菊姫
安土桃山の頃より続く「加賀菊酒」の伝統を受け継ぎ、全量自家精米と山田錦にこだわる、石川・白山の日本酒蔵。
石川県白山市鶴来の地で、天正年間創業と伝わる老舗蔵「菊姫」。白山比咩神社の御神酒として始まった歴史を礎に、酒米の王・山田錦と全量自家精米、山廃仕込みと熟成を軸にした濃醇旨口の日本酒を追求し続けています。
PROFILE 企業・工房について
菊姫のルーツは、白山比咩神社の御神酒として醸された「加賀菊酒」にあります。天正年間(1573〜1592年)に屋号「小柳屋」として創業したと伝わり、以来四百年以上にわたって白山麓の酒造りの歴史を紡いできました。
明治・昭和を通じて体制を整え、現在の「菊姫合資会社」として全国に名を知られるようになったのは、品質本位の姿勢を崩さなかったからこそ。戦後の大量生産・淡麗志向の流れのなかでも、「精米を他所に頼むようなら、酒造りを止めろ」という家訓を掲げ、全量自家精米と手造りを徹底してきました。
原料米には、酒米の王と呼ばれる山田錦を採用。その中でも、兵庫県三木市吉川町特A地区の契約田の米を中心に使用し、八幡工場に並ぶ精米機でじっくりと磨き上げます。多くの定番酒で山廃酒母を採用し、1〜2年の熟成期間を設けることで、米由来の旨みと厚みのある味わいを引き出すのが菊姫流です。
純米酒・普通酒から大吟醸、秘蔵酒、季節限定のにごり酒まで、どの一本も「米の旨みがしっかり感じられる酒」を目指して設計されています。飲みやすさや流行だけを追うのではなく、じっくり味わうほどに魅力が見えてくる濃醇旨口の日本酒――それが、加賀菊酒本舗「菊姫」のスタイルです。
「加賀菊酒」として知られる、一千有余年の酒どころ
白山比咩神社の御神酒として醸され、室町時代には「加賀菊酒」と呼ばれた歴史を持つ菊姫。江戸時代には加賀藩の保護酒として愛され、現在も白山の恵みに育まれた酒どころ・鶴来の地で伝統を受け継いでいます。
家訓は「精米を他所に頼むようなら、酒造りを止めろ」
八幡工場に精米工場を備え、全量自家精米を貫く菊姫。家訓でもある「精米を他所に頼むようなら、酒造りを止めろ」を守り、精米から貯蔵まで一貫して自社管理することで、米の個性を活かした酒質を目指しています。
特A地区・山田錦と山廃仕込みが生む「濃醇旨口」
原料には、兵庫県三木市吉川町特A地区産の山田錦を中心に採用。多くの定番酒で山廃酒母と長期熟成を組み合わせ、骨太で奥行きのある「濃醇旨口」の味わいを追求しています。
純米酒から大吟醸、にごり酒まで、幅広いラインナップ
大吟醸や純米吟醸、山廃純米、普通酒「菊」「姫」、冬の新酒第一弾となる「にごり酒」など、日々の晩酌から特別な席まで活躍する銘柄が揃います。季節限定酒や秘蔵酒も含め、じっくり楽しめるラインナップです。
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