がけるほか、汁椀やお盆といった器の上塗り(塗り立て)を得意としています。

上塗師だからこそできる、使うほどに艶が深まる漆の箸

トップページでも「上塗師が作る箸 使い込むほどに深まる艶」と紹介されるように、漆を重ねて塗り上げる上塗師ならではの技で、使うほどに艶と風合いが増していく箸をつくっています。日常使いの中で、漆の魅力をじっくり味わえる一本です。

木曽堆朱・塗分け呂色・春慶塗、伝統技法を活かした木曽漆器

木曽漆器を代表する「木曽堆朱」「塗分け呂色」「春慶塗」といった技法を活かした器や小物を制作。伝統的な意匠と現代の暮らしに寄り添うデザインを掛け合わせた作品づくりが特徴です。

独自技法「繧繝塗(うんげんぬり)」で生まれる唯一無二の模様

「繧繝塗(うんげんぬり)」は、緑や朱、ピンク、黒など様々な色がにじみ合うように重なり合う独自の技法。「繧繝」には「ぼかす」という意味があり、温度や湿度、乾き方によって色味が変化する漆ならではの特性と相まって、同じ柄は一つとして生まれません。

伝統を守りながら、新しい漆のかたちを追求する

伝統的な漆の技法を大切にしつつ、新しいデザインや技法にも積極的に挑戦。遊び心から試した塗りや表現が、新しい手触りや模様を生み出すことも少なくありません。箸の製造元として、上塗師として、後世に伝えたい漆のかたちを常に探り続けています。

使い手の毎日を明るくする、環境にもやさしい漆の器

漆器は使い続けるほどに光沢と味わいが増し、傷んだ場合も塗り直して長く使えるのが魅力です。漆自体も自然由来の素材であり、最後は土に還る環境への負荷の少ない素材。毎日の食卓を彩りながら、人にも地球にもやさしい器を提案しています。