事業者・ブランド紹介

シャトー・メルシャン

日本ワインの原点から、「日本を世界の銘醸地に」挑み続けるテロワール・ワイナリー。

1877年に勝沼の地でワイン造りを始めて以来、日本ワインの歴史とともに歩んできたシャトー・メルシャン。山梨・長野・福島・秋田に広がる自社畑と契約畑で「適地・適品種」を追求し、「フィネス&エレガンス~調和のとれた上品な味わい~」をフィロソフィーに、日本ならではのテロワールをボトルに写し取ったワインを生み出しています。

〒409-1313 山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425-1 しゃとー・めるしゃん
シャトー・メルシャン

PROFILE 企業・工房について

シャトー・メルシャンのルーツは、1877年に勝沼で誕生した日本初の民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」。明治期の創業者たちはフランスに若者を派遣し、当時まだ未知の存在だったぶどう栽培とワイン醸造の技術を現地で学ばせました。ぶどう栽培の難しさから一時は会社が解散するなど苦難の歴史を経ながらも、そのスピリットは受け継がれ、現在のシャトー・メルシャンへとつながっています。

戦後、「メルシャン」という名がブランドとして確立されると、国内でいち早く本格的な辛口ワイン造りに舵を切り、ボルドーのシャトー・マルゴーの醸造責任者を技術アドバイザーに招くなど、世界基準の品質をめざした取り組みを強化していきました。そのなかから生まれたキーワードが「フィネス&エレガンス」。日本の自然観や美意識を反映した、繊細で調和のとれたスタイルを大切にしています。

1970年代以降は、日本各地での試験栽培を通じて「適地・適品種」を徹底的に探求。桔梗ヶ原でメルローを、北信でシャルドネを、山梨で甲州とマスカット・ベーリーAを、といったように、品種ごとにふさわしい土地と区画を選び抜いてきました。この考え方は、現在のテロワールシリーズに結実し、産地と畑の個性をワインで伝えるという、シャトー・メルシャンの大きな柱になっています。

現在は、山梨の勝沼ワイナリーを中心に、長野の桔梗ヶ原ワイナリー・椀子ワイナリーなど、複数の拠点を展開。それぞれのワイナリーでは畑と醸造設備、資料館やテイスティングカウンターを備え、ワインの歴史とテロワールを体験できる場として開かれています。特に椀子ワイナリーは、広大な自社畑に囲まれた絶景のヴィンヤードとして世界のワインラヴァーから注目を集めています。

「日本を世界の銘醸地に」というビジョンのもと、シャトー・メルシャンは新技術の開発や公開を通じて、日本ワイン全体の品質向上にも貢献してきました。地域のブドウ農家と連携した栽培支援、人材育成、遊休地の活用など、ワインを軸とした地域づくりにも積極的に取り組んでいます。グラスの中の一杯から、畑・地域・未来へとつながっていく――そんなストーリーが、シャトー・メルシャンのボトルには込められています。

1877年創業、日本ワインの原点といわれる存在

1877年に日本初の民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」としてスタートし、日本最古クラスの歴史を持つワイナリー。日本ワインの黎明期から栽培・醸造の研究を重ね、日本ワインの原点ともいわれるブランドです。

「適地・適品種」とテロワールシリーズ

山梨の甲州・マスカット・ベーリーA、長野のメルローやシャルドネ、さらには福島・秋田のブドウまで、品種ごとに最適な土地を選び抜く「適地・適品種」の考え方がテロワールシリーズの核。産地ごとの個性を鮮やかに描き出します。

フィネス&エレガンス ~調和のとれた上品な味わい~

「日本庭園のようなワイン」という発想から生まれた、シャトー・メルシャンのフィロソフィー「フィネス&エレガンス」。突出する要素も欠ける要素もなく、自然と調和した繊細で上品なバランスをめざしてワイン造りを行っています。

世界が認める日本ワインの代表格

国際的なワインコンクールで数多くの金賞を受賞し、日本ワインコンクールでは最多の金賞受賞数を誇るワイナリーのひとつ。椀子(マリコ)ワイナリーは「World’s Best Vineyards」で4年連続Top100・アジアNo.1に選出されるなど、世界からも高い評価を得ています。