事業者・ブランド紹介

輪島工房長屋

輪島と漆器の魅力に出会える体験施設。工房見学・製作体験・漆器の買い物まで一度に楽しめる拠点です。

石川県輪島市・河井町に建つ「輪島工房長屋」は、輪島塗の工房、体験スペース、ショップ、ギャラリーが集まった複合施設です。漆芸工房では観光案内や輪島塗の情報提供、沈金・蒔絵などの製作体験、漆器の修理相談を行い、職人工房では職人の作業風景や作品を間近に見学できます。にぎわい工房では日常づかいの器から贈り物まで、輪島塗のうつわを購入でき、輪島の旅の途中で「知る・作る・買う」を一度に味わえる場所になっています。

〒928-0001 石川県輪島市河井町4-66-1 わじまこうぼうながや
輪島工房長屋

PROFILE 企業・工房について

輪島工房長屋がある石川県輪島市河井町は、古くから輪島塗の職人たちが暮らし、朝市をはじめとする商いが盛んなエリアでした。1910年の大火で一帯は大きな被害を受けますが、その翌年、焼けた寺院の跡地に長屋が建てられ、多くの職人や地場産業に関わる人々が暮らす活気ある場所となりました。

しかし時代の変化とともに住人は減り、建物の老朽化も進んだことで、長屋は少しずつ姿を消していきます。輪島工房長屋は、かつて長屋が立ち並んでいたこの場所に、輪島塗と人々の賑わいをもう一度取り戻したいという思いから、2003年に整備された施設です。

館内の「漆芸工房」では、輪島の観光案内や輪島塗に関する情報提供に加え、漆器の修理の受付や、沈金・蒔絵といった加飾技法の製作体験を実施しています。「職人工房」では、実際に作業している輪島塗の職人の姿や作品を、予約なしで見学できるのが特徴です。

「にぎわい工房(北・南)」のショップでは、椀や皿、箸、重箱などの輪島塗から、日常づかいしやすいカジュアルな器まで幅広くラインナップ。ギャラリーでは漆芸作家の作品展示や企画展が行われ、街歩きの途中で気軽に立ち寄れるアートスペースとしても機能しています。

体験メニューの沈金体験やMy箸づくりは、家族連れや修学旅行、グループ旅行など幅広い層に人気で、数名から数十名まで対応が可能です。旅の思い出として持ち帰れるオリジナル作品を通じて、輪島塗の技術や質感に親しんでもらうきっかけを作っています。

輪島塗の「見る・体験する・買う」が揃う拠点

輪島工房長屋は、輪島塗の制作現場を見学したり、沈金・蒔絵体験でオリジナルの作品を作ったり、完成した漆器をその場で購入したりできる複合施設。輪島塗の魅力を、旅の時間の中で立体的に味わえます。

漆芸工房・職人工房・にぎわい工房・ギャラリーが集まる長屋

館内には、観光案内・体験・修理受付を行う「漆芸工房」、職人の仕事場を公開する「職人工房」、漆器のショップ「にぎわい工房(北・南)」、漆芸作品を展示するギャラリーなどが並びます。歩きながら、それぞれの工房で違う表情の輪島塗に出会える構成です。

沈金・蒔絵の体験メニューで自分だけの漆器づくり

沈金体験コースでは、漆塗りパネルに模様を彫って金粉を施し、My箸づくりのコースでは漆塗り箸に沈金や蒔絵で絵付けをして仕上げます。所要時間は20分〜2〜3時間ほどで、家族旅行やグループ旅行の思い出づくりにもおすすめです。

漆器の修理・貸出サービスで暮らしと観光をサポート

日常づかいの漆器の塗り直しや欠けの修理の相談に乗るほか、宿泊施設やイベント向けに輪島塗を貸し出す「漆器貸出」サービスも実施。輪島塗を「特別なもの」だけでなく「使い続けるもの」として暮らしに根づかせる取り組みを行っています。

大火を乗り越えた長屋の記憶を受け継ぐ場所

1910年の大火後、焼け跡に建てられた長屋は、漆器職人をはじめ多くの人が暮らすにぎやかな一角でした。老朽化により取り壊されたのち、その場所に2003年、かつての活気を今に伝える施設として輪島工房長屋が建設されました。