事業者・ブランド紹介

九谷焼窯元 宮吉製陶 -tocowa-

九谷焼の歴史と精神を尊重しながら、「白九谷」の素地づくりから暮らしの器までを手がける窯元。

石川県小松市に窯を構える「株式会社宮吉製陶」は、1972年創業の九谷焼窯元。花坂陶石を用いた白磁の素地づくりを軸に、皿・鉢・カップ・酒器など多様なかたちの器を職人が一つひとつ手仕事で成形しています。九谷焼ならではの青みを帯びた白の美しさと、シンプルで現代の食卓になじむデザインを大切にしながら、日々の食事から特別なシーンまでを彩るうつわを提案。コラボレーションやオリジナルブランド「tocowa」を通じて、「伝統を基に常に若々しく進化する」九谷焼の新しい姿を発信しています。

〒923-0835 石川県小松市吉竹町ツ3-62 くたにやきがまもと みやよしせいとう
九谷焼窯元 宮吉製陶 -tocowa-

PROFILE 企業・工房について

宮吉製陶の歩みは、1972年(昭和47年)、九谷焼の白生地製造窯元として創業したことから始まります。当初は土焼の花瓶や酒器・茶器を中心に製造し、その後は磁器による徳利の大量生産や食器製造へと事業領域を拡大。九谷焼の産地に根ざした素地づくりの技術を磨きながら、さまざまな用途の器を生み出してきました。

1980年代以降は、飲料メーカーのボトルコレクション容器やホテル・飲食店向けの器など、産業用途の仕事も増加。サントリーのウイスキー容器や、宮内庁関連の食器製作に関わるなど、要求水準の高いプロジェクトを通じて成形・焼成技術を高めてきました。近年では骨壺の製造や、新たな成形方法である型打ちと手びきろくろの組み合わせにも取り組んでいます。

長年にわたり九谷焼窯元工業協同組合や九谷セラミック・ラボラトリーとも関わり、産地全体のものづくりや人材育成、発信の場づくりに貢献してきたことも宮吉製陶の大きな特徴です。九谷焼の歴史と精神を尊重しつつ、時代の変化を見据えた新しいものづくりを進めることで、産地の発展的継承に寄与することを目指しています。

そして2020年代には、自社のものづくりをより直接的に伝える場として、窯元ブランド「tocowa」を立ち上げました。オンラインストアを通じて白九谷の器や色絵シリーズ、コラボレーションアイテムを発信しながら、工場見学やイベント参加などを通じて、九谷焼の現場と暮らしをつなぐ活動を続けています。

白磁の素地づくりから器のかたちまで、一貫して担う九谷焼窯元

宮吉製陶は、九谷焼の白生地製造窯元としてスタートし、現在も花坂陶石を用いた素地づくりを中心に、食器や花器、骨壺まで幅広い形状の器を手がけています。器はすべて職人が手仕事で成形し、九谷焼の歴史と精神を尊重しながら、現代のライフスタイルに合う形へと少しずつ磨き上げています。

九谷焼ならではの白さと、シンプルで上質なうつわのラインナップ

製品ページでは、皿・鉢・カップ・碗・酒器・色絵など、多彩なアイテムがカテゴリごとにラインナップされています。九谷焼でしか表せない青みのある白磁の表情と、飽きのこないシンプルなデザインを両立させた器は、和洋問わずさまざまな料理に寄り添い、日常使いから来客時まで幅広いシーンをカバーします。

スターバックスやLIXILなど、多様なコラボレーション実績

実績紹介「Our works」では、スターバックスの北陸限定マグ&コースター、住宅設備メーカーLIXILの九谷焼手洗器、ローヤル物産「The HARVEST Collection」、アーティストやブランドとのコラボなど、九谷焼の技術を生かした多様なプロジェクトが紹介されています。産地の技を現代のプロダクトや空間づくりへ広げている点も大きな特徴です。

窯元ブランド「tocowa」で届ける、進化し続ける九谷焼

2021年に立ち上げられた窯元ブランド「tocowa」は、「伝統を基に常に若々しく進化する」をコンセプトにしたラインです。九谷焼産地だからこそできるオリジナル製品と、伝統技法を用いた器をオンラインストアで展開し、白九谷のうつわや色絵シリーズ、現代の暮らしに寄り添うテーブルウェアを国内外のユーザーへ届けています。