首里染織館suikara
琉球びんがたと首里織。美しき布たちの物語に出会う場所。
首里染織館suikaraは、琉球の都・首里で育まれてきた「琉球びんがた」と「首里織」の拠点施設です。首里城のほど近く、路地や石垣に昔ながらの風情が残る首里当蔵町に建つ館内では、びんがた・首里織の展示ギャラリー、後継者育成を行う本格的な工房、オリジナルグッズを揃えたショップ、染め織りの歴史や技法に触れられる情報コーナー、地域の人々も利用できる研修室などを備えています。伝統を学び、体験し、次の世代へとつなぐための“染織のミュージアム”です。
PROFILE 企業・工房について
琉球の都・首里は、東シナ海と太平洋を見渡す高台にありながら、豊かな湧き水と緑に恵まれたまちです。王府のお膝元として栄えたこの地で、琉球びんがたと首里織は、王家や士族の衣装として発展してきました。鮮やかな色彩と大胆な構図で自然や吉祥を描くびんがた、多彩な組織と絣が織りなす首里織は、いまもなお沖縄を代表する伝統工芸として愛されています。
首里染織館suikaraは、そうした染めと織りの文化を未来へつなぐため、首里当蔵町に誕生しました。琉球びんがた事業協同組合・那覇伝統織物事業協同組合の後継者育成事業の拠点として、工房での研修や職人育成プログラムを実施しながら、一般の来館者には展示や体験プログラムを通して、染織の魅力に触れてもらう場をひらいています。
館内には、びんがた・首里織の制作現場に隣接したギャラリーやショップ、情報コーナー、研修室などを併設。工房で磨かれた技が、展示や商品、ワークショップとして形を変え、日々、国内外の来館者へと届けられています。「学ぶ人」と「楽しむ人」が同じ館を共有することにより、伝統技術が暮らしの中で息づき続けることを目指しています。
オンラインストアや動画コンテンツなど、デジタルを通じた発信にも力を入れ、遠方からでも首里の染織文化に触れられるよう工夫されています。首里城の城下町を歩きながら館に立ち寄り、布に込められた物語に出会う——首里染織館suikaraは、そんな体験を提供するために生まれた、染めと織りのための新しい拠点です。
びんがた・首里織の拠点施設
首里染織館suikaraは、琉球びんがた事業協同組合と那覇伝統織物事業協同組合(首里織)の拠点施設として2022年にオープンしました。王朝首里で磨かれてきた染めと織りの技術を、一か所で学び、体験し、次の世代へつなぐ場となっています。
展示ギャラリーで出会う「美しき布たち」
館内1階の展示ギャラリーでは、琉球びんがたと首里織の着物や帯、反物、小物など、最新の作品とともに伝統の技を紹介。季節ごとの企画展示やイベントも行われ、「美しき布たちの物語に出会う場所」として、染織の奥深さを発信しています。
職人のもとで学べる体験プログラム
トートバッグやコースターに柄を染める「琉球びんがた染め体験」や、コースターサイズの機を使った「首里織体験」など、職人から直接学べる体験プログラムを常時開催。短時間のコースから本格的なプログラムまで用意されており、初心者でも安心して参加できます。
ここでしか買えないオリジナルグッズとオーダーメイド
館内ショップと公式オンラインストアでは、首里織・びんがたの反物や小物に加え、suikara限定のオリジナルグッズも販売。かりゆしウェアのセミオーダー、着物・帯のお誂え、完全オーダーメイドの染め・織りなど、オーダーメイド相談にも対応しています。